ドイツ語の接続詞、種類別まとめ【一覧表付き】

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Hi! 最近どう?ドイツ語の勉強、楽しんでる?
Hallo! ドイツ語、頑張って勉強してるよ~!だって夏にドイツへ行くんだもん!
いいね~!じゃあ、今の文をドイツ語で言ってみようか!

 

このネコさんのセリフ、ドイツ語ではどう表現したら良いか、皆さんはわかりますか?

こちらの文章は、接続詞を使って2つの文を繋ぐことによって完成します!

今回の記事では接続詞を種類ごとにまとめ、語順などの注意点も記載していますので、ぜひ参考にしてくださいね♪

 

接続詞ってどんなの?

初めに、接続詞とは何かを確認しておきましょう!

例えば、

ドイツ語、頑張って勉強してるよ~!
夏にドイツへ行くんだ!

と続けて言われれば、2番目の文(「夏にドイツへ行く」)が、最初の文(「ドイツ語を頑張って勉強している」)の理由であることは、文脈からわかると思います。

このように、単純に文を並べて相関関係を表すこともできますが、冒頭の会話で

ドイツ語、頑張って勉強してるよ~!だって夏にドイツへ行くんだもん!

とネコさんが言ったように、「だって」をはさめば、「夏にドイツへ行く」ことが、「ドイツ語を頑張って勉強している」理由であることが、よりわかりやすくなりますね。

 

このように、文と文をつないで、それらの関係やつながりをはっきりとさせるのが、「接続詞」の役割です。

 

ドイツ語の接続詞には、「種類」がある!

今回は、ドイツ語の接続詞とその仲間、合計3種類を取り上げて説明していきます。

 

  1. 並列接続詞:主文と主文をつなげる。
  2. 従属接続詞:主文と副文をつなげる。
  3. 接続詞的副詞:主文と主文の関係を示す、接続詞のような働きをする。

 

ちょっと待って!「主文」とか「副文」って…何だっけ?
それぞれの詳しい説明に入る前に、おさらいしておこうか!

 おさらい:主文と副文

先程の日本語の例文を、ドイツ語に直してみましょう。

(A) Ich lerne fleißig Deutsch.

(B) Ich fahre im Sommer nach Deutschland.

この2つの文章をくっつけると、以下のような文になります。

Ich lerne fleißig Deutsch, weil ich im Sommer nach Deutschland fahre.
ドイツ語、頑張って勉強してるよ~!だって夏休みにドイツへ行くんだもん!

ここでは、Ich lerne から始まる文が主文、コンマの後の接続詞 weil(~なので)から始まる文が副文になります。

主文の動詞 lerne は頭から2番目の位置に、weil から始まる副文の動詞 fahre は副文の一番後ろに置かれていることがわかりますよね!

それぞれの接続詞の使い方

ここからは、3つの接続詞の種類ごとに、文の作り方を詳しくみていきましょう^^

①並列接続詞

並列接続詞は、主文Aと主文Bの間に入ってそれらをつなぎあわせます。仲介役のような存在で、AとBのどちらの文の成分でもなく、独立しています。

 

例文

(A) Ich lerne Deutsch.
ㅤ私はドイツ語を勉強している。

(B) Meine Mutter lernt Englisch.
ㅤ母は英語を勉強している。

AとBを und(そして)でつなぐと…↓

Ich lerne Deutsch und meine Mutter lernt Englisch.
私はドイツ語を勉強していて、そして母は英語を勉強しています。

 

語順をおさえよう!
主文A(主語+動詞+その他)並列接続詞+主文B(主語+動詞+その他)

 

前の文も後ろの文も、語順は主語→動詞の順なんだね◎

そう!並列接続詞は独立していて、前後どちらの文の語順にも干渉しないスタンスなんだよ。

 

 

2つの疑問文を並列接続詞で繋げる場合も、主文Aと主文Bの語順は、繋げる前と変わりません。

(A) Kommst du mit?
ㅤ君は一緒に来る?

(B) Bleibst du noch?
ㅤ君はまだここに残る?


AとBを oder(それとも)でつなぐと…↓

Kommst du mit oder bleibst du noch?
一緒に来る?それともまだここに残る?

 

②従属接続詞

従属接続詞は、主文Aに、理由、条件、結果、時系列などの情報をもつ副文Bをつなぎあわせます

 

例文1

(A) Ich lerne fleißig Deutsch.
ㅤ私は頑張ってドイツ語を勉強している。

(B) Ich fahre im Sommer nach Deutschland.
ㅤ私は夏にドイツへ行く。


AとBを weil(なぜなら)でつなぐと…↓

Ich lerne fleißig Deutsch, weil ich im Sommer nach Deutschland fahre.
ドイツ語、頑張って勉強してるよ~!だって夏にドイツへ行くんだもん!

 

例文2

(A) Es freut mich sehr!
ㅤそれはとても嬉しい!

(B) Ihr lernt Japanisch.
ㅤ君たちは日本語を勉強する。


AとBを dass(~ということは)でつなぐと…↓

Es freut mich sehr, dass ihr Japanisch lernt!
君たちが日本語を勉強していることは、とっても嬉しいよ!

 

なるほど~!weil や dass みたいな従属接続詞は副文を連れてくる、そして副文内では動詞は最後、っと…

うんうん、覚えておいてね!ところで、従属接続詞の場合は、副文を前に出せる場合もあるよ!

 

例文1を書き換え

Ich lerne fleißig Deutsch, weil ich im Sommer nach Deutschland fahre.

Weil ich im Sommer nach Deutschland fahre, lerne ich fleißig Deutsch.
ㅤ夏にドイツへ行くから、ドイツ語を頑張って勉強してるよ!

 

例文2を書き換え

Es freut mich sehr, dass ihr Japanisch lernt!

Dass ihr Japanisch lernt, freut mich sehr!
ㅤ君たちが日本語を勉強していることは、とっても嬉しいよ!

 
wenn 文以外の副文が前に出されると、主文の形式主語 es は不要になるため省かれます。

 

副文→主文のときは、副文の直後に主文の動詞を置くのはなんでか覚えてる?

文全体で考えると、副文が1番目、主文の動詞が2番目の要素だから!

正解~!まとめるとこうなるよ。副文の中では必ず動詞は最後、文全体では動詞が必ず2番目に来ていることに注意してね。

 

語順をおさえよう!

主文→副文の場合
主文(主語+動詞+その他)従属接続詞+副文(主語+その他+動詞)

副文→主文の場合
従属接続詞+副文
(主語+その他+動詞)+主文(動詞+主語+その他)

 

③接続詞的副詞

接続詞的副詞は、文と文のあいだに意味上のつながりを持たせるために使われる副詞です。接続詞的副詞を含む文の中では、「動詞が2番目」のルールは変わりません。

 
例文1

(A) Er wohnte in Yokohama.
ㅤ彼は横浜に住んでいた。

(B) Er kann sehr gut Japanisch.
ㅤ彼は日本語がとてもよくできる。


AとBを deshalb(そういうわけで)でつなぐと…↓

① Er wohnte in Yokohama. Deshalb kann er sehr gut Japanisch.
② Er wohnte in Yokohama. Er kann deshalb sehr gut Japanisch.
彼は横浜に住んでたんだ。だから日本語がとってもうまいんだよ。

 

あれっ?deshalb の位置はどっちでもいいの?Warum(どうして)?

接続詞的副詞は、それ自体が文の一要素なので、文頭または動詞後ろ(近く)のどちらに置いてもよい場合がほとんどなんだよ。

それから、接続詞的副詞は従属接続詞ではないから、副文を導くことはないんだ。

副文じゃない…ってことは、接続詞的副詞から始まる文は、動詞が最後にはならないんだ!

そう!„… deshalb er sehr gut Japanisch kann.“ のようにしないようにね◎

„… deshalb er kann sehr gut Japanisch.“ も間違いってことかぁ…!

 

例文2

(A) Deutsch ist keine einfache Sprache.
ㅤドイツ語は簡単な言語ではない。

(B) Ich will Deutsch lernen.
ㅤ私はドイツ語を勉強したい。


AとBを trotzdem(それにもかかわらず)でつなぐと…↓

① Deutsch ist keine einfache Sprache. Trotzdem will ich es (=Deutsch) lernen.
② Deutsch ist keine einfache Sprache. Ich will es trotzdem lernen.
ドイツ語は簡単な言語じゃないけれど、それでも勉強したいの。

 

語順をおさえよう!

主文A(主語+動詞+その他)+主文B(接続詞的副詞+動詞+主語+その他)

または

主文A(主語+動詞+その他)+主文B(主語+動詞+接続詞的副詞+その他)

 

種類別・主な接続詞類

文の作り方はわかったけど、どれがどれだかわからないよ~!

接続詞の種類は、上で見てきたように例文を通して覚えるのがベストだよ!まとめと一緒に見てみてね!

並列接続詞まとめ

aber doch denn oder und sondern
しかし なぜなら または そして ではなくて


例文

Ich lerne Deutsch und meine Mutter lernt Englisch.
私はドイツ語を勉強していて、そして母は英語を勉強しています。

 

Peter möchte einen Italienischkurs machen, aber er hat leider kein Geld.
ペーターはイタリア語の講座を受けたい、でも彼には残念ながらお金がない。

 

Heute muss ich einkaufen gehen, denn ich habe nichts im Kühlschrank.
今日私は買い物に行かないといけない、なぜなら冷蔵庫には何もないから。

 

Trinkst du lieber Orangensaft oder trinkst du lieber Apfelsaft?
オレンジジュースを飲む方が好き?それとも、リンゴジュースを飲む方が好き?

 

Emma hat keinen Hund, sondern sie hat eine Katze.
エマが飼っているのは犬じゃなくて、猫だよ。

 

並列接続詞はこれだけなので、覚えられそうですね◎

主な従属接続詞まとめ

dass ob weil da
〜ということ 〜かどうか 〜なので 〜なので
wenn falls als während

①もし〜なら

②〜するとき

〜する場合 〜したとき

①〜している間に

②〜する一方で

bevor nachdem seitdem bis
〜する前に 〜した後で 〜して以来 〜まで
damit indem wie als ob
〜するために 〜することで 〜のように まるで〜であるかのように
obwohl soweit sobald sodass
〜であるけれども 〜である限り 〜するとすぐに その結果〜

例文

Ich lerne fleißig Deutsch, weil ich im Sommer nach Deutschland fahre.
ドイツ語、頑張って勉強してるよ~!だって夏にドイツへ行くんだもん!

 

Ich freue mich darauf, dass wir uns bald wiedersehen können.
私達がもうすぐ再会できることを、私は楽しみにしているよ。

 

Er ist sich nicht sicher, ob seine Freundin heute Spaghetti essen möchte.
彼の恋人が今日スパゲッティを食べたいかどうか、彼は確信がない。

 

Wenn ich ins Ausland reise, kaufe ich immer ein Bilderbuch.
外国へ旅行するとき、私はいつも絵本を1冊買う。

 

Als ich Kind war, habe ich oft mit meiner Mutter Kuchen gebacken.
子どもの頃、私はよく母親とケーキを焼いた。

 

Bevor ich zur Arbeit gehe, esse ich zum Frühstück Brötchen.
仕事に行く前に、私は朝食にパンを食べる。

 

Nachdem ich im Café Deutsch gelernt hatte, bin ich zur Arbeit gegangen.
カフェでドイツ語を勉強した後、私は仕事に向かった。

 

Wir haben das Problem gelöst, indem wir uns mehrmals darüber besprochen haben.
私達はその問題を、何度も話し合うことによって解決した。

 

Obwohl Paul gekocht hat, hat seine Freundin nicht gegessen.
パウルが料理したのにも関わらず、彼の恋人は食べなかった。

 

「~なので」を意味する従属接続詞 weil と da の使い分けについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください◎

理由・原因を表すドイツ語の使い方(denn, weil, deswegen, wegen etc.)

 

主な接続詞的副詞まとめ

dann sonst also

deshalb

deswegen

それから そうでなければ だから そういうわけで
trotzdem außerdem dagegen dadurch
それにも関わらず それに加えて それに対して それによって

例文

① Er wohnte in Yokohama. Deshalb kann er sehr gut Japanisch.
② Er wohnte in Yokohama. Er kann deshalb sehr gut Japanisch.
彼は横浜に住んでたんだ。だから日本語がとってもうまいんだよ。

 

① Wir müssen sofort einkaufen gehen, sonst haben wir nichts zu essen.
② Wir müssen sofort einkaufen gehen. Wir haben sonst nichts zu essen.
私達はすぐに買い物に行かないといけない、そうでなければ私達は食べるものがない。

 

① Heute Vormittag hatte ich eine Prüfung. Außerdem muss ich auch heute Nachmittag noch eine Prüfung ablegen.
② Heute Vormittag hatte ich eine Prüfung. Ich muss außerdem auch heute Nachmittag noch eine Prüfung ablegen.
今日の午前、私は試験があった。その上、私は今日の午後も、もう一つ試験を受けないといけない。

 

まとめ

今回は、接続詞の種類とその使い方を解説しました。

接続詞が使えると、自分の伝えたいことが伝えやすくなります。

 

今回の解説で基本が理解できたら、あとは実際に書いたり話したりして、どんどん使ってみましょう!

伝わることが一番大切なので、少しの間違いは気にしなくて大丈夫です。

 

でも、もしも何かがわからなくてモヤモヤしてしまったら、また何度でもこの記事を読み返しに Vollmond へ来てくださいね^^

 

接続詞をマスターすれば、自分が伝えたいことをより詳しく表現することができます!

接続詞を使って話すこと・書くことに慣れるために、ぜひ Vollmond の会話コーステキストコースをご利用ください♩

 

 

この記事を書いた人:

めい

Vollmondドイツ語講師兼ライター。

ドイツの大学で言語学を専攻。卒業後はメーカーの海外窓口業務を経て、翻訳会社にて日英・独日翻訳及び校正を担当。2018年9月よりオンラインドイツ語講師として活動中。

Instagram:「ドイツ語を可愛く楽しくまじめに」勉強したい人に!真似して覚えられる発音つき教材も。

Twitter:主に語学、ドイツ語、ドイツ留学について書いています。ハッシュタグ「#いちにちいちどく」で単語も紹介中。

編集:kosuzu(Vollmondドイツ語講師)
内容・表現チェック:nico(Vollmondドイツ語講師)

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