語彙力を伸ばす「読解×メモリーツリー」勉強法

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ドイツ語の語彙力と表現力をもっと伸ばしたいなぁ。
そんな時はメモリーツリーを活用して、自分だけの単語集を作るのがオススメだよ!

 

この記事では語彙力アップにおすすめのメモリーツリー勉強法を紹介します。

紙とペンさえあれば今すぐできるので、ぜひ試してみてください!

メモリーツリーとは

勉強法や記憶術として広まってきたメモリーツリー

学校などでやったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。マインドマップという手法に基づいており、やり方も似ています。

用紙の真ん中にテーマとなる言葉を書き、その周りに関連する語彙を書いていきます。

テーマごとに見やすく語彙をまとめられ、復習しやすいです。

また自分で実際に単語を書くことで、単語帳を読むだけよりも学習効率が高いのが特徴です。

 

読解×メモリーツリー勉強法

ここまで、簡単にメモリーツリーについて説明してきましたが、読解と組み合わせることで更に効率よく単語を覚えられます!

そもそもどのような文献を読めばいいかわからないという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

▶︎ドイツ語の語彙・表現力を鍛えるなら「Deutsch perfekt」(A2以上向け)

 

それでは早速、こちらでも紹介されているリーディング勉強法の流れに沿って、どのような手順を踏んでメモリーツリーを活用していけばよいか見ていきましょう。

①線を引きながらざっくり読む

はじめは、理解できない部分があっても大丈夫!そのまま辞書を使わないで2~3回ほど読みましょう。何度か読むうちに、1回目には分からなかったところがわかるようになることもあります。

その際、分からない単語やキーワードだと思う単語線や印をつけていきます。(後で自分が分かるなら、どんな方法でも構いません)

タブレットなど、直接線を引ける端末をお持ちでない場合は、印刷して書き込むことをお勧めします。印刷機をお持ちでなくてもコンビニ等で気軽に印刷できます。ペンを使って積極的に手を動かしましょう

これは印刷して書き込んだものをスキャンしました。

読解でチェックすべき箇所
  • 後で調べたい単語や表現
  • 文章でキーワードになりそうな単語や表現(日付、人物名、なんども出てくる単語など)
  • 文章理解する上で重要だと思う箇所
  • 後でメモリーツリーにまとめたい単語や表現
自分でどの種類の単語にはどんな印をつけるか予め考えておくといいね!

 

②辞書を使って語彙を集める

まずは、ステップ1で「後で調べる単語」印をつけたものを中心に辞書を使って調べながら読み進めていきます。

その時に「これもテーマに関連している単語だな」とテーマに関係する語彙を見つけたら、後で見分けが付くよう線を引いたり丸で囲っておきましょう。

その段階が終わると、このようになっています。

実践例1: タブレット書き込み

タブレットなどで書き込むなら有料アプリですが Good notes がおすすめです!

 

実践例2: 紙に直接書き込み

 

③語彙を手書きでまとめていく

ここまで出来たら、いよいよ単語をまとめていきます。

ルーズリーフなど、何にまとめてもいいですが、ここでも重要なのは実際に手を動かして書くことです。スマホなどのメモ帳等を使うよりも、自分で書くことをおすすめします。

  1. 真ん中にテーマになる単語を書きます。
  2. その周りに、文献に出てきた関連語彙を書いていきます。
    初級者の方は特に、名詞の性別も一緒に書きましょう。
  3. 後ほど他に自分で思いつく語彙を調べ、更に追加するのも◎
実践例1: テーマ「Religion(宗教)」

例えば、こちらでは宗教に関する語彙を集めています。

神道や信仰といった言葉は書かれていますが、「興味がある」といったような言葉は含まれていません。このようにして、テーマに関係あるものだけを選んで書いていきます。

また、見たら意味がわかる単語には日本語訳を書く必要はありません。重要なのは、知っている単語でもテーマに関するものはメモリーツリーに加えるということです。

なぜなら、知っているということと、それを実際に使えるということは全く別だからです。また、テーマに合う語彙が出来るだけたくさん書かれていることで、見返したときにより分かりやすくなります。

 

実践例2: テーマ「Bargeld(キャッシュレス)」

テーマに直接関係はないけど覚えておきたい単語は周りの空いているスペースを活用できるといいですね。

自分の単語帳なんだから正解はないよ!好きなように作り上げよう♩

 

④声に出して覚える

リーディングの勉強法として、最後に音読をしましょう。声に出して読むことで、更に内容の定着が望めます。

見たら分かるのに聞いたら分からない・・・

という経験をした人も多いはずです。それはスペルのみ頭に入り「目」では習得済みだけど「耳」にとっては新しい単語に過ぎないからです。

また、スマホで入力するより手書きが効果的であるように、自身の体を使って学習すると定着は早くなります。メモリーツリーに書きだした単語も、大きな声で読んでみましょう!

 

⑤読んだ記事についてドイツ語で話す

ドイツ語レッスンでは、予習として記事を読みそれについて授業内で先生とドイツ語で話すことも多いです。

アウトプットに最適な方法です。

読解力・スピーキング力・語彙力、思いつくだけでも3つの力を伸ばすことができますね◎

 

ひとりでは勉強をする気になかなかならない、話す機会も設けたい方はこの機会にぜひ Vollmond で一緒にドイツ語を勉強しましょう♩

 

メリット

インプットとアウトプット

「実際に読んだ文章に出てきた」実体験を伴う読解でインプットし、メモリーツリーでアウトプットを行うこの方法は記憶に残りやすく、定着を促進させることができます。

そういうわけで「単語帳を1時間するくらいなら読解を1時間する方がおすすめです」と生徒さんには伝えることが多いです(逆に単語帳は10分など短い時間制限を設けると◎)。

 

実践的な単語を勉強

「単語帳に出てくる単語、本当に使われてるのかな?」と思う時はありませんか?

今回紹介した方法だと、実際に使われている単語を抽出できるのでより実践的です。更に、使われている文章も何度も読むので日常生活にも生かしやすくなります。

 

授業の復習に

「ドイツ語レッスンの復習には何をしたらいいだろう」

何かしたいけど分からない人にもおすすめです。

その日のレッスンで出てきた単語をまとめて自分で書き出すだけでもかなり実践的な勉強になります!

 

まとめ

今回は、暗記法の一つであるメモリーツリーと読解を組み合わせ勉強法について解説しました。

2つを合わせることで、より効率よく効果的に単語や表現を学べます。

メモリーツリーのポイント
  1. 文献に出てきたテーマの関連語彙に線を引く
  2. 実際に手を動かしてそれを紙に書きだす
  3. 知っている単語も含めて書く
  4. 音読も取り入れて更に効果アップ

ぜひこの方法を活用して、語彙力・表現力を伸ばしましょう!

 

 

 

執筆:komachi(Vollmondドイツ語講師)
執筆協力:Saaya

 

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