ドイツ語講師が完全初級からチャレンジするフランス語習得の記録

更新日:

Hallo! Vollmond代表兼ドイツ語講師のkomachiです。

ドイツ語レッスン(現在担当しているメインは動画学習コース)や個別面談全体説明会等でドイツ語学習の相談にのる機会がありがたいことに年々増えています。

そんな中、普段私がお伝えしていることを自覚した上で、改めて自分自身で0からの語学習得を追体験したいという衝動に駆られ、昨年フランス語を勉強し始めました。

完全初級レベルから学習を進めていくリアルな姿をVollmondの記事内で自身の振り返りも兼ねて随時更新していきます!

語学習得プロセスの参考になれば嬉しいです。

前提となる背景

語学の習得スピードには個人差がかなりあり、◯時間○○を勉強したら確実にこうなる!みたいなことは言えません

「私の場合はこうでした」という学習体験談を執筆する上で、フランス語学習をはじめた当初の「私」を少し紹介させてください。

自己紹介(言語学習と私)

  • 英語中級(中学→大学)
  • ドイツ語上級(大学→現在)
  • フランスには過去に4回程度旅行で行ったことがあるので、Bonjour. Merci. あたりは知っている
  • ただしアルファベットも分からない完全初級レベル
  • 過去にフランス語を勉強しようと参考書を買ったこともあるが、すぐに挫折(詳細は後述)
  • 言語学習に苦手意識は特になく(むしろ楽しい)、特に文法理解は得意な方
  • 「間違いが怖い」「頭の中にある日本語を外国語にできなくてプチパニックになる」のような時期はドイツ語のおかげで乗り越えたので、外国語を話すこと自体への不安・ストレスは少ない
  • 仕事柄「言語習得には多くの方が思っているより時間がかかりますが、しっかり向き合えば成果として返ってくるのでがんばりましょう」と日々声をかける立場なので、初めから長期的な学習を計画
  • 仕事は忙しい方だと思いますが在宅ワークで時間の融通は効き、岡山に移住したのをきっかけにプライベートは基本予定がないので勉強時間は比較的確保しやすい環境

まとめると、語学学習自体は楽しいと思うかつ得意な方です。

また、フランス語の文法・単語は英語やドイツ語に似ているものやほぼ同じものが多いです(もちろん別言語なので違うところも多いです)。

なので自分で言うのも恐縮ですが、習得スピードは比較的速い方だと思います。(ただ「語学の才能がある」とは謙遜とかではなく本当に全く思わないので、異次元に速いレベルとかではないです)

フランス語勉強の目標

一言でいうと趣味で、フランス(特に南仏)に旅行に行くことが好きなので、旅行中に少しでも使えたらいいなというのが個人的な目標です◎

ただこのフランス語学習はどちらかというと「実際の学習者として感じる困難や工夫をVollmondに還元する」プチプロジェクト面が私の中では大きいです。

そういった意味では

  • A1→A2→B1という風に、4技能を満遍なくステップアップさせていくこと
  • その中で学習者として実際に感じるハードルと、そのハードルを乗り越えるアプローチを自分で色々と試し、より効果的な勉強法を探すこと
  • 長期的に継続して勉強すること

の方が目標としては私にとって大きな意味合いを持っています。

英語もドイツ語も特別な背景なく外国語として習得しましたが、英語は中学&高校、ドイツ語は大学でみっちり学習できる/せねばならない環境が用意されている状態だったので初級→中級レベルの学習はかなり受動的で、かつ当時の記憶もどんどん薄れていくため、この度新しい言語の習得を考えました。

「当事者だからなんでもわかる」という考えは危険ですが、実際の当事者ではないと見えない景色があるのもまた事実だと思っています(私やVollmondがサポートするほとんどの生徒さんは、初級レベルです)。

完全初級 ➡︎ 仏検5級

独学失敗

確か2019年頃だったと思います。

何かのきっかけで「フランス語を始めたい」と思った私は本屋さんで見て気に入った本『フランス語をひとつひとつわかりやすく。』を購入しました。

全部で130ページほどあるのですが、やる気が続かず20ページくらいしか進みませんでした^^;

NHKラジオ講座「まいにちドイツ語」にはまり、初級の生徒さんにもよく紹介していた私は、「まいにちフランス語 入門編」を同時に聴き始めました。

1ヶ月くらいはがんばって聴いていたのですが、いつの間にか聴かなくなっていました。

という形で、独学での挑戦は1ヶ月余りで呆気なく幕を閉じます。

私はある程度の強制力がないと勉強に取り組まないため、独学に向いていないタイプだということを再認識しました。

独学再開:Duolingo

2022年4月27日。

Vollmondの生徒さんで「Duolingoでドイツ語を始めて○ヶ月経ち、もっと勉強したいと思ったのでレッスンに申し込みます」という方が増えていた時期でした。

無料語学アプリDuolingoという名前は聞いたことはありましたが「こんなにたくさんの方が勉強しているアプリってどんなものなんだろう」と興味を持ち、フランス語を実際にアプリで再開しようと思いました。

この時はフランス語をしっかりやりたいと思っていたよりは、アプリそのものに興味があったので「あわよくば続けばいいな」程度の気持ちでした。

ただDuolingoからくる「今日休むとこれまで続けた分がもったいないよ!」という内容のリマインドメールが私の負けず嫌いな心をうまく刺激してくれ、気付けば毎日の学習が習慣になっていました。

そう、負けず嫌いなんですよね…笑

200日続けた結果

2022年11月16日。

Duolingoで200日達成しました!

その日のインスタストーリーです▼

200日続けた結果、DuolingoきっかけでVollmondに申し込みしてくれた多数の生徒さんと同様、私も「もっとちゃんと勉強したい」と思い、オンラインレッスンを予約するまでになっていました。

うまくできた話に聞こえるかもしれないのですが、私はDuolingoの回し者ではありません…!

この時点での学習まとめ

  • Duolingoを1日3分程度 × 200日=合計約10時間
  • 正直ちょっと面倒だなと思う日もある(完全に習慣化されているわけではない)
  • まだまだ完全初級レベル(良くも悪くもゲーム感覚でできるアプリなので、パターンが見えたりして正解になってしまうことが多かったです)
  • 毎日フランス語には触れているので、語彙が少し増えた
  • リスニング問題が結構出てくるので、フランス語の音にも少し慣れた

▼Duolingoについては詳しくInstagramでも紹介しています。

本格的に勉強開始:レッスン探し

11月 自分に合うレッスン(先生)探し

自分に合うレッスン・先生は人によって違うし実際にレッスンを受けてみないと分からないことも多いので、「このレッスンを続けたい」「この先生のもとでがんばりたい」という直感に出会うまではぜひレッスン/先生探しをしてください

とよく生徒さんに伝える立場なので、私自身もレッスン(先生)探しからスタートしました。

Vollmondでの学習を追体験がしたいのがメイン目的だったので、

  • オンラインレッスンにすること
  • 日本人の先生に教えてもらうこと(Vollmondの特徴のひとつが、日本人講師が多いことなのです)
  • A1等CEFRに準拠した教科書を使ったレッスンにすること

は最初から決めていました。

本当はVollmondの少人数コースのようなグループレッスンがいいなと思っていたのですが、レベル・日時・予算に合いそうなものがなく、マンツーマンレッスンを探しました。

結局私は計2スクール、合計3名の日本人の先生の体験レッスンを予約しました。

最初から3名受けようと思っていたわけではなく、1人目の先生→少し違うかも?別の人も受けてみよう→2人目の先生→この先生も少し違うかも?別の人も受けてみよう→3人目の先生、という具合です。

はじめのお二方も丁寧でいい先生だったのですが、私には最後に受けた先生が1番合っていそうになんとなく感じたのでその先生に今もお願いしています◎

(自分に合った先生探しは、直感を信じることが大切だと思っています)

プライベートレッスン受講開始

初回レッスンで「CEFRに準拠したフランス語の教科書を使って4技能を満遍なくレベルアップさせていきたいです」と伝えており、先生が提案してくれたのが以下の教科書だったので、こちらを購入しました。

レッスンは1番はじめのアルファベットからスタートしました。

日本語で書かれてある教科書もフランス語学習においてはポピュラーなようで、そちらも提案していただきましたが、ドイツ語には日本語で書かれたCEFRの教科書はあまりないので、リアルな追体験にするという意味でもフランス語で出版されている教科書をお願いしました。

週に1回60分のレッスン内でその日の課のテキスト読解、音読、文法確認、文法を使った簡単な会話などを取り入れていただいています。

自主課題として教科書内の文法演習問題、リスニング問題、ライティング問題等に取り組み、レッスンはじめに答え合わせをしてもらっています。

グループレッスン受講開始

2022年のお正月期間、急遽時間ができた私は語学学習に時間を費やすことに決めました。

あんなに自由時間があることも少なかったので、ここぞとばかりに気になっていたグループレッスンメインのスクールに申し込み、フランス語勉強に打ち込みました。タイミングって大事ですよね…!

こちらのレッスンは日本人向けとかではなく、生徒の出身国は様々、先生はネイティブでレッスンは基本オールフランス語(難しい箇所は英語)なので、結構緊張します。

ほぼ完全初級者向けのクラスに入り、文法的な内容自体はプライベートレッスンで勉強済みなので全然ついていけたのですが、突発的な先生からの質問等に即座に反応できない/そもそも質問内容を聞き取れないことも多く、実践の場の大切さを痛感しました

そして、他のクラスメートはそういった突発的な会話はとてもよくできていることが多く、(私にとっては)その何倍も簡単な文法問題を間違えたりするので、何がその人にとって難しいかどうかは違うんだなともやはり改めて思います。

<ひとこと>
私はドイツ語講師として、生徒さんがまだ習っていない文法を使ったフリートークは基本しないようにしているのですが、このグループレッスンではそれ習ってない💦という文法を使った質問も普通に飛んできて、他のクラスメートも答えているので、なんでできるの!?と純粋に疑問に思うことが多々。

ドイツ語で例えると、Warum lernst du Deutsch? – Ich lerne Deutsch, weil… のような会話。warum も weil もまだやっていないのに、出てきます。

英語もドイツ語も初級レベルは日本語で勉強したので、初級を外国語で勉強するのが実は初めての経験なのですが、こんなものなのでしょうか…!

仏検5級サンプルテスト:84点

なんとなく思い立って仏検公式ホームページより5級の過去問題を解いてみました。

すると、84点という結果になり、シンプルにとても嬉しかったです。

筆記54/60
リスニング30/40
合計84/100

この時点での総勉強時間と費用

勉強時間

〜11月12.5
12月12.5
合計25時間
  • Duolingo継続中(レッスンの成果が現れ、適当に答えを選ぶことがほとんどなくなりました)
  • 週に1回60分のプライベートレッスン
  • 1回のプライベートレッスンに対しての予習・宿題が各45分程度
  • グループレッスン2回
  • 1回のグループレッスンに対しての予習・宿題が各1時間程度
  • 数字が苦手だったので、アプリ「lisnum」をやり込む(勉強時間には含めていません)

フランス語を0から勉強し始めて1番初めの壁が数字でした。

ドイツ語もですが、どうして数字って各言語でこんなにややこしいんでしょうね(^^;)

ドイツ語の数字勉強にはこちらの記事がおすすめだよ!

数字の聞き取りに特化したアプリ「lisnum」には本当にお世話になりました。

このアプリを1〜2週間ほど毎日やり続けて、ゆっくりであればノーヒントで言える・聞き取れるようになりました。

ドイツ語の数字に自信がない方にもおすすめです◎

費用

グループレッスンは無料体験期間内だったので含めていません。

アプリも無料なので含めていません。

『フランス語をひとつひとつわかりやすく。』1,650
LE NOUVEAU TAXI!-13,577
12月プライベートレッスン18,600
合計23,827円

➡︎ 仏検4級、DELF A1

このお正月期間で

  • フランス語にリアルタイムで触れる時間を増やすこと(Youtube等で触れる時間ももちろん大切ですが、巻き戻せない空間に身を置くとその分全神経よりを集中させることができるなと思いました)
  • 日本語が介せない環境に身を置くこと

の大切さを実感した私は、1月も引き続きこのグループレッスンを続けることに決めました。

外国語学習は長期戦なので、ガス欠させないためには初めからがんばりすぎるのはあまり推奨できないという話もすることが多いです。

本当はお正月期間だけでグループレッスンは終わる予定だったのですが、やはり負けず嫌いなもので、グループレッスンで「全然分からない」という経験をしたのがかなり悔しく、続けるという決断に至りました(^^;)(私は褒められるよりも、落ちて伸びるタイプなのです…)

既習内容的にはもう少し先のレベルのクラスに行くこともできたのですが、内容はいい復習にもなるのでそのまま、何よりこれより先に行ったらいよいよ会話についていけないと思い、特に変更しませんでした。

学習ルーティンの確立

2ヶ月目にしてやっと学習ルーティンができてきました。

勉強の主軸

週4時間のフランス語レッスンを軸にしています。

  • 週に1回60分の日本人の先生のプライベートレッスン(質重視)
  • 週に3回60分のネイティブの先生のグループレッスン(量重視)

日本人の先生のレッスンでは引き続き教科書を中心に進めてもらい、内容や文法を日本語で確実に理解することに重きを置いています。

一方、ネイティブの先生のグループレッスンは内容的に新しいことはあまりないので、予習をしっかり行いレッスン時間内は全神経を特にリスニング・スピーキングに集中させるようにしています。

Vollmondでは、週に1回・60分のレッスンを受けて1年かけて1レベル上げていく生徒さんが多いです(詳細はこちらの記事にて)。

なので私もそのペースで勉強することを予定していたのですが、負けず嫌いな性格のおかげ(?)でグループレッスンを続けることにしたため、この辺りから初めに掲げていた目標と若干のズレが生じています。

レッスン外での学習内容

  • プライベートレッスンの復習、課題にしっかり取り組む(余裕があれば予習)
  • グループレッスンの予習にしっかり取り組む(余裕があれば復習)
  • 独学で挫折した文法書を再スタート
  • リスニングが苦手なので、YoutubeやPodcastで音に慣れる
  • Duolingo継続
レッスンの予習・復習・宿題

プライベートレッスンは習った内容を確実にするため復習&課題メイン、グループレッスンは授業の内容以外に集中したいため予習メインです。

文法演習

復習として初めに挫折した際に買っていた文法演習問題集に取り組み始めました。

こちらです。

辞書の購入

また、ここまではGoogle翻訳やDeepLを駆使して辞書なしできたのですが、当分勉強は続きそうだなと思ったのでアプリ辞書を購入しました。

ネットのおすすめで見た『プチ・ロワイヤル仏和辞典』です!

本当は和仏付きのものがよかったのですが、最新版は売ってなかったので仏和にしました。

ドイツ語のアプリ辞書と比較していいなと思うのが、収録音声が豊富な点と英語検索もできる点です。

やはり辞書は最高の参考書だな、と改めて思います♩

ドイツ語のおすすめ辞書はこちらから▼

リスニング

また、グループレッスンでネイティブの先生の説明を聞き取るのは慣れてきたものの、聞き取れないこともやはり多いので、リスニング勉強に力を入れ始めました。

具体的には、ドイツ語でもお馴染みの Easy German のフランス語バージョン Easy French の初級者向けシリーズ Super Easy FrenchFrançais avec Nelly を見ましたが、どちらも正直まだまだ自分には難しいと感じました。

そこで聴き始めたのが、独学時に挫折したNHKラジオ講座まいにちフランス語 入門編です!

聞き逃し配信が助かります◎

何度も聴いてノートにディクテーション→シャドーイングをしています。

今はワークブックを購入していないため答え合わせができず、ディクテーションは完璧にできているか分かりませんが、メインはリスニング勉強(シャドーイング)なのでとりあえず現時点では大体でOKかなと思っています。

ある日のページ

2ヶ月終了時点での課題と感想

リスニング

今の1番の課題はリスニングです。

特に、フランス語ってどの単語も発音される部分が短いのですが、そこに1番難しさを感じています。

例えば、ドイツ語の hat(habenの三人称単数)はフランス語では a「ア」です。

Er hat は Il a「イラ」となるのですが、「エァ ハットゥ」と発音してくれるドイツ語がありがたく感じます。

この辺はもう、慣れていくしかないですね…!

リスニングが課題なので、グループレッスンでは時々参加者が私1人でネイティブの先生とのマンツーマンレッスンになることがあるのですが、正直全然ラッキー!とは思いません(^^;)(ドイツ語レッスンだったら思うはずです)

先生が言っていることが時々全く分からなくて、特に1対1だと緊張して頭が真っ白になることもあるので、誰か他の生徒もいてくれた方が落ち着いて受講できるなと感じています。

発音

発音には少しずつ慣れてきました。

日本人学習者がおそらく最も躓くであろう Rの発音は、ドイツ語のおかげで慣れているため(ドイツ語とは少し違いますが)大きな問題はありません。

鼻母音は練習の必要性を感じています。

初めの1ヶ月は「読み方が分からない」のが1番課題に感じていました。

例えば Ich lerne Französisch(私はフランス語を勉強しています)はフランス語で、J’apprends le français と書くのですが、読み方は「ジャプロン ル フロンセ」です。

J’apprends の ds や、français の s は読みません。これが結構ストレスでした(^^;)

ただ、レッスンで訂正をしてもらったり、分からないものは辞書で必ず確認したり、課題に取り組む際は基本声を出すようにしたりしている中でルールが少しずつ身についてきて、2ヶ月が終わった今では結構ひとりでも読めるようになってきた感覚があります。

この逆で、「言えるけど綴り字が分からない」という問題もあります。

特に数字は、綴り字を覚えるのに苦労しました(今も完璧ではないと思いますが)。

行なった対策は「とにかく書いてセルフチェックをする」です。

宿題やレッスンで数字が出てくる際には、ふりがなのように数字の上に自分で綴り字を書いて、合っているかチェックするというセルフチェックを行なっています(今も)。

スピーキング

スピーキングはまだまだ言えないことばかりですが、シャドーイングをしたりしているためか、リスニングほど難しさを感じていません。

この辺りは、英語やドイツ語のおかげでついた「忙しいと言えなければ、時間がないと言えばいい」というような今ある自分の力を最大限活かして話す意識がかなり役に立っているように感じます。

文法

また、ドイツ語に比べ、フランス語の文法にまだそこまで難しさは感じていません。

しいていうなら、現在形の活用の例外がありすぎて、全然覚えらず困っています…!

とは言っても、ドイツ語も多いですよね(^^;)

初級者の頃、何度も繰り返して覚えていったのを思い出しながらがんばっていきます。

仏検4級サンプルテスト:94点

本腰を入れてフランス語勉強に取り組み始めて3ヶ月が経った頃(2月25日)、5級に引き続き、仏検公式ホームページより4級の過去問題を解いてみました。

すると、94点でした!

とても嬉しかったです。

筆記60/66
リスニング34/34
合計94/100

単純未来などまだ勉強していない文法項目以外は、基本的に全て自信をもってこれだ!と選べ、それが正解していたのがととても自信になりました◎

DELF A1サンプルテスト:9割超

4級レベルが大丈夫そうだったので、DELF A1のサンプル問題も解いてみました。

ドイツ語でいうゲーテ試験的ポジションのフランス語試験です。

ドイツ語試験の種類について知りたい方はこちらの記事がおすすめです▼

スピーキングとライティングは試験官がいないと難しいですが、自分で答え合わせができるリーディングとリスニングに関しては9割超でした♩

サンプルテスト①(3月4日)

リスニング23.5/25
リーディング25/25
合計得点率97%

サンプルテスト②(3月7日)

リスニング22/25
リーディング23/25
合計得点率90%

サンプルテスト③(3月24日)

リスニング25/25
リーディング24/25
合計得点率98%

感想としては、リスニングはやはり仏検より圧倒的に難しく(ゲーテ試験のリスニングも独検より難しいです)、ただリーディングはとても簡単で「本当にこれで合っているのかな(何か裏があるのかな)」と思ってしまうほどでした。

まあといっても、リーディング間違えているんですけどね(^^;)

A2には及ばない実力

おまけの話です。

想像以上に仏検4級とA1ができた私は「もしかしたらA2のリスニング・リーディングもできるかも」と思って少し挑戦してみました。

が、正直ほとんど分からず、これだと適当に答えを選んで運任せになってしまうため中断しました。

<後日談>
プライベートレッスンの日本人の先生にA2にも挑戦してみたらとすすめられたので、「実はやってみたけれどさすがに難しそうで中断しました」とお話ししました。

すると、「DELFは全部合計して50%以上の得点率が取れていたら合格になるので(※もう少し細かいルールもあり)、受験者も難しいな〜と思いながらやってる人がほとんどだと思いますよ」とのこと。びっくりしました(^^;)

ドイツ語の試験では基本的に、合計ではなくそれぞれの技能で60%以上取れないと合格になりません。

合計50%以上ならいけるかも?と思いつつ、なんとなくで合格点に達してもあまり嬉しくはないので、やはりもう少し勉強を進めてから挑戦してみることにします。

この時点での総勉強時間と費用

勉強時間

〜12月(仏検5級)25
1月52.5
2月51
合計128.5時間
  • 週4回のレッスン
    ・日本人の先生とのプライベートレッスン1回(A1)
    ・ネイティブの先生とのグループレッスン3回(A1.1)
  • 学習量をレッスン30%、自主学習(宿題や予習含む)70%程度の割合にするのが目標
    ➡︎2月は達成!
  • リスニング勉強がんばり中
    ・毎週「まいにちフランス語」入門編を聞く&ディクテーション
    ・プライベートレッスンで使用しているA1の教科書(Le norveau Taxi!と書いてある赤い本です)で出てくるエピソードをオーバーラッピング&シャドーイング

普段生徒さんに伝える勉強時間

はじめの自己紹介にも書いた通り、私の言語習得スピードはおそらく平均より速い方だと思います。

実際Vollmondの生徒さんには、以下のように目安時間を伝えることが多いです。

完全初級→A1修了:150時間(内50時間はレッスン推奨)

A1試験を受けるのであればプラスアルファその対策(2ヶ月推奨)

私のように150時間かからない方もいれば、200時間必要な方もいます。人それぞれです。

比べるのは他人ではなく過去の自分!

あくまでも一個人の参考にしていただければ幸いです。

勉強時間について気になる方は以下の記事もおすすめです。

費用

〜12月(仏検5級)23,827
1, 2月プライベートレッスン(8時間)24,000
1, 2月グループレッスン(25時間)31,218
仏和辞書3,600
合計82,645円

この時点での得意&苦手

得意:文法

英語でもドイツ語でも文法はとても得意な方なので、フランス語文法はかなりスッと入ってきます。

語彙も似ているものが比較的多いので、英語とドイツ語の力がとても役に立っています

得意:リーディング&ライティング

こちらも、英語やドイツ語で読解・ライティングをこれまでたくさん行ってきた経験がいきているのか、現段階では特に大きな困難は感じていません。

ライティングに関しては、教科書のライティング課題をやったらプライベートレッスンで先生に添削してもらったり、時々普段の日記をフランス語で書いて HelloTalk に投稿して添削してもらっています。

ライティングでもスピーキングでもそうですが、添削してもらうのは本当に、本当に大事だと思います。

自分で自分の間違いに気づける学習者は基本おらず(正しいと思っていることが違うことってよくありますよね!)、添削がないと間違えた知識が定着してしまい、一度定着してしまった知識を後から変えるのはとても労力がかかるからです。

得意:スピーキング

まだまだ限りある語彙・文法力ではありますが、「今ある力を工夫して自分の言いたいことを伝える」という意識がドイツ語学習、そして講師という仕事を通じてかなりついた自覚があります。

なので私自身もスピーキングに関しては苦手意識が特に大きくなく、純粋に楽しめています

A1.1レベルを受講中のグループレッスンのネイティブの先生からは、レッスン後こういったフィードバックをいただきました。

Your French pronunciation is quite impressive !!! Also, you have already a wide range of vocabulary. You just need to focus on French conjugation but you’re really on a good path 🙂 You can definitely move on to the next level A1.2 even A2.1. A bientôt pour une autre classe !

フランス語を誰かに話す機会は現時点でレッスン中のみですが、週4回(時間)のレッスンを継続しているおかげでフランス語を口から出すことに慣れてきたと実感しています。

そのおかげか、プライベートレッスンの日本人の先生にもスピーキングを誉めていただくことが多く、グループレッスンでもいいね!と言ってもらえることが増えてきました。

他のネイティブの先生からは「簡単すぎると学べることが少ないので絶対A2に進んだ方がいい、B1のちょっとチャレンジングくらいでもいいと思う」と言われたりも。

私自身は、十分今のA1.1レベルでもいい復習になるなあと大きな不満はなかったのですが、確かに話すことやオールフランス語でのレッスンには慣れてきたので、グループレッスンは先生たちのフィードバックを信じてA1.2を飛ばしながら進めてA2に進む予定です。

私がスピーキングで大切にしている言い換え力の話はPodcastでまとめています。

興味のある方はぜひ聴いてみてください◎

課題:リスニング力

と、スピーキング力はついてきたものの、やはり課題だなと思うのがリスニング力です。

自分が話す際には使う語彙も文法も自分でコントロールできますが、リスニングは相手のフランス語をこちらがコントロールすることはできない分、難しいです。

自分で話すことはある程度できるのに、聞かれている質問を聞き取れずスムーズな会話ができないのが毎回とても悔しく、バネになります

レッスンで気をつけていること

レッスンで先生とフランス語会話をする際には、以下記事でも紹介しているような「もう一度言ってくれますか?」「それはどういう意味ですか?」のような表現を使って何とか会話を継続させ、会話自体がストップしてしまう状態は極力作らないよう意識しています。

https://vollmond.online/alltag/studieren/tips-beim-gespraech/
Youtubeの活用

2ヶ月目時点ではまだ難しすぎると感じていた Super Easy French が、まいにちフランス語のディクテーションや教科書のシャドーイングの成果か少し分かるようになってきたので、最近はそちらを隙間時間にたくさん見ています。

ディクテーションシャドーイングはリスニングのを高めるのに最適ですが、同時にもやはり大切です、という話を生徒さんにすることが多いです。

リスニング量の確保には、Youtubeをどんどん活用していきたいと思っています。

この記事はドイツ語学習者の読者さんが多いと思いますので、A1レベルの私がよく見ているフランス語動画のドイツ語バージョンを以下いくつか並べます◎

これらが無料で見れるって、いい時代ですよね…!

Instagramの活用

少しでも日常生活の中でフランス語の音を聞く時間を増やすため、Instagramでフランス語学習のインフルエンサーさんをたくさんフォローしてタイムラインにフランス語が出てくるようにしています。

「フランス語勉強」を意味するフランス語 apprendre le français と検索すると、たくさん投稿やアカウントが見れるので、そこから気になるアカウントをフォローしていくだけです◎

ドイツ語の場合は Deutsch lernen でぜひ検索してみてください。

今はとても楽しく勉強できていますがこのモチベーションがずっと続くことは難しいとも思っているので、そうなった時でも継続できるような習慣+仕組みを考えてがんばっていこうと思います◎

➡︎ 仏検3級、DELF A2

プライベートレッスンやグループレッスンの先生に「A2程度の力はあると思う」と言っていただけることが嬉しいことに増えてきたので(レッスンではA1を勉強中)、仏検3級とDELF A2に引き続き挑戦してみました。

2023年3月。フランス語をちゃんと勉強し始めて4ヶ月目のことです。

仏検3級サンプルテスト:90点

4級までは選択問題のみだったのが、3級からは記述式の穴埋め問題があり、とても驚きました。

独検3級は私が把握している限り選択問題のみのはずです◎

筆記試験の穴埋め問題では語彙・表現と動詞の活用が問われ、リスニングはディクテーションの穴埋め問題でした。

そしてまんまとこの穴埋めで間違えてしまいました…!

検討外れというよりはスペルミスがほとんどだったので、スペルをもっとちゃんと覚えていかないとなと反省です。

サンプルテスト①(3月26日)

筆記62/70
リスニング28/30
合計90/100

サンプルテスト②(4月23日)

これまで仏検の公式サンプル問題は1つだけ(2015年過去問)だと思っていたのですが、ホームページをよく確認すると2011年の過去問も公開されていたので解いてみました。

筆記64/70
リスニング26/30
合計90/100

独検もそうですが、仏検では主に文法力が問われます。

独検だと「基礎文法」のまとめが3級程度に該当するのですが、仏検もそんな感じなのかなと感じました。

私がVollmondで開講している「ゼロからドイツ語文法講座」で扱っている基礎文法事項のフランス語バージョンを大体インプットし、かつそれが9割を取れる程度には頭に入っていると思うと嬉しいなと思いました◎

ドイツ語の基礎文法の習得・復習にはぜひ動画学習コースをご検討ください。

DELF A2サンプルテスト:7割以上

先月やってみようとして分からなさすぎてすぐに諦めたA2にリベンジしてみると、7割以上取ることができました。

DELFのざっくりした試験システムとしては全ての技能の合計得点率が50%以上で合格なので、合格ラインは超えています。

サンプルテスト①(4月8日)

リスニング19/25
リーディング23.5/25
合計得点率85%

サンプルテスト②(4月23日)

リスニング17/25
リーディング19/25
合計得点率72%

サンプルテスト③(4月30日)

リスニング18/25
リーディング21/25
合計得点率78%

サンプルテスト④(8月13日)

ちなみにここから約3ヶ月半後もう一度別のA2を解いてみたら、ちゃんと点数が伸びていて嬉しかったです!

リスニング25/25
リーディング24/25
合計得点率98%

全体的にA1に比べかなり難しくなっていると感じたのが正直なところで、自信を持って答えられた問題が減り少し落ち込みました(^^;)

先生には「合格ラインが50%に設定されているテストなので、そもそもの問題自体は難しいと感じて当然だと思いますよ〜」というように言われ、少しホッとするような、しないような感じです。

リスニングチェックでB2判定

フランス語学習に役立つオンライン教材が豊富なTV5MONDEというメディアをある先生に教えてもらい、そのページにあったリスニングレベルチェックテストをやってみました。

するとなんと、さすがにたまたまだとは思いますがB2判定(14問中11問正解)が出てとても嬉しかったです!

ちなみにこちらのサイトはドイツ語学習だとDW(Deutsche Welle)が近いです。

DWでもレベルチェックテストができますのでよかったら試してみてください。

また、DWには有料級のドイツ語教材が豊富で、それらを活用した勉強もおすすめです。

具体的な勉強法については以下の記事をぜひ参考にしてください。

この時点での総勉強時間と費用

勉強時間

〜12月(仏検5級)25
〜2月(仏検4級&DELFA1)103.5
〜3月(仏検3級&DELFA1)78.5
合計207時間
  • 週4回のレッスン
    ・日本人の先生とのプライベートレッスン1回(A1)
    ・ネイティブの先生とのグループレッスン3回(A1.2)
  • 学習量をレッスン30%、自主学習(宿題や予習含む)70%程度の割合にするのが目標
  • リスニング勉強がんばり中
    ・「まいにちフランス語」入門編を聞く&ディクテーション
    ・プライベートレッスンで使用しているA1の教科書(Le norveau Taxi!と書いてある赤い本です)で出てくるエピソードをオーバーラッピング&シャドーイング(ここまでは2月と同じ)
    Youtubeを隙間時間に積極的に見るように(字幕ON+0.75倍速)
3月1日〜3月31日

費用

〜12月(仏検5級)23,827
〜2月(仏検4級&DELFA1)58,818
3月プライベートレッスン(5時間)15,000
3月グループレッスン(12時間)18,485
合計116,130円

4ヶ月でA2レベルに到達して分かったこと

アルファベットから開始して4ヶ月、本気で取り組むようになって3ヶ月。

実際に試験を受けたわけではないですが、先生からのフィードバックとサンプル試験の結果から判断するとA2レベルに到達することができました。

この3, 4ヶ月で得た学びをここに記録しておこうと思います◎

①徹底的なA1(基礎)学習はA2(初級)レベルに匹敵し得る

この4ヶ月間は、A1の内容をとにかくじっくりしっかりやってきました。

プライベートレッスンでもA1の教科書に沿って進み、グループレッスンもA1クラスを受講し、自主学習でもA1レベルの教材を使っていました。

A1の教科書で出てくるエピソードは何度もシャドーイングし、いくつかのエピソードは暗記して言えるくらいになりました。

職業柄「基礎は大事」という意識がおそらく人一倍強い影響か、思い返せばA1レベルに徹底的に取り組んでいたみたいです

なのでA2には全く触れていません。

※プライベートレッスンの先生が文法説明を詳しく説明してくれるので、文法はA2以上の内容も無意識のうちにインプットしていた可能性が高いです。

だからこそこの結果を経て、A1をみっちりやるのもA2に匹敵し得るということを身をもって知れたのはすごく学びになりました。

(もちろん、全ての人に言える話ではないと思います。)

▼具体的な勉強法についてはこちらのPodcastもぜひ♩

②続けていたらできるようになる日が必ずくる

日頃から多くの生徒さんたちに伝える言葉の1つではありますが、実際当事者になると「そんな日がくるのかな〜」と思った日もありました(笑)

しかし語学学習においてはポジティブでいることが実はすごく大切なので、落ち込んだ日は早く寝るなどして考えないようにしました。

あとは、負けず嫌いな性格も大きいとは思いますが「できるようになりたい」という強い意志を持って、苦手分野に時間を費やしました

家での口癖が「早くペラペラになりたい!!」です(笑)

言霊というように、言葉には大きな力があります

「自分にはできない」と思っている人ができるようになることは稀なので、もしこの記録を読んでいる方の中で今同じように伸び悩んでいる方がいれば、

  • 「できない」という単語を使わないようにする
  • 早く寝る、友だちと会うなどして悩む時間を意図的に減らす
  • 納得がいくまで勉強を続ける

をぜひ実践してみてください◎

特に私の苦手はここまでの記録で何度も書いてきましたがリスニングです。

はじめの1ヶ月目は苦手意識はまだなかったのですが、「やばい」と思った1月からここまでの3ヶ月間は主に以下の勉強がんばって続けました。

  • 問題を解くときやフランス語を読むときは必ず音読(自分で発音できるものは聞き取れることが多い)
  • 「まいにちフランス語」初級編のディクテーション(何を聞き取れていないのか一目瞭然)
  • A1の教科書のオーバーラッピング&シャドーイング(音の流れに耳と口を慣らせる)
  • フランス語初級者向けYoutube(字幕付き&0.75倍速)(聴く量を増やして耳を慣らせる)

何がそんなに「やばい」だったのかというと、レッスンで先生とフランス語で会話する際、聞かれた質問内容を聞き取れないことが本当に多かったのです。

特にネイティブの先生のグループレッスンでは、私が質問内容を間違えて解釈して「分からないなら聞いて」と強く指摘されることが多々ありました(でもそれも、イライラしてるのは口調ですごく分かるけど怒っている内容の詳細までは分からないという・・笑)。

ただそうやって強い口調で対応されるのが私もかなりストレスで、こんなにストレスを抱えてまでフランス語をがんばらなくてもいいのでは?と思いはじめ、実は2月まではもうこのグループレッスンは継続しないでおこうと思っていました。

グループレッスンは毎回先生が変わるのですが、優しい先生の方が圧倒的に多いです。
ただ上述したような明らかに強い口調の先生がいたのも事実で、肌感覚的には1, 2月は3回に1回(週に1回)くらいの頻度でストレスが溜まる日がありました。

でもここは自分でも難しいなと思うのですが、私はわりと打たれ強い方かつ負けず嫌いなので、悔しいことがある方が「絶対見返してやる」精神で本領発揮できる気がしています。

だから、こうやって厳しく指摘される機会があったこと自体はよかったのかもと思ったり、ただそこにしんどい思いは必要だったのかと自問自答したり、いまだに何が正解だったのかは分かりません。

どこまでを「必要な厳しさ」どこからを「不必要な厳しさ」とするかは難しいなと感じます。

生徒側はどうしても「自分の言語能力が低いせいだ」と思ってしまうので、講師側が常に伝え方を考慮する必要性を改めて感じました。

しかし悩んだ結果、私はそのまま継続しました。

辞めなかった理由は、「勉強の成果が形になるのは本気で始めて3ヶ月目以降」と、高校生の時からずっと信じているモットーがあったからです。

ネイティブ講師のレッスンを始めたのは1月。

3ヶ月の節目に当たる3月末まで本気でやって、それでもしんどければ辞めようと決めました。

結果的に3月頃からはやっとリスニングの上達が現れはじめ、レッスン内でのしんどさが減ってきて、少しずつ楽しくなりつつあります

TV5MONDEのレベルチェックテスト(全てリスニング問題)でもB2判定だったり、難しすぎると感じていたYoutubeを見れるようになってきたり、上達を感じます◎

皆さんもよかったら3ヶ月ルール、使ってみてください。

本気で3ヶ月やると成長は見えやすいです。

初めてネイティブスピーカーと話す

喜んだり落ち込んだり

4月に入り、初めて先生ではない「普通」のネイティブスピーカーと話す機会がありました。

率直な感想は「意外と通じる」でした。

▼初めて先生以外の人と話した日のこと。

▼こちらは相手は先生ですが、たまたま生徒が私一人で1対1で1時間みっちり日本文化についてディスカッションできた日のこと。

ここまですごく順調そうに見えますが、この後打ちのめされます(笑)

実力不足を痛感

4月後半と5月前半の2回、友だちの知り合いのフランス語母語話者の方とオンラインでそれぞれ30分お話しする機会があったのですが言ってる内容が全然分かりませんでした。

単純にネット接続が悪く聞き取りづらかったのもありますが、おそらく一番の要因は会話時の「配慮」が少なかったためだと思います(相手が悪いとかでは一切なくただの私の実力不足です)。

「先生」が相手だと話しやすい理由の一つが、学習者のことをよく知っているのでどういう言い回しをしたら分かりやすいかを分かっていたり、ゆっくり話すこと/繰り返すことに慣れているからです。

「先生」に限らず、例えば日本人の友だちがたくさんいるネイティブスピーカーもそういった「配慮」を無意識にしていることが多く話しやすいです。先ほど登場した、初めて話したフランス人は日本留学経験もあったり日本語も堪能だからこそ話しやすかったのかなと思います。

Vollmondの生徒さんにもよく伝えますが、この時の私のA2〜B1レベルは会話時に配慮があると比較的円滑にコミュニケーションできるくらいです。

逆に言うと、配慮がないとなかなか難しいこともまだまだ多いです(例えば、「トラブルが起きたので緊急停車します」みたいな電車のアナウンスを聞き取るのは難しいです)。

今回お話しする機会をいただいた方は、フランス語学習者と話した経験もおそらく特にない方だったので、相手の話すフランス語が「普通」すぎて難しかったのかなと予想しています。

結構できてきたかも!と喜んでいたところだったので、なかなか落ち込みました(笑)

フランス旅行でできたこと・難しかったこと

そして若干落ち込みつつ、5月はじめにフランス旅行へ行きました!

フランスに行くのは5回目でしたが、これまで Merci と Bonjour くらいしか知らなかったので、自分の成長を実感するいいきっかけとなりました。

「旅行」が目的でドイツ語を勉強されている方も多いので、この時点の私(A2までの力が大体ついていてB1の勉強を始めているレベル)ができたこと・難しかったことを書いておきます。

できたこと

  • スーパーなどレジでの会話
  • レストランやカフェでの注文やお会計
  • 電車のチケットを買う
  • ホテルのチェックイン・チェックアウト
  • 街中にある看板を見て「これは⚪︎⚪︎屋さん」のように理解する
  • 現地の人との簡単な日常会話(天気、旅行の予定、食べ物、趣味、フランス語勉強の話など)

難しかったこと

  • お店などで店員さんがしてくれる詳しい説明を理解する
  • 電車の緊急アナウンス(「⚪︎⚪︎が原因で停車します」など)を聞き取る
  • 観光地に書いてあるフランス語での説明文などを読み取る
  • テレビ(特にニュース)の内容をちゃんと理解する
  • 現地の人との複雑な話
  • ネイティブスピーカー同士の会話についていく

日本語も英語も話せないフランス人の方がいるお家に泊まらせてもらっていて、ありがたいことに5日間ほどほぼ毎日フランス語を話せる環境にいました。

それまではその知り合いとは翻訳機を使いながら会話をしていたので、今回彼が話すフランス語が分かるようになったことで、相手の性格や考え方をより近く理解できたように感じました。

翻訳機の方が現時点では多分私よりフランス語が上手ですが、それでもそれは「翻訳機のフランス語」に過ぎません。「彼のフランス語」を理解し「私のフランス語」でコミュニケーションを取れたことが何より嬉しかったです。

Vollmondにも、家族や友だちなど「人」が理由でドイツ語をがんばっている方がたくさんいますが、胸を張って言えます。

どれだけ技術が進化しても、言語学習の価値はあります◎

話す「だけ」では上達しない

上述したようにフランスでは毎日ネイティブスピーカを話せる機会があったのですが、その日々を経て感じたのが「話すだけでは上達しない(少なくとも私の今のレベルでは)」でした。

旅行中なのでレッスンは一切入れなかったのですが、日本で週4でレッスン受けてる時のほうが上達している実感がありました(^^;)(旅行で上達しようとも思っていなかったので別にそこに問題はないのですが)

レッスンや授業の価値の一つに「添削してもらえる」「間違いを教えてもらえる」があると私は思っているのですが、その価値を改めてひしひしと感じた瞬間でした。

普段の日常のコミュニケーションにおいては通じたらOKなので、何を言ってるかさっぱり分からないのような場合を除いて基本は訂正されません。それが私にとっては物足りず、「話してるけど、本当にただ話してる”だけ”だな〜」と感じてしまいました。

そんな私も日本語勉強中の友だちと話しているとき多少相手の日本語が違っても何も気にならないですし、「コミュニケーション」ってそういうものですよね・・!

B1の勉強を開始

話が前後しますが、週に1回受けている日本人の先生のプライベートレッスンでは、4月でA1の教科書が無事に終わりました。

A2は大丈夫そうなのでB1にいきましょう、と先生の後押しもあり、5月からはB1の勉強を開始しました◎

使用している教科書はこちら、Totem 3 です。

中級レベルなだけあって、内容も語彙も難しく、やりごたえがあって楽しいです♩

いわゆる初級レベルの基礎文法はこの時点でほとんど終わっていたので、一冊その時々に調べるように文法書があってもいいですねという話になり、おすすめしてもらった一つの『新・リュミエール―フランス文法参考書』を購入しました。

新しい自分の発見

語学の楽しさは、勉強を通じてそれまで気付かなかった自分の新たな一面を発見できるところにもあると思います♩

私は「見ること」が苦手で、Youtubeやドラマや映画は基本見ない生活をもうずっと送っていたのですが、さすがにフランス語は聴くだけで理解するのはまだまだ難しいので、リスニング勉強のためにこれまで避けてきたYoutubeや映画を意識的に見るようになりました

自分でもびっくりなのですが、意外と楽しめています◎

興味がないと思っているものはただ食わず嫌いなだけな可能性も十分あるので、意外とやってみると「いいな」となることも多いのかなと改めて感じました。

「勉強だから」と理由があると始めやすいですよね!

ドイツ語に関しては、ドイツ語をしていなければPodcastをこんなに好きになることはなかったと思います。元々ラジオ等音声メディアに興味がない人でしたが、リスニング用にPodcastを聴き始めてはまりました。

この時点での総勉強時間と費用

勉強時間

〜12月(仏検5級)25
〜2月(仏検4級&DELFA1)103.5
〜3月(仏検3級&DELFA2)78.5
4月67
5月49.5
合計323.5時間
  • 週4回のレッスン
    ・日本人の先生とのプライベートレッスン1回(B1開始)
    ・ネイティブの先生とのグループレッスン3回(A2)
  • リスニング勉強用に TV5Monde を始めました!(ドイツ語でいう Deutsche Welle のような感じで、とてもいいです)

費用

〜12月(仏検5級)23,827
〜2月(仏検4級&DELFA1)58,818
〜3月(仏検3級&DELFA1)33,485
4, 5月プライベートレッスン(9時間)24,000
4, 5月グループレッスン(22時間)37,548
『新・リュミエール―フランス文法参考書』999
Totem 3: Livre de L’Eleve5,653
合計184,330円

勉強環境を少し変えてB1の勉強を本格的に開始

5月のフランス旅行を経てそのままドイツに入り、そこから2ヶ月住む北ドイツの街ブレーメンに着いたのが5月下旬のことでした。

6月に入ってブレーメンでの生活も少し落ち着いてきたので本格的にB1の勉強を始めました!

この時点での総勉強時間と費用

勉強時間

〜12月(仏検5級)25
〜2月(仏検4級&DELFA1)103.5
〜3月(仏検3級&DELFA2)78.5
〜5月(フランス旅行)116.5
6月40.5
合計364時間

費用

〜12月(仏検5級)23,827
〜2月(仏検4級&DELFA1)58,818
〜3月(仏検3級&DELFA1)33,485
〜5月(フランス旅行)68,200
6月プライベートレッスン(7時間20分)21,000
Grammaire progressive du français – Niveau intermédiaire (A2/B1)5,460
合計189,790円

➡︎ 仏検準2級、DELF B1

仏検準2級サンプルテスト:約9割

3級に引き続き自分で書く穴埋め問題があります。なかなか緊張します。

また、仏検準2級ではディクテーション(書き取り)が登場したのにかなり驚きました。

採点方法は分からなかったので、減点方式(1つ間違いにつき1点減らす)で計算しています。何となくですが、実際の試験の採点は、準2級段階ではここまで厳しくない気もします(?)

2015年過去問(8月7日)

筆記64/70
書き取り9/12
リスニング18/18
合計91/100

2011年過去問(9月6日)

筆記60/70
書き取り12/12
リスニング17/18
合計89/100

両方とも、特に筆記は弱みが分かりやすく、大問1の正答率が2/4(2015年)、1/4(2011年)という結果でした。

どうやら前置詞が弱いらしいということに気付きました。

DELF B1模擬テスト:7割以上

サンプルテスト①(8月22日)

リスニング18.5/25
リーディング20/25
合計得点率77%

サンプルテスト②(8月26日)

①で解いたB1模擬問題は旧バージョンだったので(2020年からの新バージョンは全部選択問題&読解時間が45分)他で探してみて France education international に掲載されているものを解いてみた結果がこちらです。

リスニング23.5/25
リーディング25/25
合計得点率97%

こんなにできるはずはさすがにないと思うのですが、一応フランス語教育関連の公式サイトなので、不思議です^^;

サンプルテスト③(9月20日)

同じく France education international の Exemple 2 です。

リスニング17/25
リーディング22/25
合計得点率78%

Exemple 1は新形式に対応しているのに対し、こちらは旧バージョンに近いのかなと感じました(こちらは自分で書かないといけない問題もある+読解は長文が1つのみ)。

なので、点数も下がりました。全問選択式の方が絶対簡単ですよね・・!

新バージョンでは全問選択問題に変更、というのを色々なところで見たのですが、こちらのサイト上部にはこのように書いてあります。

Deux formats des épreuves de compréhension de l’oral et des écrits du DELF sont diffusés dans les sessions officielles.

Le nombre d’exercices et de questions, la longueur des documents et la forme des questions sont différents d’un format à l’autre.

Aucun format n’avantage ni ne désavantage la réussite des épreuves.

https://www.france-education-international.fr/diplome/delf-tout-public/niveau-b1/exemples-sujets?langue=fr

訳すと「DELFのリスニングとライティングのテストは、公式セッションで2つの形式が公表されています。練習問題や設問の数、文書の長さ、設問の形式は、それぞれの形式によって異なります。どのフォーマットも試験の合格に有利でも不利でもありません。」というような感じです。

全問選択問題に移行、というのは違うようです。

続きは随時こちらの記事に追記していきます!お楽しみに〜!

レッスン受講生募集中!

フランス語を実際に完全初級レベルから勉強して、改めて実感しているレッスンのメリットが以下の通りです。

  • レッスンが軸となり、勉強を習慣化できる
  • 間違いを訂正してもらえ、正しい知識を身につけることができる
    ➡︎一度間違った知識が身についてしまうとそれを直すのはとても大変で、また特にどの言語も基礎は大切なため、初級者こそどんどん訂正してもらえる場を持つことは大切だと再認識しています。
  • 日本人の先生の場合:
    日本語をレッスンで使えることの安心感が絶大
    ・「私も先生みたいになりたい」とロールモデルとして大きなモチベーションになる
  • ネイティブの先生の場合
    ・先生といえど「ネイティブスピーカーに伝わった」経験はとても嬉しく、モチベーションになる
    ・言っていることが分からない/伝わらなかったという悔しい経験をバネにまたがんばれる

ぜひVollmondで一緒にドイツ語を勉強しましょう!


執筆:komachi(Vollmondドイツ語講師)

ドイツ語勉強法