「日本へ」はnach?in?場所・方向を表すドイツ語の前置詞5つ!

 

 

 

ドイツ語では、「日本へ」と言うときは『nach Japan』なのに、「スイスへ」と言いたい時は『in die Schweiz』だったり、ややこしいよね〜
そうだよね〜(^^:)「場所」や「方向」を表す表現を大まかに整理してみようか!

 

 

今回は、場所(〜で)や方向(〜へ)を表すドイツ語の表現の解説です!

「〜で/へ」という表現は、主に5つの前置詞を使い分けて行われます。

ルールも多く、大変なテーマですが、最低限日常会話に困らないようなポイントはまとめましたので、まずはこの記事に書いてある内容をマスターしましょう♪

 

▼以下紹介するフレーズをまとめたイラストもあります◎

 

場所・方向を表す5つの前置詞

場所・方向(〜で/へ)を表す前置詞は、主に次の5つです。

 

<「〜で/へ」を表す5つの前置詞>in:「〜の中で/へ」

an:〜のほとりで

auf:(島・道・地面など)〜の上で/へ

zu:人や公共施設などを伴って「到達点」を表す

nach:冠詞のない国名・地名など

 

以下で、一つひとつ大まかに解説していきます。

 

※場所・方向を表す前置詞の使い方には細かいルールが多いので、全ての決まりごとをこの記事でカバーはできていません。まずはこの記事に書いてあることを覚えていただいて、使っていく過程で細かい表現を一つひとつ覚えていっていただくのが吉かと思います。

 

 

<場所>か<方向>かによって格変化する前置詞

はじめに:3格が場所「〜で」・4格が方向「〜へ」

場所・方向を表す前置詞の使い方をまとめていきますが、まずは大前提として次のことを頭に入れておく必要があります。

すなわち、「前置詞の後ろに置く名詞は、場所(〜で)を表す時には3格を、方向(〜へ)を表す時には4格を取る」というルールです。

 

覚えよう!3格 = 場所「〜で」

4格 = 方向「〜へ」

 

<3格(場所)>

私はキッチン(の中)で働きます。

Ich arbeite in der Küche.

<4格(方向)>

私はキッチン(の中)へ行きます。

Ich gehe in die Küche.

 

 

in:「〜の中で/へ」

『in』は、主に施設・建物と一緒に用いて、「〜の中で/へ」という意味を表します。

 

<3格(場所)>

彼らはこの住居に(=この住居の中に)住んでいます。

Sie wohnen in dieser Wohnung.

 

<4格(方向)>

彼女はオフィスへ(=オフィスの中へ)行きます。

Sie geht ins Büro.

※ins = in + das (中性4格)

 

 

※「山(山脈)」や「」も”in”を使うこと、注意してください。以下ざっとまとめておきます◎

森で:im Wald / 森へ:in den Wald

山で:in den Bergen / 山へ:in die Berge

→ im Gebirge / ins Gebirge とも言います◎

※”am Berg”だと山のふもとでという意味に!

 

「der Monblanc(モンブラン)」「die Alpen(アルプス山脈 ※複数形)」など、山の具体的な固有名詞にも性別が付き、かつ「in」を使うことも注意してください(^0^)

 

なお、「(冠詞付きの国名)で/へ」という意味を表す場合も、inを用います(詳しくは後ほど)

 

 

an :「〜のほとりで」

『in』が「〜の中で/へ」という意味を表現する前置詞だったのに対し、『an』は「〜に接して(=そばで、ほとりで)」という意味を表します。

 

『in』と同じく施設や建物に使われることもありますが、それ以外のところだと、海・湖などの水辺は『an』を伴う傾向があります。

 

<3格(場所)>

その美術館は、湖のほとりにあります。

Das Museum liegt am See.

※am=an+dem/einem(男性または中性名詞3格)

 

『in』は「〜の中で/へ」だから、『in einem See』にすると、「湖の中に美術館がある」という少しおかしな意味になっちゃうんだね!
そういうこと!

 

<4格(方向)>

私たちは湖のほとりへ行きます。

Wir fahren an den See.

 

湖で:am See / 湖へ:an den See

海で:am Meer / 海へ:ans Meer

浜辺で:am Strand / 浜辺へan den Strand

あたりはよく使うのでそのまま覚えておくといいかもしれませんね◎

 

「海」には “die See” という言い方(=海で:an der See / 海へ:an die See)もあるけど、私は「湖」の “der See” といつも混ざるので『Meer』で覚えるようにしていたり。工夫、大事です^^

 

 

おまけ:川の名前

ということは、「川(der Fluss)も”an”を使うのかな?」
そうそう!「川で:am Fluss / 川へ:an den Fluss」となるよ◎

 

ドイツ語で川を語る上で注意したい点がひとつ。ドイツには様々な川が流れていますが、それぞれの川の名前にはなんと性別が付いてるんですね….!!!

 

主要な川の名前と性別まとめder Rhein(ライン川)、der Main(マイン川)、der Neckar(ネッカー川)、die Donau(ドナウ川)、die Spree(シュプレー川)

 

だから、フランクフルトは「Frankfurt」ではなく『Frankfurt am Main』(マイン川のほとりにあるフランクフルト)という意味なんですね◎

 

 

auf:「(島・地面など)〜の上で/へ」

場所・方向を表す『auf』の使い方を2つ紹介します。

①島・地面など

島・地面など、「〜の上に」というイメージを伴う言葉は、aufと一緒に用いる傾向があります。

 

私は先週、宮古島へ行きました。

Ich bin letzte Woche auf die Insel Miyako gegangen.

その子供たちは遊び場でサッカーをしている。

Die Kinder spielen auf dem Spielplatz Fußball.

 

※『auf dem Land』で「田舎で」という意味になります◎ ⇆逆の「都市で」はちなみに『in der Stadt』と言います^^

住むなら田舎か都市、どっちがいい?

Wo möchtest lieber wohnen, auf dem Land oder in der Stadt?

なんて、会話でよく聞く質問だったりしますよね!

 

 

②施設・建物

施設・建物に「ちょっと立ち寄る」イメージの内容においても、『auf』が好まれる傾向があります。

 

彼女は郵便局へ行く。

Sie geht auf die Post.

※「zur Post」も言いますね◎

 

 

格変化は一定で<方向>のみを表す前置詞

 zu:人や公共施設などを伴って「到達点」を表す

『zu』は、大まかなイメージでいえば、「〜へ」という「目標」「到達点」のような意味内容を表します。

ただし、方向を表すにもかかわらず3格支配(= 3格と一緒に使う)なので、注意してください。

 

具体的な用例を2つ示しますね。

 

①「(誰々)のところへ」

彼らは私のところへ来るだろう。

Sie werden zu mir kommen.

 

②公共施設(駅・学校・市役所など)

駅へ行く道を教えていただけませんか。

Könnten Sie mir den Weg zum Bahnhof zeigen?

※zum = zu + dem(中性3格)

 

彼はバスで学校へ行く。

Er fährt mit dem Bus zur Schule.

※zur = zu + der(女性3格)

※in die Schule でもOK.

 

市役所へはどう行けばいいのでしょうか。

Kannst du mir sagen, wie man zum Rathaus kommt?

 

 

nach:冠詞のない国名・地名

『nach』は、「(冠詞を伴わない国名・地名)へ」という表現で用いる前置詞です。

 

冠詞を伴わない=格変化なし!簡単!!!=ただし、方向規定のみ!!

と覚えてもらえれば◎

 

<方向>

私は去年ドイツへ行きました。

Ich bin letztes Jahr nach Deutschland geflogen.

 

私は今週大阪へ行きます。

Ich fahre diese Woche nach Osaka.

※地名は全て無冠詞=有無を言わさずnach

 

ドイツ”で” と<場所>を表したいときは『in』を使うのに注意してください◎

国名は原則冠詞がないので、基本的に「nach」を使うこと覚えておいてください^^

 

 

【注意】『nach』と『in』の使い分け

『nach』と『in』は使い分けが少しややこしいので、以下の2点を注意しましょう。

 

3格を使って「(冠詞を伴わない国名)」というときには『nach』ではなく『in』を使う。

in Deutschland(ドイツ) ⇄ nach Deutschland(ドイツ

 

②「冠詞を伴う国名 + で/へ」を表す時には、4格であっても『nach』ではなく『in』を用いる。

『in』と一緒に使う、以下に挙げるような、冠詞を伴う国名・地名は3格でも4格でも関係なく『in』を使います(×『nach』)。

in der Schweiz(スイス)、in die Schweiz(スイス

 

 

<冠詞を伴う国名・地名(『in』と一緒に使う)>男性:Irak(イラク)、Iran(イラン)

女性:Schweiz(スイス)、Türkei(トルコ)、Ukraine(ウクライナ)

複数:Niederlande(オランダ)、Philippinen(フィリピン)、USA(アメリカ合衆国)

※アメリカ(Amerika)というときは冠詞無しなので、『nach』を使います

※Philippinen(フィリピン)に関しては、「フィリピン”諸島”」という考え方から「auf」が使われたりもします。

 

 

 

おまけ:zu Hause & nach Hause(家で/へ)

最後に、「おまけ」…と言いつつとても重要な例外を一つ紹介します。

家で/へ」と言うときには、以下のように例外的な表現を用いるので、要注意です。

 

 

覚えよう!zu Hause (家で)

nach Hause (家へ)

 

 

※前置詞の使い方も特殊ですが、『Haus』の語尾に”e”をつけることにも注意してください。

 

私はは土曜日はいつも家にいます。

Samstag bin ich immer zu Hause.

 

私はとにかく家へ帰りたい。

Ich will einfach nur nach Hause.

 

 

まとめ

今回は、「〜で/へ」を表す前置詞を5つ紹介しました!

ルールが多く大変ですが、まずはこの記事に書いてある表現を暗記できれば、日常会話はとてもラクになるはずです。がんばりましょう♪

 

覚えよう!<大原則>

3格 = 場所「〜で」

4格 = 方向「〜へ」

 

<「〜で/へ」を表す5つの前置詞>

①<場所>か<方向>かによって格変化する前置詞

in:「〜の中で/へ」+ 山・森

an:「〜のほとりで」(川・海・湖)

auf:「(島・道・地面など)〜の上で/へ」

 

②格変化は一定で<方向>のみを表す前置詞

zu:人や公共施設などを伴って「到達点」を表す

nach:無冠詞の国名・地名

 

<例外>

zu Hause & nach Hause「家で/へ」

 

 

 

この記事を書いた人

    凡さんす

「勉強」や「学問」頑張る人向けに文章書いてる大学4年生のブロガー・ライターです。来年秋から、英国エセックス大学の修士課程で紛争解決学の研究をしてきます。趣味でドイツ語を学び、勉強開始から3ヶ月で独検4級取得。

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編集:komachi