
皆さんは「ドイツの美味しいもの」と聞くと、どのようなものをイメージするでしょうか?
一般的にはビールやソーセージをイメージする方が多いかと思いますが、実は他にも美味しいものがたくさんあるんです!
この記事では、ドイツ留学経験のあるkomachiとkosuzuが「料理」「飲み物」「お菓子」のジャンル別に、ぜひドイツで味わってほしいおすすめの食べ物&飲み物をご紹介していきます。
料理や飲み物の名前はドイツ語の読み方を記載しているので、注文や購入の際の参考にしてくださいね。
また、食べ物の味や食感を表すドイツ語もご紹介していきますので、ドイツ語学習中の方はぜひご覧ください◎
目次
まず最初に、おすすめのドイツ料理を紹介していきます。
「レストランで注文できるもの」と「ストリートフード」と大まかにジャンル分けしていますが、料理によってはどちらでも食べられるものもあります◎
フラムクーヘンは薄い生地に玉ねぎやベーコンなどをのせて焼いたドイツ風ピザ。
ドイツ南西部やフランスのアルザス地方の名物料理です。
日本でもよく食べられているアメリカンピザは分厚くふっくらとした生地が特徴で、イタリアンピザはもちもちとした食感が魅力です。
一方、フラムクーヘンは生地を極薄に伸ばして焼き上げるため、カリカリとした軽い食感が楽しめます。
生地に乗ったサワークリームのまろやかさもおすすめポイントです◎
Flammkuchenの味や食感を表す形容詞
マウルタッシェンは、ドイツ南西部・シュヴァーベン(Schwaben)地方の郷土料理。
卵と小麦で作った皮の中に、ひき肉と細かく刻んだほうれん草や玉ねぎを詰めた料理で、見た目は日本の餃子や、イタリアのラビオリに似ています。
味は優しくマイルドですが、お肉がぎっしり詰まっているので食べ応えがあります!
スープに浸して食べたり、焼いたり、茹でたものにソースをかけて食べたりと、味わい方もいろいろ。個人的には、茹でてからきのこソースをかけて食べるのがおすすめです◎
Maultaschenの味や食感を表す形容詞
個人的にはマウルタッシェンの味は「mild」が一番近いなと感じますが、中の具材によって味も変わってきます。
シュペッツレもマウルタッシェンと同じく、ドイツ南西部・シュヴァーベン(Schwaben)地方にルーツを持つ料理。
小麦粉・卵・塩などを混ぜて粘り気のある生地を作り、シュペッツレプレッセ(Spätzlepresse)という調理器具を使ってパスタ状にします。
茹ででそのまま食べるのも美味しいですし、上にチーズをたっぷりかけたケーゼシュペッツレ(Käsespätzle)もおすすめです!もちっと食感でお腹いっぱいになります^^
Spätzleの味や食感を表す形容詞
ショイフェレは、元はドイツのバイエルン北部にあるフランケン(Franken)地方の名物です。
私が初めてショイフェレを食べたのはドイツ南部に旅行したときで、その際はドイツ南西部にあるバーデン(Baden)地方の調理方法で食べました。
バーデン地方では、豚の肩肉を塩漬けにし、燻製にした料理として提供されるのが一般的です。食べ応えはしっかりありますが、分厚くても柔らかく噛めるお肉でとても美味しいです!
味はほんのり塩気があり、味も強すぎないのでとても食べやすいです。
Schäufeleの味や食感を表す形容詞
ヴァイスヴアストゥはその名の通り、ヴァイス(weiß)=白い・ヴアストゥ(Wurst)=ソーセージ、です。
南ドイツ、特にバイエルン地方の名物で、朝食によく食べられます。
お湯で温めて、皮をむいて食べます。
味はとてもやさしく、食感もとても柔らかいです。甘いマスタードを添えて食べるのが定番です◎
Weißwurstの味や食感を表す形容詞
ドイツの春の風物詩といえば、ヴァイサー シュパーゲル(=白アスパラ)!
こちらもヴァイス(weiß)=「白」と名のつく食材です。
4月中旬頃~6月24日まで収穫され、その期間のみレストランで食べたり、スーパーや市場で購入したりすることができます。
じゃがいもやハム、オランデーズソースといっしょに食べるのが定番で、柔らかくも軽い歯ごたえがあり、とても美味しいです。
weißer Spargelの味や食感を表す形容詞
茹で方によって使う形容詞も変わってきます◎
カァトッフェルザラートゥはドイツ風ポテトサラダのことです。
カァトッフェルザラートゥの味付けは地域によって異なるそうですが、私が留学中に住んでいた南ドイツではマヨネーズは使わず、お酢やブイヨン、マスタードなどを使った、酸味のあるさっぱりとした味付けが特徴でした。
じゃがいも単体のこともありますが、細かく刻んだ玉ねぎやアサツキ、ベーコンが入っているのも定番で、よくお肉料理の付け合わせとして提供されます。
Kartoffelsalatの味や食感を表す形容詞
ポメスとは、フライドポテトのことです。
ドイツではケチャップやマヨネーズといっしょによく食べられます。
ポメスはストリートフードとしてもおすすめですが、もちろんレストランでお料理の付け合わせとしてもよく食べられるメニューです◎
量が多く、太めにカットされたフライドポテトなので、とても食べごたえがあります!
Pommesの味や食感を表す形容詞
カリーヴアストゥは、焼いたソーセージにカレーケチャップをかけた屋台の定番グルメです!ベルリン発祥と言われています。
カリーヴアストゥ単体で食べるもよし、パン(ブリュートヒェン Brötchen)に挟んで食べるもよし、ポメスといっしょに食べるもよし!いろいろな楽しみ方ができるおすすめグルメです◎
ソースはカレー粉が入っているのでピリッとした辛さがありますが、ほのかな甘みも感じられ、辛いものが苦手な人でも比較的食べやすい味になっていると感じます。
Currywurstの味や食感を表す形容詞
ケバブはトルコ発の人気ファストフード。
そしてデューナー(ドネルケバブ)は、ベルリンへやってきたトルコ人労働者が生み出したものとされています。
たっぷりの野菜と炙り焼きしたお肉、そしてソースをピタパンに挟んで食べる、ボリューム満点の料理です!
手軽に食べられて値段もリーズナブルですが、ボリュームがあり、しっかりお腹を満たしてくれます◎
Dönerの味や食感を表す形容詞
フィッシュブリュートヒェンは、酢漬けの魚やフライをパンに挟んだ、北ドイツの港町の名物料理です。
魚の他には玉ねぎやピクルス、レムラードソース(マヨネーズにハーブなどを加えたソース、近いイメージはタルタルソース)が入っていて、酸味がありさっぱりとした味わいでとてもおいしいです。
個人的に酢漬けの魚はあまり得意ではないので、魚フライをよく買っています。
ドイツにいるとよく魚料理が恋しくなりますが、そんな時に食べると少し満たされます^^
こちらも屋台で買える料理なので、北ドイツに行かれる方はぜひ食べてみてください◎
Fischbrötchenの味や食感を表す形容詞
ケルシュはケルン地方の地ビールで、ケルンとその周辺地域でのみ製造・醸造が許可されています。
軽くて飲みやすく、量も少ないのが特徴で、普段ビールを飲まない私でも頼みやすいです◎
シュタンゲ(Stange)という0.2リットルの細身のグラスに注いで提供され、グラスの上にコースターを置くまで、店員さんが次々とケルシュを注いでくれる習慣があります。
気分は、わんこそばならぬ「わんこビール」です!笑
こちらの漫画でも紹介した通り、ケルシュだけでなく、アルトビール(Altbier)というケルンの近くの街デュッセルドルフ(Düsseldorf)地方のビールも、小ぶりなグラスでの提供+わんこそばスタイルです。
感じ方は人それぞれだとは思いますが、私はケルシュに比べ、アルトはビールの濃さを強く感じるので、少し苦手です。ビール好きな人にはぜひ試していただきたいです!
Kölschの味や食感を表す形容詞
ラードラーは、ビールをレモネードで割った爽やかなビアカクテルです。
私はあまりアルコールは得意ではないのですが、ラードラーならさっぱりしていて飲みやすいので、留学中もよく注文していました。
「お酒は苦手だけど、ドイツでビールを飲んでみたい!」という方にもおすすめです◎
Radlerの味や食感を表す形容詞
フェーダーヴァイサーとは、発酵途中の白ワインのことです。
ジュースとワインの中間のような味で、甘みがありとても美味しいです。
ワインボトルの中で発酵が続いている状態のため、密閉すると爆発の危険があります。そのため、栓が閉じられていない、または緩められて売られているのが特徴です。
ジュースのように甘くてごくごくと飲めてしまいますが、もちろんアルコールですので、お酒があまり得意ではない方は飲み過ぎにご注意を!
Federweißerの味や食感を表す形容詞
冬やクリスマスマーケットの定番といえばグリューヴァインです!
グリューヴァインはスパイス入りのホットワインで、どんなに外が寒くても、心も体もぽかぽかに温まります。
街ごとにクリスマスマーケットで提供しているカップが異なるので、グリューヴァインを注文してカップ集めをするのもおすすめですよ◎
Glühweinの味や食感を表す形容詞
次に、お酒が苦手な人でも楽しめる、フルーティーで爽やかなソフトドリンクを紹介します。
アップフェルショーレは、リンゴジュースを炭酸水で割った、さっぱりとした飲み物です。
アップフェル(Apfel)は「りんご」、ショーレ(Schorle)は「炭酸水で割ったワインやジュース」という意味になります。どのレストランにも大体置いてある定番の飲み物ですね!
他にも例えば、
…など、いろいろな種類の炭酸水割りジュースがあります。
ラバーバー(日本語で「ルバーブ」)はあまり日本で見かけないので、「ドイツらしい飲み物」として友だちによくおすすめします◎
甘酸っぱくてスッキリする味で、気に入ってくれる友だちが多いのでぜひ試してみてください^^
Apfelschorleの味や食感を表す形容詞
先ほどもちらっと紹介したマラクヤは、パッションフルーツのことです。そしてザフトゥ(Saft)はジュースのこと。
ドイツでは、レストランなどでパッションフルーツのジュースや炭酸割りジュースをよく提供しています。
また、スーパーでもパッションフルーツ・ラズベリー・りんごをミックスしたジュースなどが売られています。
味は甘酸っぱく、さっぱりできるのでおすすめです◎
Maracujasaftの味や食感を表す形容詞
こちらでは、デザート感覚で味わえるコーヒー・ココア系の飲み物を紹介します。
アイスカフェはいわゆるコーヒーフロート、夏の人気ドリンクです。
アイスたっぷり、クリームたっぷりのデザート感満載なドリンクです^^
夏の暑い日に歩き疲れてカフェ休憩をするときに頼むと、甘さとカフェインですごくリフレッシュできます。
「アイスコーヒー(冷たいブラックコーヒー)だと思って頼んだら、すごく甘いドリンクが出てきて困った」という話を時々聞くので注意してください^^;
ドイツではもともとコーヒーというとホットコーヒーが一般的で、近年やっと冷たいコーヒーも提供しているカフェを見かけるようになりました。
ちなみに、冷たいコーヒーは「Iced Coffee」と英語で言うことが多いです。
Eiskaffeeの味や食感を表す形容詞
ハイセ ショコラーデは濃厚で甘く、とてもクリーミーなホットチョコレートのことです。
ハイセ ショコラーデ ミットゥ ザーネ(Heiße Schokolade mit Sahne)と注文すると、生クリームがたっぷり乗ったホットチョコレートを注文できます。甘党の方はぜひ◎
また、甘すぎるのが苦手な方は、ハイセ ショコラーデ オーネ ザーネ(Heiße Schokolade ohne Sahne)と注文しましょう◎
Heiße Schokoladeの味や食感を表す形容詞
ここからは、ドイツで買えるおすすめのパンやお菓子をご紹介していきます!
プレッツェルといえば、ドイツで食べるパンの定番ですよね!
ちなみにプレッツェルは、ドイツ語の正しい発音では「ブレーツェル」と言います。
ブレーツェルは縦半分にナイフでカットし、間に具材をサンドイッチして食べることも多いですが、中でも私がおすすめするのはブターブレーツェル(Butterbrezel)というバター入りプレッツェルです!
たっぷり塗られたバター(もしくは板チョコのような分厚さのバターが挟まっていることも!)の甘さと、パン表面の岩塩の塩気が絶妙なバランスです。
留学中はブターブレーツェルを毎日食べていたら、すぐに太ってしまいました(笑) 美味しくて幸せでしたが、やはり食べ過ぎには注意ですね。
Brezelの味や食感を表す形容詞
ベァリーナーはドーナツのような菓子パンで、見た目のイメージで言うと、ミスタードーナツのエンゼルクリームに近いです!
パンの中には、ラズベリーやプラムといった甘酸っぱいジャムが入っています。
地域によって呼び方が異なり、面白いのがベルリンでは「ベァリーナー」とは呼ばないということ!
地域ごとの呼び方は以下の通りです。他にも、クレッペル(Kräppel)など様々な呼び方があります。
Berlinerの味や食感を表す形容詞
フランツブリュートヒェンはドイツ風シナモンロール!
シナモン入りの甘いパンで、ハンブルク発祥の北ドイツの名物パンです。
ぺたっと押しつぶされたような見た目で、想像より大きいですが、ちょうどいい甘さであっという間に食べてしまいます。
北ドイツのパン屋さんではもちろん、最近はその他の地域でもよく見かけますので、ぜひ食べてみてくださいね!
Franzbrötchenの味や食感を表す形容詞
ドイツのチーズケーキは、クヴァーク(Quark)というフレッシュチーズの一種を使って作られます。
クヴァークはヨーグルトのようにさっぱりとしたチーズなので、軽く爽やかな味と食感が楽しめます。
日本でよく売られているチーズケーキと比べると1カットが大きいので、お腹にずっしり溜まります。個人的には、ドイツでチーズケーキを食べるとその後の食事は要らないな、と感じてしまう程でした。
Käsekuchenの味や食感を表す形容詞
ツヴェッチュゲンクーヘンは、セイヨウスモモ(プルーン)のケーキです。
たっぷりのスモモが入った、夏〜秋頃によく登場するケーキです。
小麦粉・砂糖・バターを混ぜて作ったそぼろ状の生地(シュトゥロイゼル Streusel)がのったバージョンも人気です。
スモモの甘酸っぱさと生地の甘さが程よくマッチした、とてもおいしいケーキです◎
Zwetschgenkuchenの味や食感を表す形容詞
「アイスなんてどこでも食べられるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、ドイツに行ったらぜひ街中のアイス屋さんでアイスを購入し、外で食べてみてください!
ドイツにはイタリア人の方が経営しているアイス屋さんも多く、アイスやジェラートの種類がとても豊富です。また、日本で食べられるものと比べても、例えばフルーツの味が素材本来の味で、とても濃厚に感じます。
私のおすすめは以下の味です。お天気が良い日に外で座ったり、散歩したりしながら食べるアイスは最高ですよ!ぜひお試しください◎
Eisの味や食感を表す形容詞
ヴェアターズ オリギナールはキャラメル味のキャンディで、ドイツの定番のお菓子です。
濃厚なバターの風味とキャラメルの甘さがとても美味しく、コーヒーなどとの組み合わせもばっちりです◎
日本でもCM放送などを通して、「ヴェルタースオリジナル」をご存知の方も多いのではないでしょうか?
また、キャンディだけではなく、トフィーチョコレートやポップコーンなど様々な種類のお菓子が販売されています。たくさん試して、ぜひお気に入りを見つけてみてください^^
Werther’s Original(キャンディ)の味や食感を表す形容詞
ラファエロは、イタリアの食品メーカー・フェレロ社のココナッツチョコレートで、トリュフチョコレートのような丸い見た目をしています。
丸いウエハースの上にココナッツをまぶし、中にはココナッツクリームとアーモンドが入っているお菓子です。
サクサク食感ととろけるココナッツクリームのなめらかさが楽しめるお菓子で、私が以前ドイツのクリスマスマーケットを訪れた際は、クレープの上に砕いたラファエロを乗せたお菓子が販売されていました!
日本でもたまに販売されているのを見かけることがあるので、手軽に買いたい方・ココナッツ好きの方はぜひ◎
Raffaelloの味や食感を表す形容詞
スーパーで買えるチョコレートにも様々な種類がありますが、おすすめはリッターシュポァトゥのチョコレート。
創業者の発案で、スポーツ用ジャケットのポケットに収まるサイズの正方形のチョコレートが生まれたため、名前には「シュポァトゥ(Sport)」という言葉が入っています。
日本でも買えますが、ドイツでは定番フレーバーから季節限定フレーバーまで、合計約40種類以上の味が販売されています!ぜひお気に入りの味を見つけてみてくださいね♪
Rittersportの味や食感を表す形容詞
Rittersportは40種類以上ものフレーバーがあるので、使える形容詞も味や食感によって様々ですね!
甘くなく、ピリ辛味のお菓子を食べたい方におすすめなのが、パプリカチップスです!
「パプリカチップス」という名前の通り、パプリカパウダーをふんだんにまぶしたポテトチップスで、薄くて食感はとても軽いのでぱくぱく食べることができます。
少しジャンキーなものを食べたいとき、小腹が空いたときにおすすめのお菓子です◎
パプリカチップスの味や食感を表す形容詞
最後に、今回の記事でご紹介した「味や食感を表すドイツ語形容詞」を一覧にまとめておきます。
リストで復習して、使える語彙を増やしていきましょう♪
ドイツ語 | 意味 |
---|---|
kühl | 冷たい、ひんやりした |
warm | あたたかい |
frisch | フレッシュな |
süß | 甘い |
leicht süßlich | 少し甘みがある |
süßsauer | 甘酸っぱい |
sauer | 酸っぱい |
bitter | 苦い、苦みがある |
scharf | 辛い |
pikant | ぴりっとする |
salzig | しょっぱい |
leicht salzig | ほんのり塩気がある |
mild | やさしい味の、マイルドな |
herzhaft | 塩気のある、しっかりした味の |
würzig | スパイスが効いた |
zimtig | シナモンの味や香りがする |
butterig | バター風味の |
nussig | ナッツ風味の |
fruchtig | フルーティーな |
leicht | 軽い、飲みやすい、食べやすい |
erfrischend | 爽やかな |
weich | やわらかい |
fluffig | ふわふわの |
saftig | ジューシーな |
cremig | クリーミーな |
zartschmelzend | 口どけのよい、とろけるような |
leicht zäh | 少し歯ごたえがある、少し粘り気がある |
bissfest | 歯ごたえがある |
knusprig | カリカリの、パリパリの |