マンツーマンレッスンの具体的な準備方法

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ドイツ語レッスンで何をするかって、具体的にどうやって決めていくといいだろう・・・

Vollmond初期の頃一生懸命働いてくれてたある先生の具体的な準備方法を紹介するね

講師就任おめでとうございます☆彡
これまでに別の科目で講師をされていた方、初めて講師をされる方、ドイツ語講師の経験がある方、背景はさまざまだと思いますが、レッスンをするにあたって何か少しでも参考になれば幸いです

レッスン内容を考えるにあたって、

・限られたレッスン時間をどう使うか
・優先順位は何か、どんな要素を取り入れる

この2点を意識すると良いかなと思います。

例に沿って見ていこう

私の例で見ていきましょう!

中高生の生徒さん/電話レッスン/各回 20 分

注:ほとんどないですが、まれにインターネットが家にないため「電話」でのレッスンを希望される方がいます。

冒頭数分+締めの数分は「元気?天気はどう?先週何したの?週末は何するの?今日は何したの?」のようなウォーミング アップを兼ねた会話をするので、各回使える時間は 15 分前後
さぁ、どうしましょう。

まずは、生徒さんのドイツ語を習う目的や目標の確認

私の担当の生徒さん(中高生)の場合は、すでにドイツ滞在歴があり日常会話は可能
帰国後もドイツ語力を維持させたい+ドイツへの興味をもち続けてほしいという親御さんの希望もあり、レッスンは会話中心で、沢山暗記して覚えることよりも楽しむことを重視したものにしていこうという方針になりました。

いざ、レッスン内容を検討。まずはテーマ決め!

しゃべりたいと思ってもらえるテーマにする」ことを心がけ、生徒さんにとって身近なトピックを扱うようにしています。

例: 嵐(ドイツ人の嵐ファンのブログを読んでみる)、アイスクリーム屋さんでお客さん&店員のロールプレイ、ドイツの学校制度

テーマは決まった。では、具体的にどう進める?

私は1レッスンの中にできるだけ、読解要素・スピーキング要素・リスニング要素をバランスよく入れるようにしています。
レッスン当初は、会話だけで進めていました(主にクイズやゲームをしていました)。

ですが、どうしても場当たり的になってしまい、レッスンが終わった後に「今日これを学んだ!」という達成感が得られないかな…と思うようになり、プリントに沿って進めるというスタイルにしました。

つまりレッスンをやりながら、軌道修正していこう!

ちなみに宿題は?

私はあまり出していません。
学校の勉強や部活の練習が比較的落ち着いているときは、作文の課題(2、3 文程度)を出した りもします。
やってこれなかったとしても、問題ない、Lust とZeitがあればやってね、というスタンスです。
これは生徒さんの目標によって変わってきますね…!

1度講師間で「宿題どうしてる?」とアンケートを取ったことがあります。
当時の結果を以下共有します(2019年)。

>出している

  • 希望者には出しています。だいたい30分以内に終わるやつ。
  • 初級の方にだけ、次までに数字をここまで覚えられたら覚えてくださいなどの暗記宿題をだしています。
  • 生徒の希望による。
    できていてもいなくても授業で対応できるようにしておく。
    予習系の方が授業がスムーズに進むので生徒的には快い印象。
    答え合わせはレッスン内でしてます。
  • 次のレッスンで答え合わせしたり、答えをあわせて送ってしまったりします。
  • 動画を見てくる宿題は生徒さんの復習の負担少なめでおすすめ (私の激推しはEasy Germanというチャンネル)
  • ドイツ語が「必要」で勉強しており、いつまでにB1じゃないといけない、みたいな人には割とがっつり出しています。

>出していない

  • 出してません(毎回はじめに完了形修了してる方とは「最近何してた?」修了してない方とは「週末何するの?」という会話を10-20分くらいしているので(自分も軽く話す)、それを予習・宿題としてやってきてくれる人が多いです。
    他にも宿題がほしいと言われたらその日したことを日記にして送ってもらってます→授業内で軽くポイントだけ添削。
  • 宿題という形では出しませんが、問題と答え両方を自作して生徒さんに渡して、理解出来ないところがあれば次回聞いてもらうという形を取るようにしてます。

最後にメッセージ

こぼれ話

レッスンを始めた当初、私は「100%ドイツ語で会話のレッスンをしなくてはいけない」と勝手に思い込んでいました。
レッスン 内ではドイツ語だけでは理解が難しい場面もあって、うまくいかないことも…。

そして komachiさんや親御さんに確認すると「必要に応じて日本語を使ってもらって全然かまわない」とのこと。
勝手に自分で思い込んで、勝手に自分が苦しくなっていました …(笑)
どの仕事にも共通すると思いますが、分からなくなったら確認、相談は大事ですね…。

講師を約1年やってみて…

私はこれまでドイツ語母語者と話すと圧倒的に聞いて「うんうん」と相槌を打つ側でした。
もちろん話したいことがあれば話すし、分からないことがあれば聞くのだけれど、会話を分析すると「ドイツ人が言葉を発している時間:私がドイツ語を発している 時間=9:1」なんてことはざらにありました。

講師をやって何が新鮮だったか、それは自分が会話を仕切る、steuern するという経験でした。
相手がどこまで理解しているのか把握する。
どのスピードで話すか見極める。
自分が正しいドイツ語を使えているかより気をつける。
自分が会話をひっぱっていく側になって初めて見えてくるものがあります
失敗することも、迷うこともたくさんあるけど、それ以上に楽しくて、勉強になるお仕事だと思います。

一緒に頑張りましょう(^^)/

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