こんにちは!Vollmondドイツ語講師のkomachiです☺︎
私は2019年3月に大学を卒業すると同時に高等学校教諭第一種免許(外国語・ドイツ語)を取得しました。
要するにドイツ語高校教員免許です。
その取得プロセスについてよく質問を頂くので、今回は記事にまとめてみました。
大学や年度によって変わるはずなので、参考程度にご覧ください。
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目次
大阪大学外国語学部ドイツ語専攻(2014年入学/2019年卒業)
単位として卒業要件には入らないものの「取れるものは取っておこう」精神で大学1年次は3分の1程度の学生が教職課程を履修し始めます。
度重なる実習や必須単位の多さ、バイト、プライベート、就活の関係等で免許取得まで達成した学生はその内体感10%程度でした(^^;)
私の通っていた大学には本気で教員を志している人がそもそも少なく、モチベーションが4年も続かないのが大きな理由のひとつだと思います。
思ったより大変なので… 私も他の学生と同様何度かくじけそうになりましたが最後までやり切れたのは負けず嫌いな性格が大きかったと思います。
母校の良かったところについてはYoutubeも出しているので良かったら見てください:)
教員免許取得に必要な単位カテゴリーは大きく4種類ありました。
①は「日本国憲法」など、多くの人が1年次に取る一般教養科目をうまく考えて取れれば難なくクリアできます♩
②は「ザ・教職」な専門科目で、色々な教育方法だったり実際の学校の現状、教育制度の歴史などを勉強します。
これも大体の人が1年次に取ります。
外部の先生が教えにきてくれたりするのでおもしろかったです。
ここで学んだことは今実際ドイツ語講師として働いていて活きてるなあと思う場面も多いです。
③は取得したい教科に関する科目です。
私の場合は「ドイツ語」でした。
数学教員になりたいのか国語教員なのか…によって変わってきます。
ここで取得しないといけない単位数がびっくり多かったです。
本当に多くて、多くの人の脱落ポイントだったと思います。
ちなみに、基本外国語学部系の人は英語教員を目指します(英語専攻でなくても指定された英語の単位が取れるなら大丈夫です)。
私もはじめは役に立ちそうな英語教員免許を目指していましたが、上述した通りその必須単位数があまりにも多くて大変だったので、せっかくなら専攻語を極めようと途中で「ドイツ語」に変更しました。
…とはいえその「ドイツ語」もめちゃくちゃ大変だったのですが(笑)
本気で学校現場で教員になりたいと思っている人はぜひ英語教員+ドイツ語教員などダブルで取得するのを強くおすすめします。
多くの学校では「英語教員」として採用され、その学校にドイツ語の授業があった場合ついでにドイツ語もお願いされるみたいです。
ドイツ語教員、は正規採用ではなく非常勤講師扱いになることが多く、それだけで食べていくのはすごく大変だと思います。
なおVollmondのようなサービスや塾で講師として働く場合、教員免許は必須事項ではありません。
あると少し信頼度が上がるくらいでしょうか(^^;)
④実習は私の場合全部合わせて3回ありました(1年次:総合演習、4年次:教育実習、教育実習後:ラスト実習)。
中学校免許の場合は介護実習も必須なはずです。
1年次の実習は「教育現場に慣れてね」程度のものなので私は幼稚園に行き、子どもたちとたくさん遊びました(^^)
4年次の教育実習ではドイツ語を教えたの?とよく聞かれるんですが、教えてません。
ちなみに教育実習後のラスト実習では小学校で外国籍ルーツの子どもへ日本語を教えていました。
教育実習は基本的に母校でなければならず、私の母校の外国語教科は「英語」のみなので英語教員として教育実習を行いました。
教育実習の時期が多くの場合就活と丸かぶりなのですが、そこは必ず教育実習優先なのでここも脱落ポイントでした。私も何社か面接へ行けなくて悔しかったです(逆に「教育実習で」というと変えてくれるところもあります)。
「ドイツ語教員免許なのに英語教員で実習って、いいの!?」と思うかもしれませんが、制度的には大丈夫です。
「教育実習」という単位が取れたらOKなのです。
朝のホームルームなど自由に使える時間で軽くドイツ語を教えていたのですが、みんな喜んでくれて嬉しかったのを思い出します♩
▼高校3年生(受験生)向けに当時作った資料を行き場がないのでここへ
実習は実戦演習なだけあって理論と実践の差を経験できるいい機会だったので結構好きでした◎
ただ、その分時間は取られる(もちろん無給です)ので卒論前なんかはすごくもどかしかったです。
「ドイツ語免許はドイツ語専攻の学生しか取れないの?」と思っている方、それは理論上は違うと言えます。
ドイツ語教員免許を取るためには、少なくとも私が通っていた大学では外国語学部ドイツ語専攻の学生向けに作られた授業の単位(主にゼミ)をとにかくたくさん集めなければいけませんでした。
これがまた思い出したくないほど大変で、私の場合ゼミを6つ履修+他の授業単位も必要でした。
今思えば全ての専門分野に触れることができて楽しかったなと思いますが、インプット超過で爆発しそうでした…
同級生でドイツ語教員免許を取ろうとしている人はいませんでした(笑)
当時の実際の時間割です。もちろんセメスターによって変わってきます。
※オレンジ色がゼミにあたる科目です。
タンデムと書いてるのは、当時ドイツ語圏からきた2人の学生のチューターをしていて週に1度会って日本語を話す練習相手になっていました◎
おそらく各大学「うちの大学の◯◯学部の人が取れる免許上はこれです」という指標を出しているはずです。
確か阪大だと文学部の人でもドイツ語免許が取れたと思います。
ただ、文学部の人が外国語学部ドイツ語専攻生向けの授業を必要単位分全て取りきるのは相当な体力と根性が必要だろうなあと思います(ほとんどはゼミですしね)。
他の大学の事情は分かりませんが、そもそもゼミ全て履修しなければいけないような必須条件を掲げている大学は少ないのでは?と思うのでぜひそれぞれの大学で確認してくださいね^^
阪大も、もしかしたら変わってるかも(?)
「ここまできたらやめられない」負けず嫌い精神で最後まで突き進んだ私ですが、取っててよかったなと思うことが2つあります。
まさか自分がドイツ語講師を本業にするなんて思ってもいませんでしたが、それが現実の今、多かれ少なかれ役立っています。
生徒さんからの信用面もそうですし(私ももし生徒として何か学ぶなら、教員免許持ってます!っていう先生はやっぱり心強く感じると思います)、教育に関する知識や実戦演習で実際に先生方から頂いたフィードバックなんかはドイツ語を教える際すごく活きているなあと思います。
これが「良かったこと」に当てはまるかは分かりませんが、教員免許ってどの科目にせよ想像以上に大変で、かつその中でもマイナーな「ドイツ語」を資格として持っているのは単純におもしろいかなと時々思っています:)
上述してますが「ドイツ語教員免許」はそれ単体では決して直接的に役立つものではないと思います。
将来的に学校現場で働きたいのであれば!絶対に!英語教免や他の教免と合わせて取得するべきです。
ですが、世の中役に立つものが全てではないです。
私は教員免許取得の過程で、教育にすごく大きな関心を持て実際ドイツ留学中向こうで実習することもできました。
「先生になんて絶対ならない」と若干歪んだ学生でしたが(笑)、いまでは「ドイツ語教えるの楽しい」と思えるようになりました◎
目的に達成するまでの過程で学べることって教職に限らずたくさんあると思います。
「何に役に立つなんか私も分からないわ」と半ばムキになりながら大変な中でもがんばった経験は、周りの声に流されず諦めず最後までやり抜く小さな成功体験となりました(^^)
少し残念ですが大変だったらやめたらいいんですしね(実習中にやめるのは誰も幸せにならないので絶対やめましょう)。
そうやって向き・不向きをじっくり考えることができるのも大学のいいところだと思います。
「なんとなく面白そうだしやってみようかな」くらいの気持ちで全然いいのでは。
やりたいなと思っている方でその環境が周りにある方はぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか!
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