DeepL翻訳を活用して自然なドイツ語を学ぼう!

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日本語をドイツ語にしたいんだけど、なかなかうまくできないなあ
独特なニュアンスもあるし難しいよね。自然なドイツ語に訳してくれるDeepL翻訳がおすすめだよ!

 

Hallo! Vollmondドイツ語講師のkomachiです。この記事ではドイツ語講師の私も使ってしまうほど自然なドイツ語が出てくるオンライン翻訳ツール「DeepL翻訳」を紹介します♩

 

DeepL翻訳とは

DeepL社はドイツ・ケルンに本社を置いており、前身はLingueeという世界初の訳文検索エンジンを開発した会社です。そこで得られた膨大なデータを元に、DeepL翻訳をリリースしました。

 

そのため、直訳ではなく限りなく意訳近い、つまりとても自然な翻訳が可能となっています。Lingueeの機能も現在利用可能ですが、今回は主にDeepL翻訳について紹介します。

余談ですが、実は日本語は2020年3月19日に追加されたばかりです!対象言語もまだ少ない中で、これはとても嬉しいアップデートですね。

基本的な使い方

基本的な使い方はGoogle翻訳と大差ありませんが、スマホのアプリはないので常にウェブでアクセスすることになります。なので、ホーム画面に追加しておくと便利です。PC版ですと、無料のデスクトップアプリを利用できます。

 

まず、DeepL にアクセスします。訳文の言語をドイツ語に設定し、上側のボックスに日本語を打ち込むと、下側にドイツ語訳が表示されます。

ちなみに、ドイツ語には敬称(Sie)親称(du)がありますが、無料版では敬称しか見られません。たとえくだけた日本語を原文として入力しても、訳文は敬称でしか表示されないので注意してください。有料版であるDeepL Proに登録すると、両方使えるようになります。

 

試しに、日本語に特有な「お世話になっております。」というフレーズを入れてみます。


Ich danke Ihnen für Ihre Hilfe.(=直訳:あなたの助けに感謝しています)という訳文になり、自然な形に訳されていることがわかります。このように、文章のニュアンスを汲み取って翻訳してくれる点が最大の魅力です。

ただし、このドイツ語表現は日本語の「お世話になってます」と同じように使うわけではないので注意しましょう

 

DeepL翻訳を活用した勉強法

それでは早速、自分で勉強する際の活用法を紹介していきます。

DeepLはこんな人におすすめ!

①ドイツ語の基礎は学習済み
②今すぐ添削を頼める人が周りにいない
③アウトプットの質を向上させたい

自分が書いた文章のチェック

アウトプットの手段として日本語文をドイツ語訳してみる、という方法がありますが、常に誰かに添削してもらえるわけでは無いですよね。そんな時、DeepL翻訳はとても便利です!

 

例えば、「これはあなたの眼鏡ですか?」という文章を、”Ist das Ihr Brille?” と作文していたとします。この文章の正誤が知りたい時には、元の日本語文DeepL翻訳に入力します。

すると、”Ist das Ihre Brille?”と訳されました。自分が書いていた文と見比べると、”Ihre” の “e”が足りない(女性名詞1格)ことがわかります。

このようにして、セルフ添削を行うことが出来ます。

 

ただし自分が期待したドイツ語文が必ず出てくるわけではありません。例えば上の例文だと Gehört Ihnen die Brille? とも言うことができますが、DeepLで出されたのは Ist das Ihre Brille? のみです。1対1で完璧に訳せる言語はなく、表現にはいくつものバリエーションがあるのが言語学習の楽しさでもあります。

DeepLの結果と自分の作文が違う=自分のドイツ語は違う、ではないのを念頭においてください◎

 

おそらくLingueeで集まっているビッグデータのおかげで、名詞の性別など基本的な文法上のミスはありません。より難解で複雑な文章になると時たまおかしな部分も出てきますが、日常で使用するレベルであれば問題ないことがほとんどです。

入力するだけで、手軽に確認できるからいいね。一人でも勉強が捗りそう!
逆に頼りすぎちゃうのが注意だね

 

違った表現を知る(PC版限定)

PC版ではいくつか違ったパターンの訳文が表示されることがあります。どの訳文が適切かを判断するにはそれなりのドイツ語力が必要になりますが、自分の知らない単語・表現に出会えることもあり、可能性が広がります。

 

また、違う単語を使っている訳文をもっと見たい場合は、変えたい単語をクリックすると、単語の下に別の候補が表示されます。違う表現を知るきっかけになるので、ぜひ試してみてください。

 

Lingueeで例文検索

DeepLで右上のメニュー(三本線)をタップし、Lingueeを選択すると利用できます。こちらも日本語に対応しているのですが、精度が比較的今一つなので、英語⇔ドイツ語での利用をお勧めします。

調べたい単語を打ち込むと、その意味や例文が表示されます。

 

そしてその下に、その単語が使われた文が英訳と共に表示されます。先ほどと同じく、最適なものをピックアップするにはそれなりのドイツ語力が必要になってしまいますが、量が多いのでとても参考になります。単語の実際の使われ方を知りたい方にお勧めです。

 

使うときの注意点

ここまで説明してきた通り大変便利なDeepLですが、いつでも使えば効果的というわけではありません。長所と短所をしっかり認識して、有効に使いましょう。

勉強や課題には利用を控える

出来るだけ自然な翻訳をしてくれるDeepLですが、実際にドイツ語を教えている立場から言うと、使ったかどうかはすぐにわかることがほとんどです。大体の場合、みんな文章を書くときに癖があり+レベルによってどの程度の文章が書けるかが予測できるため「できすぎている」と感じます。

課題に翻訳ツールを使うのに反対はしませんが「せっかくの勉強の場なのにもったいないなあ」と思ってしまいます。

 

そのため、誰かに添削を受ける際にはなるべく使わないことをお勧めします。間違えを恐れて使う方が多いのでしょうが、せっかく添削を受けるのであればいくらでも間違えてOK! 自分の頭で考えることこそが、次のステップに繋がります

添削してくれる相手が近くにおらず、手軽に表現を確認したい時の利用がおすすめです。

 

Vollmondではラインまたはメールを使って気軽に先生に添削+解説をしてもらえるドイツ語テキストコースがあります。

 

Google翻訳と比較したときの短所

長所である自然な翻訳に引き換え、便利さが劣っているという側面もあります。冒頭でも少しお伝えした通り、常にネット環境が必要であったり、音声入力ができなかったりします。そのため実際に会話をしている際にはスピード感に欠け、比較的利用しにくいです。

誰かとのやり取りで活用する際は、メールやチャットでの利用をお勧めします。

 

まとめ

今回は、「自然なドイツ語」を手軽に学べるDeepL翻訳をご紹介しました。

DeepL翻訳のポイント
  1. 自分が書いた文とDeepLの訳文を比較できる
  2. 他の表現方法もワンクリックで確認できる
  3. あくまで学習の補助ツールとして使おう!
  4. 文章でのやり取りの際に役立つ

 

使い方次第できっとドイツ語学習も捗るはずです♩

DeepL翻訳をチェックする

 

 

 

執筆:komachi(Vollmondドイツ語講師)
執筆協力:Saaya

 

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