宿題しなくちゃ〜!
今日は何のテーマだっけ?
あ、〜しなくちゃっ!ってテーマだ!
さっきのセリフだね!助動詞の müssen を使うよ!
よ〜し、今日は müssen をマスターするぞ〜!
「〜しなければならない(必要/必然)」の意味で多く使われる müssen は、実は他にも「〜に違いない(確信)」や「思わず〜してしまう(衝動)」の意味も持ちます。
今回はこの müssen を詳しく解説していきます!
最後に練習問題もあるので、ぜひチャレンジしてみてください♪
目次
ich | muss | wir | müssen |
du | musst | ihr | müsst |
er/sie | muss | Sie | müssen |
ich | musste | wir | mussten |
du | musstest | ihr | musstet |
er/sie | musste | Sie | mussten |
gemusst (müssen)
完了時制の過去分詞は、他の動詞の不定詞を伴う場合、gemusst ではなく不定形と同じ müssen になります。
例②のように言うこともできますが、実際はあまり使われません…。
例①Er hat es tun müssen.
彼はそれをしなければならなかった。
例② Ich habe sofort nach Hause gemusst.
私はすぐに帰宅しなければならなかった。
müsste
müssen は、「〜しなければならない」という必要や必然を表現します。
次のネコさんのセリフを、müssenを使ってドイツ語で表現してみましょう:)
今夜は宿題をしなきゃならないんだ。
生きるためには働かなければならない。
このようになります↓
Heute Abend muss ich Hausaufgaben machen.
Man muss arbeiten, um zu leben.
*um … zu : 〜するために
この文法について、詳しくはこちらを参考にしてくださいね^^
参考:zu不定詞の使い方まとめ
必要/必然の他に、「〜に違いない」という確信を表現することができます。
Er muss krank sein.
彼は病気に違いない。
Das muss nicht wahr sein.
それは本当ではないはずだ。
詳しくは後ほど説明します。
次のドイツ語を日本語に訳してみましょう。
Als ich das hörte, musste ich lachen.
私がそれを聞いた時、笑わなければいけなかった?
Der Hund muss an allem riechen.
犬はなんでも匂いを嗅がなければいけない?
「〜しなければいけない(必要/必然)」で訳すと、少し違和感がありますよね。müssen には「思わず〜してしまう」という衝動や「〜する癖、習慣がある」という習慣の意味もあります。
それを踏まえてもう一度日本語に訳してしましょう。
私がそれを聞いた時、笑わずにはいられなかった
犬はなんでも嗅ぐ習性がある
Gut gemacht! (よくできました!)
müssen と否定詞(nicht/kein)をともに用いることによって、〜しなくてもよい、〜する必要はない、という意味になります。
Du musst heute nicht arbeiten.
今日、君は働かなくてもいいよ。
Ich musste keine Prüfung schreiben.
私は試験をする必要がなかった。
müssen は必要を意味するので、否定形を付けると、「〜してはいけない」という禁止になるのでは…と思われる方もいるかもしれません。
しかし müssen + 否定形(nicht/kein)で禁止を表現することはできません。禁止を表現したい場合は dürfen+否定形(nicht/kein)を使いましょう。
dürfenとmüssen の否定形の違い
dürfen + nicht/kein … : 〜してはいけない(禁止)
müssen + nicht/kein … : 〜しなくてもよい、〜する必要はない
dürfenの解説はこちらの記事を参考にしてください^^
→“dürfen” を分かりやすく徹底解説!
*erforderlich: 必要な、なくてはならない=notwendig, nötig
*gezwungen: 強いられた、〜せざるを得ない
Man muss ständig Sport treiben, um gesund zu bleiben.
→Es ist erforderlich(notwendig/nötig), ständig Sport zu treiben, um gesund zu bleiben.
健康を保つためには、絶えず運動をしなければいけない。
Ich musste ihn zur Party einladen.
→Ich war gezwungen, ihn zur Party einzuladen.
私は彼をパーティに招待せねばならなかった。
Du musst nicht mit uns kommen, wenn du nicht willst.
→Du brauchst nicht mit uns zu kommen, wenn du nicht willst.
君が嫌なら無理に一緒に来なくてもいいよ。
müssen と接続法第Ⅱ式の müsste は、話者の確信に近い推量を表現します。
Das muss ein Irrtum sein.
それはきっと何かの間違いに違いない。
Er muss krank gewesen sein.
彼はきっと病気だったに違いない。
Sie müsste das Buch gelesen haben.
彼女はその本を読んでしまったに違いない。
müssen が話者の確信度100%に対し、müsste は確信度90%程になります。
最後に müssen の意味をまとめてみましょう。
müssen
① 「必要/必然」〜しなければならない
② 「確信」〜に違いない
③ 「衝動/習慣」つい〜してしまう
④ 〜しなくてもよい(否定形nicht/keinとともに)
müssen への理解は深まったでしょうか?この助動詞をマスターすることによって、会話の幅がグッと広がります!
下に練習問題を載せておくので、たくさん練習して、müssenを使いこなせるようにしましょう♪
1) Bis Mittwoch muss ich das Buch lesen.
2) Seine Meinung muss falsch sein.
1) 寝る前に、まだドイツ語を勉強しなければいけない。
2) お腹いっぱいなら、全部食べなくてもいいよ。
答えを見る
<日本語に訳そう>
1) 水曜日までにこの本を読まなければならない。(必要)
2) 彼の意見は間違っているに違いない。(確信)
<ドイツ語に訳そう>
1) 以下どれでもok!
Bevor ich schlafe, muss ich noch Deutsch lernen.
Bevor ich ins Bett gehe, muss ich noch Deutsch lernen.
Ich muss noch Deutsch lernen, bevor ich schlafe.
Ich muss noch Deutsch lernen, bevor ich ins Bett gehe.
2)以下どちらでもok!
Du musst nicht alles essen, wenn du satt/voll bist.
Wenn du voll/satt bist, musst du nicht alles essen.
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この記事を書いた人:Kaori
大学でドイツ語文学部(Germanistik)を専攻、卒業後ドイツで1年間語学留学しました。私もまだまだドイツ語を勉強中ですが、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
一緒にドイツ語高めていきましょう♪
内容・表現チェック:nico(Vollmondドイツ語講師)