Hallo! ドイツ語講師のkomachiです。
この記事では私が実際に自身のドイツ語学習で使用したことがあり、かつレッスン等で生徒さんにおすすめしているドイツ語辞書を紹介します。
アプリ辞書がメインなので海外在住の方でも購入できます。
また、アプリ辞書になっているものは基本紙辞書でも販売されていますので、紙辞書派の方も大歓迎です◎
私は、辞書は最も価値のある参考書だと思っています。
ぜひお気に入りの辞書を見つけて、ドイツ語勉強を楽しんでいきましょう♩
目次
そもそも紙辞書にするか電子辞書を買うか、アプリにするかという問題になりますが…
私自身は、
という風に全て実際に使用してきました。
今は英語辞書や趣味のフランス語学習の仏和辞書も全てアプリを使っており、どちらかというとアプリ辞書推奨派です。
ただ私にとってはアプリ辞書が1番合っているというだけで人によって感じ方は違います。
皆さんにはぜひ、それぞれのメリット・デメリットを知った上でどの形式が自分に合っているか選択してもらえたらと思います◎
おそらく電子辞書を検討されている方が1番多いと思うので、私が大学でのドイツ語学習をきっかけに電子辞書を使わなくなった理由をまず初めにお伝えします。
ちなみに余談ですが、ドイツ留学中に現地で出会った他の国出身の学生のほとんどは(私が見た限り全員は)電子辞書を持っていませんでした。
日本では電子辞書が主流なだけあり、とても驚いた記憶があります。
ではみんな何を使っているのかというとアプリ辞書でした◎(あとはWeb辞書も多かったです)
電子辞書自体は、外国語以外にも雑学や勉強ツール、国語辞典なども入っていてとても便利なのには100%同意します。
私も高校の時電子辞書を眺めているだけで楽しかった記憶があります◎
ただ、値段が高いことと、私が思う便利の定義(=使いたいときにパッと使える)を考えた時「それは電子辞書じゃないかも」と思ったのが電子辞書を使わなかった大きな理由でした。
と書いてきましたが、実際に電子辞書の方が合う方もたくさんいると思います。
私が感じる「こんな人におすすめ」を紹介します。
辞書に特化した電子機器なだけあり、辞書が好きな人やスマホと勉強をきっちり分離したい人にはとてもおすすめできます。
紙辞書の1番のいいところは、パラパラとめくりながら意図せず色々な単語を目にすることができることだと思います。
電子辞書もアプリ辞書も、気になる単語をクリックしないと意味や用例を見ることができませんが、唯一紙辞書はクリックしなくても自然と目に入ってきます。
デジタル辞書は調べるための「ツール」という印象が強いですが、紙辞書は調べるという「経験」を与えてくれます。
紙辞書をひく時間そのものを楽しめる方には最適な辞書だと思います◎
一方、おすすめではない人はこんな人です。
「このドイツ語ってどういう意味だろう?」と突発的に辞書をひきたい(常に辞書を携帯しておきたい)私には、合っていないのかなと感じます。
ただ二つ目の「調べるのに時間がかかる」に関しては、逆にそれが良かったこともありました。
中学校の英語学習の時は紙辞書しか持っていなかったのですが、正直「面倒だな〜」と思いながら紙辞書をひいていました。
その気持ちが、「面倒だからなるべく早く単語を覚えてしまおう」と語彙力を強化する上で自分を追い込むいいきっかけとなりました◎
私の場合、also(〜も)という単語が全然覚えられず、何度も何度も紙辞書を「あ〜!」となりながらひいていた思い出があります(笑)
アプリ辞書のおすすめポイントは以下の通りです。
私は、機器系は基本Apple製品で揃えており、iPhone, iPad, Mac全てでアプリ辞書が使える状態です(辞書は主にiPhoneとiPadで使用)◎
iPhone等を買い替える際も、Apple IDで自動で引き継ぎされるので、追加課金等は必要ありません。
2014年に購入したドイツ語の辞書アプリが、2023年現在も追加料金なしで使えています♩
壊れる可能性のある電子辞書やなくなる可能性のある紙辞書に比べて、かなり費用対効果が高いと感じています。
アプリ辞書をメインで使用する場合にはタブレットを使用するのがおすすめです。
スマホでも全く問題なく使用できますが、
というデメリットを私自身は感じています。
スマホのアプリ辞書は、電車に乗っているときなど出先でパッと調べたいときに使っています◎
ちなみに私は2014年の大学入学後「ドイツ語はアプリ辞書にする」と決めたタイミングで、iPad miniを購入しました(今は普通のiPadを使用中)。
その時はAndroidのスマホを使っていたのですが、確か当時はドイツ語のアプリ辞書はiOS向けのアプリしかなかったためだったと記憶しています。
「結局iPad買うなら電子辞書と料金変わらないのでは!?」と思うかもしれませんが、個人的には同じくらいのお金を出して電子辞書を買うならiPadがほしい(辞書以外の目的でも使えるため)と思ったのが最終的な決断の決定打でした◎
最後に少しだけデメリット(?)を書いておくと、今は状況が違うかもしれませんが、私がドイツ語を勉強していた当時(2014〜2019年)の日本の大学の同級生は、ほとんど全員電子辞書を使用していました。
なので、「みんなと一緒ではない」に抵抗がある方は、安くはない買い物ですし、周りと意見交換をしてみてもいいかもしれません。
私はクラスで一人電子辞書ではないことに若干の後ろめたさみたいなものを感じた時期もありましたが、周りはおそらくそこまで気にしていないのと、はじめにも書いた通りドイツ留学先で出会った他国の留学生はアプリやWeb辞書をメインで使っていたので、そこからは本当に全く気にならなくなりました◎
是非、ご自分にあったものを。
ここからは、実際におすすめのドイツ語辞書を紹介していきます◎
初級・中級レベルのドイツ語学習者の皆さんに個人的に1番おすすめなのが、『アクセス独和辞典』です。
初めてドイツ語の辞書を買う方は、アクセスがおすすめです。
2021年に改訂され第4版が登場しており、私が知る限り独和辞書(ドイツ語→日本語)の中では1番アップデートされています。
※『アクセス独和辞典』を制作しているのは三修社ですが、アプリ辞書を利用するには「物書堂」アプリが必要です。
2023年には第4版がアプリにも♩
ずっと待っていたアクセス最新版がついにアプリにも🌸早速私も購入しました〜✨
— komachi🇩🇪ドイツ語勉強サポート (@komachivollmond) April 4, 2023
ドイツ語をこれから始める方や初級レベルの方には、アクセスがおすすめです😊 https://t.co/ohqH6ELkLk pic.twitter.com/SB39bGgWqA
アクセスには和独辞典(日本語→ドイツ語)もあり、とても便利です。
日本語が母語の方は、独和・和独セットで揃えるのがおすすめです。
※『アクセス和独辞典』を制作しているのは三修社ですが、アプリ辞書を利用するには「物書堂」アプリが必要です。
和独辞書を使用する上での注意点としては、ダブルチェックする癖をつけるようにしてください。
和独辞書で出てきたドイツ語を見つけてそのまま使うのはおすすめできません。
日本語とドイツ語は全く違う言語なので、そのまま使うと不自然なことも多いためです。
ダブルチェック方法としては、
の4ステップがおすすめです◎
面倒かもしれませんが、がんばっていきましょう!
ちなみに私は和独辞書を購入せず独和辞書のみでドイツ語を始め、ドイツ留学に行きました。
そしてその結果、何だかんだ和独はあるに越したことはないという結論に収束しました。
和独がひけないってやっぱり何かと不便なことが多かったです。
当初独和のみにした理由は、「和独は不自然なドイツ語も多いという声を聞いており、必要ないと思ったから」でした。
そんな当時の私に伝えたいのは、仮に不自然な対応語があるにしても、あなたの現状レベルは和独辞書よりも最適な単語・表現を自分でパッと思いつけるほどではまだまだない、です。
和独を使うことでヒントが得られることは確かです。
というわけで、初級・中級レベルの方は和独もセットで購入するのが私はおすすめです◎
上級レベルの方も、「この日本語はこういうドイツ語対応にされているんだ」と発見があったり、辞書の制作過程を想像して楽しむことができるので(私です笑)おすすめです。
中上級レベルの方向けの独和辞書は『小学館独和大辞典』です◎
どうして中上級者向けなのかというと、単語そのものの性質に関する説明自体はシンプルだから、が一つの理由です。
例えば、『アクセス独和辞典』で erinnern をひくと
みたいな重要情報が視覚的にわかりやすくまとまっています。
『小学館独和辞典』で同様に erinnern を調べると、もちろんこれらの情報は載っているのですが、比較的簡潔です。
辞書の見方に慣れていない初級レベルの方は気付けないもしくはうまく理解できない可能性があります。
私のおすすめは、初めは『アクセス独和辞典』でドイツ語学習をスタートし、辞書の使用に慣れてきて他の辞書にも興味がある場合には『小学館独和辞典』に挑戦することです◎
※『小学館独和大辞典』を制作しているのは小学館ですが、アプリ辞書を利用するには「物書堂」アプリが必要です。
ちなみに私はドイツ留学後期(B1レベル)から今に至るまで、自分自身のドイツ語勉強にはこちらを最も使用しています。
例文が充実していてすごく勉強になります。
最近は、辞書をひく際にまずは『小学館独和辞典』で調べ、そのまま『アクセス独和辞典』で調べて記載の違いを見るのを楽しんでいます◎
アプリ辞書が両方とも「物書堂」管轄なので、比較して調べやすく気に入っています。
ちなみに趣味で勉強中のフランス語も物書堂アプリ内で完結するので、とても楽です・・!
愛用しているアプリ辞書の物書堂さん、最近iPad版のアップデートがあったのか、ドイツ語とフランス語を同じ画面内でぱっと切り替えられるようになってめっちゃ使いやすい🥰 pic.twitter.com/Tg6VnHFhx3
— komachi🇩🇪ドイツ語勉強サポート (@komachivollmond) February 24, 2023
私が実際にドイツ語を完全初級レベルからはじめてB1レベルあたりまで使っていた独和辞書が『クラウン独和辞典』です。
私がアプリ辞書でお世話になっていた当時は独和辞書(ドイツ語→日本語)のみだったのですが、今は『新コンサイス和独辞典』と一緒に独和・和独セットで発売されているみたいで便利になっています♩
※『クラウン独和辞典』を制作しているのは三省堂ですが、アプリ辞書を利用するには「ロゴヴィスタ」アプリが必要です。
確か大学のドイツ語の先生が「とりあえずアクセスかクラウンがいい」というようなお話をされていて、どちらにするか迷ったのですが、決め手はデザインでした◎
当時のクラウンのアプリは私が好きな黄色だったから、という単純な理由です。辞書を選ぶのは初めのうちはこれくらい単純な理由でも全然いいと思います。
大切なのは買った後にしっかりと使っていくことなので、直感で気に入ったものを買う方が使うのもワクワクします♩
imiwa? は、無料なのが信じられない優秀なアプリ辞書です!
独和も和独もOKで、英語やフランス語も対応しています。
特に和独のクオリティが非常に高いです。
私は先ほど紹介した『アクセス和独辞典』で満足できない時はこちらの imiwa? で再検索してみることも多いです(意外と「これだ!」といういい訳に出会えることがあります)。
Google翻訳をはじめとする無料辞書アプリはオンライン下でのみ稼働するパターンが多いですが、imiwa? はオフラインでも使えるのもおすすめポイントです◎
という方には imiwa? がおすすめです!
クオリティが高い無料辞書ではありますが、有料辞書の方が優れている点もたくさんあるのも事実です。
私の趣味は辞書を眺めることです。
辞書はどんな参考書よりも読み応えがあります。
日本語↔︎ドイツ語の有料辞書はやはり無料辞書よりも使いやすく、内容も精査されており、機能も充実しています。
「ドイツ語をレベルアップさせていきたい」という思いがすでに固まっている方は、なるべく早い段階で有料辞書を購入するのがおすすめです。
英語が得意な方は、独英辞書(ドイツ語→英語)を使うのもおすすめです。
私が実際にドイツ留学がはじまった当初に買って今現在も時々使っているのが Oxford German Dictionary です。
独英だけでなく、英独(英語→ドイツ語)機能もセットです♩
使用頻度は正直多くありませんが、私がこちらの Oxford German Dictionary を使うのは主に以下のような状況です。
はじめは独和辞書を使い、それで納得できないときや他の辞書も参考にしたい場合に使っています◎
また、ドイツ留学中は前述した通り私は和独(日本語→ドイツ語)を持っていなかったので「この日本語ってドイツ語でなんていうのかな?」となった時にもこちらのOxford German Dictionaryを使っていました。
ただ分からない単語が英語でわかるときはいいんですが、そうでないときは
というものすごい手間をかけて探していました。
冷静に考えて、和独辞書を買って一瞬で調べちゃう方が効率的ですね(笑)
ちなみに英和・和英辞書は『ジーニアス英和・和英辞典』にお世話になっています。
B2以上になってきたら、独和辞書と並行して独独辞書(ドイツ語→ドイツ語)も使っていくのがおすすめです。
ドイツ語で考える癖がついていきます◎
日本語とドイツ語は異なる言語なので1対1で訳せないことも多く、「日本語に対応させる」ことに固執してしまうと、日本語で考える癖がとれず、不自然なドイツ語から抜けづらくなってしまうからです。
(B1程度まではある程度日本語を介してしっかり理解していくことは効果的です)
ここからは、私も普段使用しているおすすめかつ有名な独独辞書を2つ紹介します。
どちらもWeb辞書なため無料で使用できますが、ネットがないと使えないのが難点です。
私が最も使用している独独辞書で、誰かに独独辞書を紹介するならこちらをまず DWDS をおすすめします!
一応、次に紹介する Duden が最も有名な独独辞書ではあるのですが、
という観点で、私は個人的に DWDS をまずは使います。
1番名の知れている独独辞書は、やはり Duden だと思います。
ドイツ語母語話者も「困ったら Duden を見よう」と言うほど、多くの人に信頼されている辞書です。
ただ私は、Web辞書に関しては Duden は広告が多かったりと使いづらいと感じることが多く、先ほど紹介した DWDS をメインで使っています。
DWDS の説明や例文で満足できない場合は Duden も検索してみることが多いです。
▼独独辞書の使い方や、紙辞書については以下の記事で詳しく紹介していますのでもし興味があればご覧ください。
辞書を使ったおすすめの語彙力アップ勉強法の紹介です。
「100%自信をもてない単語に遭遇したら、その場ですぐに辞書で調べることを徹底する」
私が中学生の頃から実践している勉強法です。
これが習慣になると、語彙力がぐんぐん伸びていきます。
疑問点が出た以上、友だちと遊んでいる時でも電車でもスーパーでも寝る前でも必ず辞書で調べます。
ポイントは2つあります。
どれだけ簡単な単語であっても、100%自信を持てない時はプライドを捨てて必ず辞書を引くようにしています。
紙辞書や電子辞書だと常に携帯しているわけではないので、そういう意味でもスマホに入れられて常にチェックできるアプリ辞書を愛用している、というわけです◎
よかったら皆さんも実践してみてください♩
最後に、記事で紹介したおすすめを簡単に要約すると
となります。
また参考までに、私自身が現在使用しているドイツ語辞書は頻度が高い順に以下の通りです。
辞書とともに、より充実したドイツ語ライフにしていきましょう♩
ドイツ語オンラインレッスンの受講生募集中 🇩🇪 ♪
ドイツ語学習で悩んだら、ぜひVollmondへご相談ください!
ゼロからドイツ語を習得した日本人講師、日本語勉強中のネイティブ講師が、Vollmondにはたくさんいます。
豊富なレッスン経験と自身の学習経験をもとに、あなたの勉強法・学習計画へのアドバイスも可能◎
目標に向かって、ぜひ一緒に進んでいきましょう!