こんにちは。Vollmond受講生のRihoと申します。現在、大学院博士後期課程の学生です。
この記事では主に、私が独検2級(2021年冬試験)対策のために実践した勉強法を、語彙、文法、過去問の三つの観点から述べたいと思います。
私が独検準備にかけた期間は約3か月でした。
個人差はあると思いますが、私にとっては、ドイツ語学習と研究や仕事を両立しつつモチベーションを保ち続けられる、丁度良い期間だったと思います。
受験を決めた際、私はまだVollmondの受講生ではありませんでしたので、独検対策は基本的に一人で行ないました。
ですので、独検に向けてゆっくり着実に準備したい方、一人で勉強しようと考えている方には、ぜひこの記事を読んでいただきたいと思います!
はじめに申し上げたように、私は大学院博士後期課程の学生です。諸事情あって、大学院に入ってから独学でドイツ語学習を始めました。(学部生のころから始めていたらよかったと後悔したこともしばしば……)
1年ほど独学した後、インプットばかりでなくアウトプットの必要性を感じ、ドイツ語学校に週1で通うようになりました。
入校時のレベルはA2.1(A2を2レベルに分けた際、下に位置するクラス)で、約1年かけてB1.2コース(B1を3レベルに分けた際、中間に位置するクラス)まで進みました。
私が独検2級の受験を決めたのは、この頃です。
このとき私は、独検はもちろん、ゲーテなどの他のドイツ語試験も一切受けたことがありませんでした。
そんな状況だった私が独検2級を受けようと決心した理由は、ある奨学金プログラムに応募するためでした。
幸い、語学能力証明の種類については特に規定がなかったので、まずはSprechenとSchreibenの試験のない独検2級を受けてみることにしました。
試験本番までに残された時間は約3か月。勉強ペースとしては、1日に最低1時間はドイツ語学習に費やすようにしていました。
独検2級の試験時間は、筆記が80分、聞き取りが約30分(筆記と聞き取りの間に15分の休憩あり)です。
筆記試験は、大問1~7まであります。
大問1~4では語彙や文法の知識が問われ、大問5~7では読解力が試されます。
聞き取り試験は、2部構成です。
第1部では、短い会話を聞き、その内容に適した番号を一つ選びます。会話は2回放送されます。
第2部では、まず長いスピーチを聞きます。
その後、質問とそれに対する解答の選択肢が読み上げられるので、最もふさわしいものを一つ選びます。
第1部と同様、スピーチと選択肢は2回放送されます。
独検2級のレベルや問題形式の詳細については、独検の公式ホームページをご覧ください。
以下では、私が実践した勉強法を、語彙、文法、過去問の三つの観点に分けて説明したいと思います。
独検2級を受けると決めたときに最も心配だったのは、自分の語彙力のなさでした。ですので、本番までは単語学習に最も力を入れました。
私は、単語帳で一語一語覚えるよりも、文章の中で実際に単語がどのように使われているのか確認しながら覚える方が覚えやすいと思ったので、『最効率!例文で覚えるドイツ語単語』を使いました。
学習の手順は、以下の通りです。
収録音声はかなり早いので、たいていの場合、一文ごとに音声を止めながら書き取っていました。
はじめはかなり苦労しましたが、毎日約15~30分こつこつと続けた結果、徐々に耳がドイツ語に慣れていくのを感じました。
この方法では、語彙力、Hören、Schreibenを同時に鍛えることができるのでおすすめです。
私はあまり行ないませんでしたが、ディクテーションではなくシャドーイングにすれば、語彙力、Hören、Sprechenが同時に鍛えられると思います。
しかし、例文だけでは、名詞の性や複数形、動詞や形容詞の活用などをすべて覚えることができません。
そこで私は、それらを覚えるために「FlashCard」というアプリを利用しました。
簡単に言えば、このアプリでは自分で作った問題を自分で解くことができます。
たとえば、「問題」のところに「e Verabredung -en」と書き、「答え」のところには「会う約束」と書いておきます。
「e」は女性名詞を表し、最後の「-en」は複数形にするときの語尾を表しています。
自分でテストをするときには、必ず「die Verabredung, Verabredungen」と言ってから答えを言います。名詞の意味だけでなく、性や複数形も覚えるためです。
また、「解説」という欄には、忘れたくないポイントを記入していました。
例えば、さきほどの「Verabredung」なら、「abにアクセント」などとメモしたり、英語に訳した方が覚えやすい単語などは英訳をのせたりしていました。
(例「問題: schlank」→「答え: ほっそりした」、「解説: slim」)
動詞や形容詞の場合は、「答え」のところにその単語の意味と過去形や過去分詞などをのせていました。
(例「問題: begreifen」→「答え: 把握する、begriff‐begriffen」、「問題: arm」→「答え: 貧しい、ärmer‐ärmst」)
※補足
独検対策とは直接関係ないですが、ドイツ語学校で使っていた『Menschen B1』の教科書(Kursbuch)と練習帳(Arbeitsbuch)も語彙学習に役立ったと思っています。
『Menschen』は章ごとにテーマが決まっているので、一つ一つの単語を関連付けて覚えやすいところ、テーマに関連したフレーズも覚えられるところが良かったです。
例えば、「就職」がテーマの章では、履歴書や面接でよく使う単語やフレーズなどがまとめられており、ひたすら単語やフレーズの羅列を覚えるよりも覚えやすかったです。
文法学習には、主に『独検合格4週間 2級』を使用していました。
この本の中で分からなかった単語やフレーズなども、さきほどご紹介したアプリに入力して覚えるようにしていました。
本来、この本は4週間(28日)で終わらせるものですが、私は次のように進めました。
1~3には2か月、4には1ヵ月ほど費やしました。
また、この本を読むだけでは分からない文法があった場合は、『改訂版 必携ドイツ語文法総まとめ』を参照していました。
たいていの文法書は分厚く、私はそれだけで読む気力をなくしそうになってしまうのですが(笑)、この本は薄く、必要な情報が簡潔に書かれているので読みやすかったです。
本番1か月前くらいに、電子版の過去問を2年分購入しました。
過去問を解く際は、本番を想定して時間を測りました。
練習のときは、いつも50分以内で解き終わっていましたが、本番は緊張してしまい、60分以上かかってしまいました。
本番は何が起こるか分からないので、過去問を解くときは時間を測ることをおすすめします。
過去問は、全て2周しました。
忙しくてまとまった時間がとれないときは、大問1~4だけ、大問6だけ…というように区切って解いていました。大問ごとに時間を測り、最後にかかった時間を足して80分以内なら合格、としていました。
この時点で筆記試験では約9割正解、聞き取り試験では満点をとれるようになっていました。
それでも久々の検定試験ということもあり、不安が拭えなかったので、復習をして不安な気持ちを紛らせていました。
私は、ある大学にて試験を受けました。
受付に時間がかかっていたためか、長蛇の列ができていました。
会場によるとは思いますが、当日は時間に余裕をもって会場に行った方が良いと思いました。
列に並んでいる間や会場に着いたあとも、私はずっとアプリで単語学習をしていました。
幸運にも、直前まで見ていた単語が試験に出てきたりしたので、最後まで諦めないことは大切です!(笑)
結果は、87.50点(144点満点を100点に換算)で合格でした。このときの合格最低点は60.42点だったようです。
過去問演習で毎回満点だった聞き取り試験では、本番でも満点をとることができました!
聞き取り試験が良くできたのは、ディクテーションのおかげだと思っています。
練習のときほど筆記試験が良くできなかったのは悔やまれますが、無事に合格できてほっとしました。
独検受験の理由の一つであった奨学金プログラムにも無事に採用され、半年間ドイツのハンブルクで研究できることになりました!
留学準備として、現在はVollmondの会話コースを受講しています。
レッスンを受ける前は、どんなことを話そうかある程度考え、ドイツ語で文章を作っておくようにしています。
しかし、実際の会話では事前に文章を用意できないことがほとんどなので、たまにあえて何も用意せずにレッスンに臨むこともあります。これは良い修行になります。(笑)
レッスン後は、先生に教えていただいた単語やフレーズを復習したり、それらを使って自分自身でも例文を作ってみたりしています。
留学するまでにゲーテのB1試験に合格できたらと思っているので、特にSchreibenの対策のために、今後はプライベートコースも検討したいと思っています。
今でもまだまだ語彙力が足りていないことを痛感しているので、ゲーテ試験対策でも引き続き単語学習に力を入れたいと思っています。
いつかまた、B1試験の合格体験記を書けるようになることを夢見て……これからもドイツ語学習を続けていきたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Danke schön, Rihoさん! ハンブルク留学が充実したものになるよう、引き続き一緒にドイツ語をがんばろうね♩
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