【初心者向け】ドイツ語の勉強がちょっと楽になるコツいろいろ

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「いざドイツ語はじめてみたものの、全然進まない!」
「単語も文法も毎日やってるのに覚えられない!」
「名詞の性が意味不明!女の子が中性?は??」

前回の投稿では、独検4級に特化した勉強方法をシェアさせていただきましたが、この記事では独検に限らずドイツ語初心者向けに勉強がちょっと楽になるコツをいろいろ紹介します!

身もふたもない話ではありますが、外国語が上達するかどうかは結局かけた時間であり、どんなにテクニックを使っても結局量をこなさないといけないことには変わりません。それでも、この記事を読むことでいくぶんか効率的に、楽に勉強を続けられるようになりますので、少しだけお付き合いください~♪

この記事はVollmondでドイツ語を勉強している受講生が先生の監修のもと書いてくれました。ドイツ語レッスンに興味がある方はこちらからチェック

単語の覚え方

私が単語を覚えるときには、ビジュアル、つまり視覚的イメージと結びつけて覚えるようにしています。
やり方は2つあって、(1)絵を描く(2)実物に貼り付けるの方法を組み合わせていくのが効果的です。

(1)絵を描く

上の写真のように、私は部屋の壁や冷蔵庫に絵を貼って覚えています。このように、簡単な絵を書いて、その下に覚えたい単語を書き、それを見やすい位置に置いておくことで、覚えることができます。
「絵心ないんだけど」という方、安心してください。私の部屋に部屋に貼ってあるものなんてひどいものです。 

もはや絵で表しきれなかったので文字に頼っています(笑)
ですが、勉強のためであれば、絵としてのクオリティ全く気にしなくていいのです。商品として売る絵であれば別ですが、自分がドイツ語を覚えるためだけの絵であれば誰だって10秒くらいで描けます。

どうしても覚えられないあの単語!絵を書いてよく目につくところに貼ってみてください。1週間後には覚えているはずです。

(2)実物に貼り付ける

何枚も絵を描いていては大変なので、自分の身の回りにあるものに関しては、実物を利用してしまいます。 

これは、私が自宅のドアに貼っているドイツ語です。「ドア」および「開ける」「閉める」というドアに関係の深い単語を貼ることで、ドアとドイツ語を結びつけて覚えます。
このように、実際のものと単語を結びつけることで、ドイツ語がグッと自分に近づくので、ぜひお試しください!

まとめ単語は視覚的イメージと結びつけて覚える。

英語などに比べて、ドイツ語にはカタカナ語になっている単語もあまり多くはないので、私たちの頭の中でドイツ語の単語とそれが表すものごとが結びつくのは時間がかかります(英語をそんなに一生懸命やっていなくてもroomって聞いたら部屋の絵が思い浮かぶのに対し、Zimmerと聞いても部屋を思い浮かべるのはなかなか難しいですよね)。
ですので、なるべく絵を描いたり、実物に貼り付けたりして、脳に負担をかけないように工夫して語彙を増やしていきましょう。

名詞の性の覚え方

ドイツ語学習者にとって永遠の強敵が名詞の性ではないでしょうか?
日本語にない上、何を基準に決まっているのかもよくわからない、理不尽すぎるルールです(^^;;

そんな名詞の性と私も日々格闘中なのですが、少しでも楽に覚えるために私が工夫していることが2つあります。順番に説明していきますね!

(1)原則と例外を作る

バラバラと1つ1つの名詞の性を覚えていくよりも、自分なりに規則性を見出して、「原則と例外を作る」ことで少し覚えやすくなります。
入門者が覚えないといけない基本単語の例として、試しに、家の設備を表す主要な単語を並べてみますね。

家の設備を表す基本単語(独検4級レベル)

台所 Die Küche

ふろ das Bad

シャワー die Dusche

階段 die Treppe

壁 die Wand

ドア die Tür 

窓 das Fenster

出典:飯嶋一泰/清水朗 編著『独検合格らくらく30日』郁文堂, 2003年, p.95 「住まい」より一部抜粋

さて、これらの単語をちょっと眺めてみましょう。すると、 「ふろ」と「窓」以外は女性名詞であることがわかると思います。
よって「家の設備は基本的に女性名詞。でも窓とふろは例外的に中性」と(勝手に)規則を作って覚えることができるのです。

なかには、正式に決まっている法則(例:Bier 以外のお酒は男性名詞)もあり、そういったものは積極的に利用していくべきでしょう。ですが、正式に決まっていなくても、自分で傾向を見つけて「~~な単語は女性が多いな~」などと勝手に規則を作ってしまえばいいのです

「台所は中性、シャワーは中性、ふろは女性、、、」といった形で淡々と覚えていくよりも、「家の設備は基本中性だから台所もシャワーも中性、あ、でもふろは例外だから気をつけなきゃ!」という具合に緩急をつける方が、記憶しやすいです。

(2)妄想

これは最終手段(?)なのですが、関係性が近い名詞を登場人物にして、頭の中で恋物語を作ってしまいましょう。

たとえば、私はder Teller (皿)が男性名詞でdie Tasse (カップ)が女性名詞であるということが覚えられなかったので、お皿とカップの間に生まれた恋をありありと想像していました(笑)
この方法の最大の弱点は、中性名詞を覚えられないことですが、実はそこまで大きな問題になりません。というのも、中性名詞は男性・女性よりも覚えやすいからです。理由は2つあります。

中性名詞が覚えやすい理由

  • 外来語は中性名詞が多い(つまり、似たような単語が英語にもある単語は高確率で中性名詞。例: das Restraurant, das Hobby)
  • 定冠詞をつけて発音したときに、男性名詞のder と女性名詞のdieの区別に比べて、中性名詞のdasは区別がはっきりしているので、発音しながら単語を覚えた場合、中性であることが覚えやすい。

例:der Teller を発音して覚えた場合は、「あれ?”デア”テラ だっけ?”ディ”デラ」だっけ?」となりやすい一方、das Wasser (ダスヴァサ)は発音がder dieとはっきり違うので覚えやすい。

したがって、中性名詞は力技で覚える、男女はストーリーで覚える、と分けるのも1つの手です。

文法の覚え方

1. 簡単な例文を覚える

理屈を抜きにして簡単な例文を覚えることで学習効率は上がります。

学校で英語を習い始めた時も、「形式主語」などという文法用語を習う前から”It’s sunny!”って発音してましたよね?
それと同じで、まず短文から入ることで、理論が頭に入りやすくなります。

今はyoutubeでたくさん教材が落ちていますので、だいぶ音声学習がやりやすい時代になっていると思います。
下にオススメのyoutube教材を貼っておくので、よかったら使ってみてください。

この動画では、日常会話で使うようなたくさんの例文が紹介されており、1つ1つを3回繰り返し発音してくれるので、頭に残りやすいです。
ドイツ語を始めたばかりの頃は、電車の中、食事中、寝る前とずーっと聞いてました。

2.  テキストを読むより問題を解く

机に向かう時間がある日は問題を解きまくりましょう。
活用表を眺めていたり、解説を読んだりするよりも、問題を何度も解いて間違えまくる方が早く覚えられます。

実際に新しい文法事項を覚える時に私が踏んでいるステップは次の通りです。

  1. 章のポイントを読む
  2. 何も見ないで問題を解いてみる。
  3. 答え合わせしながらもう一回ポイントをさらっと復習。
  4. もう一度問題を解く(以下、ある程度できるようになるまで繰り返し)

これをずっと繰り返すことで、半年くらいで基礎的な文法は大体理解できました。

おわりに

今回は、ドイツ語学習初心者向けに、ちょっと勉強がラクになるコツをいろいろと書いて見ました!
もちろん、どんなに工夫しても結局は大量に勉強しなければ身につかないのが語学ですが、少しでも効率的に学習を進めるためにも、またモチベーションを保つためにも、楽する工夫は大事です!
大変なことも多いですが、楽しんでドイツ語がんばりましょう~♪

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この記事を書いた人:凡さんす

「勉強」や「学問」頑張る人向けに文章書いてる大学4年生のブロガー・ライターです。来年秋から、英国エセックス大学の修士課程で紛争解決学の研究をしてきます。趣味でドイツ語を学び、勉強開始から3ヶ月で独検4級取得。
Twitter(@academicocktail)
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編集:komachi(Vollmondドイツ語講師)

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