独検2級に80%で合格した私の試験対策とドイツ語勉強法

Guten Tag! みなさん初めまして!
この度、ゲストライターとして記事を担当させて頂きました、yumo(ゆも)と申します。

私は、都内の大学生です。
2019年の年明けに独検の受験を思い立ち、2019年夏に合格しました。

14歳から16歳までの約2年半、バレエ留学で単身在独経験がありますが、日本に帰国してからはドイツ語とは無縁の生活になってしまい、文法やボキャブラリーを1から覚え直しましたので、在独経験があるとはいえ、独検2級合格を目指す皆さんと同じくらいのところからのスタートでした。

現在は、独検準1級の取得を目指して勉強中です!
ドイツ語に限らず語学の習得には、毎日少しでもその言語に触れること、つまりコツコツと地道な努力が必要ですよね。
しかし、モチベーションをキープし続けたり、毎日継続して勉強を進めるのは、やってみるととても難しいことです。

実際、独検2級の合格率は過去5年間での平均で約41%、2019夏の試験では43.3%ほどの合格率でした。(独検公式HPより)
その年によって振り幅はありますが、約半分以下の受験者しか合格できていないという、難易度の高い級となっています。

受験の申し込みをしたものの、頑張りきれず試験当日を迎えてしまう人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
(かくいう私も、すぐに怠けたくなってしまう性格です。笑)

この記事では、独検2級を頑張りたいすべての人へ!私の経験も踏まえ、独検2級合格のために実践した勉強法・参考書のレビューなどを詳しくお伝えします。

独検2級とは?

まずは、独検2級の概要を把握しておきましょう!以下は、独検公式HPに掲載されているものです。

  • ドイツ語の文法や語彙についての十分な知識を前提に,日常生活に必要な会話や社会生活で出会う文章が理解できる。
  • やや長めの文章の主旨を理解し,内容についての質問に答えることができる。
  • 具体的・抽象的なテーマについてのインタビューや短い記事の内容を聞き取ることができる。
  • 短いドイツ語の文を正しく書くことができる。
  • 対象は,ドイツ語の授業を約180時間(90分授業で120回)以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人。
  • 語彙3000語

引用:独検公式HP 

独検2級は、Mittelstufe/中級と表記されていて、当然文法や語彙のレベルも上がり、長文読解についても抽象的なものも含まれてくるので、最初は漠然とした難しさを感じるかと思います。

しかし、しっかり対策を行えば、手が届かない級ではないので安心してください!

この級をマスターできたら、ドイツ語ペラペラ!とまではあと一歩、、、という印象ですが、ドイツ語圏に旅行に行った際には、十分に役に立つのではないでしょうか。

出題傾向

筆記(80分)

  • 大問1〜4:語彙や文法に関する選択、あるいは空所補充問題
    名詞の複数形、動詞の3基本形、文の区切り、語順、前置詞、話法の助動詞、完了形、関係代名詞、接続詞、受動表現、直接話法と間接話法、etc
  • 大問5・6:長文問題
    内容理解、言い換え、空欄補充
  • 大問7:会話表現

リスニング(約30分)

  • 第1部:短い会話を聞き、その会話の内容に合うものを選択する問題
  • 第2部:長めの文章を聞き、その内容に関する質問の答えを聞き取り、選択する問題

この独検2級の受験するにあたって、やはり語彙力はとても重要です。

筆記、特に長文読解では内容も手強くなっている印象ですので、分からない単語がありすぎると歯が立ちません。

リスニングに関しては、参考書をこなすことに加えて、どれくらいドイツ語に耳が慣れているか、ということも重要かと思います。

それについては、下記にて私のリスニング強化法も紹介しています!

使用した参考書

独検2級合格のために使用した、2つの参考書を紹介します。

標準ドイツ語

私はまず、文法を叩き込むためにこちらの参考書から手をつけました。

ドイツ語はやはり文法のルールが厳しい言語ですので、文法は後回しにしたい気持ちも十分わかりますが、いつか乗り越えねばならない壁です!

これは1つのセクションが長くないので、1日1セクション、という感じで進めて行きやすいかと思います。

独検2級合格講座

2冊目に紹介するのは、こちらの『独検2級合格講座』という参考書です。

文法 や語彙から読解・会話、そしてリスニングまで独検2級に必要な文法や語彙、を最低限カバーできると思います。

この参考書は、読解の解説がしっかりしていて、丁寧に読み込めば確実に力になってくれる、という印象です。

そして模擬試験問題が2回分ついているので、これも良い点です。

もし、試験本番まで時間がない!という方には、最低限この参考書は解いてほしいです。

まだ時間と心に余裕がある方は、1冊目に紹介した文法書も合わせてやってみるとより良いかと思います。

独検公式HPにも過去問が1回分載っていて、それは無料で印刷することができます。

本番で落ち着いて試験に挑むためにも、ぜひ、模擬試験問題及び過去問は解いてください!

試験の様式に慣れることは非常に大事なので、なるべく試験直前期に解くのをお勧めします。

私のおすすめ勉強法

私が実践したドイツ語勉強法を紹介します。
一人一人に合った勉強法があると思いますので、こちらは参考程度に見てください。

参考書の進め方

1冊目の『標準ドイツ語』という文法書はゆっくりと1回理解を深めるために読み、2冊目の『独検2級合格講座』は 、前日やったところを再度解き、今日の範囲も解く、というやり方で2周しました。

ですので合計で4回解いているということになります。

何でも覚えるノート

ここからは私の経験談ですが、試験本番まで3週間を切った時、『独検2級合格講座』を一周したので、模擬試験を1回解いてみました。

そしてその時は正答率が50%を切っているくらいで、まず単語や熟語が全く覚えきれていない、ということに気がつきました。(遅い。笑)

独検2級の合格点は、約60点と言われていますので、10点以上も足りません。

単語や言い換えなど、地道にコツコツ覚えなければいけないことを、ただ参考書をさらっとやって覚えた気になっていたのです!

ですので、余裕がある人は、単語帳1冊しっかりとやりこんだ方がいいです。

しかし私は時間もなかったので今更単語帳を1からやっている暇はないと思い、何でも覚えるノートを作りました。

こちらに、参考書を解いていて覚えきれていない単語・熟語・慣用句などをどんどん書き出していき、ひたすら覚えていく、というものです。

自分が分からなかったものしか載っていないですし、そのノートに書き込んでいくことで、覚えなくては!という意識が湧いて、私には合っていたと思います。

これのおかげもあって、本番では正答率約80%で合格しました!

ちなみに、ノートは持ち運びができる大きさがオススメですが、何でもいいです。

そして注意点ですが、書くことが目的にならないように気をつけてください!

反復してみることができるようにノートに書き込むのであって、何度も単語をひたすら書いて覚える、という方法ではありません。

単語を覚えるには、声に出して反復する、例文を作ってみる、というのが1番効果的でした。

辞書を引く

これは勉強をする上で必要不可欠のことなのですが、あえて言わせてください!笑

ドイツ語は上記でも述べた通り、ルールが厳しい言語です。

ですので少しでも分からないところがあったら、すぐに辞書を引き、その場で分からないことを解決するのがドイツ語上達の近道です。

持ち運べて便利なので紙辞書よりは、電子辞書がオススメです!

アプリの辞書は、私自身使ったことがないのですが、今は色々な便利アプリがあるので、機能性のある辞書であれば問題ないと思います。

参考:ドイツ語勉強にお勧めのアプリ辞書

Netflixを見る

これは私のリスニング強化法であり、息抜き法なのですが、私はテレビや動画をみることが大好きで、勉強はあまり好きではないです。笑

そんな私が、少しでもストレスを緩和し楽しみながらドイツ語勉強できたらいいのになあ、と考えた結果、このNetflixというコンテンツに辿り着きました。

なぜNetflixか。

それは、字幕・音声共に様々な言語に対応しているからです!

空き時間ができたけれど勉強道具は持ってきていなかった時、勉強のやる気が出ない時、ドイツ語へのモチベーションが下がってしまった時。

そんな時に、映画やドラマなら見よっかな、と思えますよね。

Netflixならスマホがあれば見れますし、モチベーションが下がってしまった時でも、少しでもドイツ語に触れることができます。

私は、『マダガスカル』という作品をドイツ語の音声と字幕にして、ひたすら見ていました。

見るものは何でもいいのですが、内容が分かっているもの・一度日本語で見たことがあるものが好ましいですね。

もしいきなりドイツ語だけだと分からない、ということであれば、字幕は日本語にしてもいいと思います。

ここでのポイントは、意識的にドイツ語の単語を聞き取ろうとしてください!

意外とわかる単語がたくさん出てくると思います。

これを日常的に聞いていたおかげで、リスニング対策にもなったのではないか、と思っています。

Netflixは1ヶ月の無料体験をやっているので、これを機に始めて見てはいかがでしょうか?

もちろん、youtube などでもいいと思います! 

Vollmond の講師の方々のyoutubeチャンネル もあるのでそちらもチェックして見てください!

講師のYoutube一覧

Vollmond:Vollmondの公式チャンネル
komachi先生:ドイツ語学習
まりあ先生:ドイツ語フレーズ中心
Elina先生:ドイツ・海外生活

これはあくまでも私の一例なので、皆さんも、自分に効果的な方法を是非見つけてみてくださいね。

試験当日の感想

私は東京のとある私大が試験会場でした。

試験自体は、時間がだいぶ余ってしまったので、分からなかった文法の問題を最後まで考え抜きました。

絶対参考書に書いてあったけれど思い出せない!!という状況でしたが、最後の最後まで粘った結果、思い出せた問題が2問ほどありました。

試験の配点は公表されていませんが、問題数的に1問の配点は比較的大きいと思います。

皆さんもぜひ、試験本番は自分を信じ、最後まで絶対に諦めず頑張ってください!

終わりに

以上、長々と書いてしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

ドイツ語に限らず語学の習得には、コツコツと地道な努力が必要です。

そんな中でも自分なりのドイツ語学習の楽しさを見つけて、楽しくドイツ語を学んでいけたらいいですね。

さあ皆さん!語学という鍵を使って、まだ見ぬ世界への扉を開きましょう!

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試験合格率も嬉しいことにかなり高いです♩

◆過去の合格実績
ゲーテ試験:A1, A2, B1, B2, C1
独検:5級, 4級, 3級, 2級, 準1級, 1級(口頭試験満点獲得者、成績有数者も)
進学:東京藝術大学院、九大院人文科学府、他多数(ドイツ語圏音大進学も含む)
その他:ÖSD, telc, DSH試験、他多数

この記事を書いた人:<strong>yumo</strong>

芸術全般、主にバレエ鑑賞が好きな都内の大学生。ドイツ・ベルリンにて約2年半の留学経験あり。ベルリンで1番好きな建築物はベルリン大聖堂。現在はドイツ語に関わる仕事を持つ、という夢のため語学の勉強を頑張っています!

編集:komachi(Vollmondドイツ語講師)

試験合格体験記 (ゲーテ, 独検, telc)