日本人ドイツ語講師として働く

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1年間Vollmondで働いてくれたある先生が、講師という仕事を通じて変わったこと・学んだことを書いてくれました。

Vollmondではドイツ語を人に教えることに興味がある人を常時リクルートしています。

気になる方にぜひ読んでいただけたらと思います◎

講師に興味がある人へ

ぜひ前向きに検討してほしいです。約1年講師をさせていただきましたが、心からおすすめができます。

今現在まだ講師応募条件を満たしていないという方も、条件を満たしたときにはぜひ講師に挑戦してみてください!

ここではVollmondで講師をする前と後の私をお伝えし、講師を検討する皆さんに少しでも参考になれば、と思います。

まず簡単に私のドイツ語学習歴を…

  • 大学入学と同時にドイツ語の学習開始(専攻:Germanistik:ドイツ学)
  • 大学3年次秋~4年次夏まで交換留学生としてドイツに滞在
  • 留学帰国後独検1級+GoetheC1を取得し約半年後にVollmondで講師となる

講師を始める前/留学帰国後のドイツ語力

  • ドイツ人と一対一で話す場合、とてつもなく困るということはない。
  • ドイツ人の中に自分一人が入るとスピード・量に圧倒されてしまい、自信をもって話せない場面も。
  • ドイツ語を話していても、話す時間より相手の話を聞いている時間の方が長いこともある。
  • 帰国後も、ドイツ留学経験者が多く集まる授業に参加すると同級生のドイツ語と自分のドイツ語を比べてしまい、発言する勇気が出ないこともあった。

まとめると…ドイツ語をできる/できないで言うとできる。けれども自分のドイツ語に自信がない。

ドイツ語講師の募集を聞いたとき思ったこと

「興味はあるけど、私にできるのかな…」

ドイツ留学帰国後、ドイツ語を維持・上達させる場を探していましたがなかなか見つけられませんでした。

講師の話を聞いたとき興味は湧いたけれど、ドイツ語を人に教えた経験はなく、自分のドイツ語能力で給料をもらうことはできるのか、不安でいっぱいでした。

ですが結果から言うと、独検1級やゲーテC1を取得した皆さんなら絶対できます。

講師を始める前は、ドイツ語学習者としてはある程度のレベルまで達せたけれど、頑張れば頑張るほどネイティブとの圧倒的な差を感じてました。

例えば、学術的な内容を満足いくように話せない、若者のスピードの早いドイツ語が十分に理解できない、など。

なので、そんな未完成なドイツ語力の自分が人にドイツ語を教えてもいいのかと不安がありました。

ただこれはあくまで私の場合ですが、自分の担当生徒さんに教える上で講師として実際求められていた力というのは、生徒さんにドイツ語やドイツという国に対して興味を持ってもらえるようにすることがメインだったように感じます。

それを軸にしてどうドイツ語を教えるかをいつも意識していました。

自分のドイツ生活・ドイツ語学習経験を通して「この部分を知ってもらいたい」というところを伝えることに注力したので、ドイツ語非母語者の私も生徒さんのニーズに応えられる講師に少しはなれたのかな、と今は思っています。

講師に応募しようと迷う人の中には私と同じようにドイツ語学習者の中ではハイレベルだけど、ネイティブと比べたらまだまだで悩む人が多いと思います。

ただその状況でも講師としての任務は全うできるし、そこから得られる経験はとても貴重なのでぜひ挑戦してほしいなと思います。

講師をするうえで大変だったこと

これまでドイツ語を話すときは、ドイツ語母語話者or同レベル程度のドイツ語学習者だったので、「その単語どういう意味?」と切り返されたとき最初は戸惑いました。

また会話においても、それまでは相手に話題を振ってもらう場面が多かったため、自分が率先してドイツ語を話すという状況に慣れるまで少し時間がかかりました。

ドイツ語講師経験を通して得たもの

  • 相手により伝わりやすいドイツ語表現を使おうと意識するようになった。
    (ドイツ語母語話者と会話すると、相手が自分の言おうとしてることをくみ取ってくれることが多いと思います。講師となることで生徒さんの理解度に合わせて言い換えたり、説明する力が鍛えられます◎)
  • ドイツ語を教える立場になるからには、なるべく正確なドイツ語を話そうと心がけるようになった。
  • 自分が会話を仕切る側になったことで、自分のドイツ語に少し自信が持てるようになった。
    「私のドイツ語は良くないから…」と留学を経てもためらうことが多かったですが、
    (もちろんまだまだドイツ語は勉強途中なのですが)、話題を振って、質問に答えて、レッスン内容を考えてetc.というのはとても貴重な経験だと思います。

誰でも最初は戸惑い、緊張すると思いますが、回数を積むとコツがつかめてきます。

分からないことがあれば講師仲間に相談できる環境があるので、ぜひ一歩踏み出してみてください!

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