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ドイツ語をB1からB2に伸ばした勉強法!telc B2合格への道

Hallo zusammen!こんにちは。今回ゲストライターを担当させていただきます、Omiです。
私は現在ワーキングホリデーでドイツNRW州に滞在しています。

ドイツ語は2019年3月にtelc B1を取得し、その後はB2に向けて語学学校を活用しつつ個人学習も進めてきました。
2020年1月にtelc B2試験を受験するも、筆記の範囲が合格まで1,5点足りず、不合格通知が届きました。

その後再び試験対策をし直し、3ヵ月後に再受験したところ、この度B2の合格証を手にすることができました。
私個人の印象としてB1までのドイツ語は、日常会話でも触れやすい内容、文法をしっかりと押さえていれば比較的自信を持って試験に挑めるレベルであったのに対し、B2に入ると専門的なテーマが加わるだけでなく文章の構成も複雑になりB1との大きな差を感じました。
私自身、B1までは教科書をただ追っているだけの勉強でしたが、B2の壁を感じてからこのままでは受からないと思い、自分に合った勉強法を模索し始めました。

この記事ではそんな私個人の体験談を交えながら、ドイツ語をB1レベルからB2レベルへ伸ばしたい方に向けて実際に取り組んだ勉強法をご紹介したいと思います。

telc とは?

まずはtelcについて、ゲーテに比べて耳なじみがない方もいらっしゃると思うので、簡単にご説明します。

telc (The European Language Certificatesの略)はドイツの市民学校 „Volkshochschule“ (通称VHS)の子会社が運営しており、語学試験の開発や試験の実施を行っている組織です。

ドイツ語だけでなく、英語、フランス語、スペイン語…など他の言語試験も提供しています。

A1からC2のドイツ語能力レベルは、ゲーテとも共通のヨーロッパ言語共通参照枠組みに準拠しているものとなっています。

ドイツ国内でもゲーテ試験を受ける場合はゲーテインスティテュートが置かれている都市まで行かなくてはなりませんが、telcは地域にあるVHSや私立の語学学校でも試験が実施されているため、大都市以外に住んでいても自分の住む街で気軽に受験できるメリットがあります。

私自身も通っていた語学学校が試験会場となっていたためそこで申し込みをしました。

またtelcの語学証明書もゲーテと同様、ドイツ語能力の証明書として活用することができます。

Vollmondでは独検をはじめ、Goetheやtelc、大学院入試対策まで様々な試験対策レッスンを行なっています。興味のある方はぜひチェックしてみてください♩

Vollmondでドイツ語を学ぶ

telc Deutsch B2の試験概要

telc Deutsch B2 は「読む」「聞く」「書く」「話す(他の参加者と2人1組で行う口頭試験)」の4つの構成になっています。

Schriftliche Prüfung 筆記試験(読む・聞く・書く)225点満点と、Mündliche Prüfung 口頭試験(話す)75点満点、計300点満点の2つの試験に分かれており、それぞれ60%以上(筆記:135点以上、口頭:45点以上)到達すると合格になります。

1回目
筆記試験 133,5/225点満点
Leseverstehen 47,5/70
Sprachbausteine 24/30
Hörverstehen 35/75
Schriftlicher Ausdruck 27/45

口頭試験 67/75点満点
Präsentation 23/25
Diskussion 21/25
Problemlösung 23/25

2回目
筆記試験 173/225点満点
Leseverstehen 67,5/70
Sprachbausteine 22,5/30
Hörverstehen 50/75
Schriftlicher Ausdruck 33/45

私のようにどちらか一方が合格点に届かなかった場合、一定期間内であれば部分再受験が可能となります。

しかしtelc B2試験はモジュール式ではないため、「読む」「聞く」「書く」をそれぞれ単独で受験することはできません。筆記試験の再受験は3つの範囲をすべて受験する必要があります。

それでは次に各項目について見てみましょう。

Lesen(90分・全40問)

LesenはLeseverstehen(読解)Sprachbausteine(口語表現)で構成されています。

Leseverstehen(読解)

LeseverstehenはTeil 1~3まであります。

Teil 1:5つの少し長めの文章があり、それらに適したタイトルを10ある選択肢から選びます。(計5問)

→10あるタイトルは同じ単語や似た表現が使われているなど引っ掛けが多くあります。正しい内容を素早く把握すること、判断することが大切です。

Teil 2:長文問題。文章を読んで設問に対する答えを3つの選択肢から選びます。(計5問)

→こちらも選択肢に引っ掛けがありますが、長文に書かれている内容と選択肢の内容を注意して読み、正誤を判断しましょう。

Teil 3:10ある文章(1行文)を読み、それらに適したテキストを12ある選択肢から選びます。(計10問)

→内容は求人募集や広告、案内文です。テーマは毎回変わりますが、どの文章にもあてはまらない1文が1つか2つ出てくるためその場合は×を選びます。

各文章は一見似た言葉や言い回しが使われていることがあるので、過不足なく合うものを選ぶことが重要です。

Sprachbausteine(口語表現)

続いて、SprachbausteineはTeil 1~2までありどちらも穴埋め問題です。

Teil 1:文章を読んで空欄に当てはまる適切な単語をそれぞれ3つの選択肢から選びます。(計10問)

→大抵は友だちや家族間でかわされる手紙が扱われています。
この問題はTeil 2よりも比較的簡単です。

Teil 2:長文に出てくる空欄に当てはまる適切な単語を15ある単語の一覧から選びます。(計10問)

→Teil 1と違い一覧から単語を1つ1つ選択しなくてはならないため、難易度が上がります。

Sprachbausteineで求められるのはズバリ文法力です。

動詞+前置詞や、接続詞+Genitiv(2格)あるいは Dativ(3格)といった細かい文法事項を問われます。この部分でB2レベルの文法を正しく理解できているかが点数に現れてくると思います。

Hören(20分・全20問)

Hörverstehen(リスニング)はTeil 1~3で構成されています。

ここで重要なのは、全てのリスニング問題は1回しか流れません。

リスニングは本題の前に必ず問題説明が流れるのですが、その内容は基本的に変わらないため(過去問と同様です。)

聞き入るよりも記述された内容を読んで理解することやキーワードになりそうな単語に線を引くことをお勧めします。

Teil 1 とTeil 2は記述内容を読む時間を与えられますがそれ以上に時間をとって読むことが出来ます。

Teil 1:ニュース番組を聞いて、記述されている文章が正しいか間違っているか(+又は-)を選択します。(計5問)

→記述内容を読むために30秒時間が与えられます。

問題数は5つですが、ニュースは6種類流れ、1つは全く当てはまらない内容です。どのタイミングで流れるかは試験によって異なります。

Teil 2:ラジオでのインタビューが流れます。10ある記述に対して文章が正しいか間違っているか(+又は-)を選択します。(計10問)

→記述内容を読むために60秒時間が与えられます。

登場人物はインタビュアーとゲストの2人で、Teil 1と違い会話文を聞くことになります。導入部でインタビュアーがゲストの紹介をするのですが、過去問でも私が実際受験した時も1つ目の問題がその時点で扱われていることがありました。そのため冒頭から聞き漏らさずに集中することが大切です。

Teil 3:ラジオや電話など5つの短いテキストを聞いて、記述されている文章が正しいか間違っているか(+又は-)を選択します。(計5問)

→文章を読む時間は与えられず、1問ずつ流れます。そのためTeil 2が終わった時点ですぐにTeil 3の記述内容を把握することをおすすめします。

Schreiben(30分・2つのテーマから1つ選択)

Schreibenでは制限時間30分で、テーマを選んでメールの文章を書き上げなければなりません。

Schreibenのテーマは、情報提供のお願い(Bitte um Informationen)または、クレーム(Beschwerde)です。

予め決まっているテーマのため、準備がしやすい範囲でもあるといえます。

telc試験:Schreibenのテーマ
1. 情報提供のお願い(Bitte um Informationen)
2. クレーム(Beschwerde)

テーマの詳細は試験毎に異なりますが、問題用紙に記述されている4つの項目から3つを取り扱うか、あるいは2つの項目とさらに別の観点を文章に取り込むことが求められます。

また、どのテーマを選択しても重要なのは要求された項目を順序立てて書くこと、適切なタイトル・呼称・導入・結び文を含め、最低150単語書くことです。

この部分1つが欠けているだけでも減点対象にあたるため、気を付けるべきポイントの1つといえます。

以上が筆記試験の概要です。

ここまで約140分間、休憩なく試験は進むため集中力との勝負です。

Sprechen(準備20分・試験15-20分)

口頭試験では他の受験者とパートナーになり、基本的には2人1組で行います。

受験者の人数によっては3人1組になる場合もあるようです。

私が受験した際は筆記試験と口頭試験の間に休憩があり、その時間内にパートナーが発表されました。

小休憩をはさんだ後はいよいよ口頭試験です。

順番が回ってくるまでは待機時間となり、待機室には食べ物や本、雑誌を持ち込むことが許可されていました。

待機時間は自分のパートナーと知り合える、試験が始まる前に相手のドイツ語を聞く機会でもあるため、あらかじめ話しておくのをおすすめします。

準備時間(20分)

受験者は口頭試験の前に準備室での準備時間が与えられます。

この際に口頭試験の課題内容が記述された用紙が渡され、把握することができます。

また、鉛筆とメモ用紙が置いてありこの場でメモを取ること、そのメモ用紙のみ受験室へ持ち込むことが許可されています。(課題用紙へのメモは禁止、課題用紙も受験室へは持ち込みできません。)

準備時間中はパートナーとの会話も禁止となっています。

この準備時間が口頭試験を受けるうえでとても大切で、特にTeil 2とTeil 3の内容を正しく把握すること、自分の意見やアイディア、キーワードなどをメモしておくことをおすすめします。

受験室では受験者用に課題の用紙が配布されないため、改めて課題を読むことは出来ず、自分の意見を考え直す時間はほとんどありません。

そのため与えられた20分間でディスカッションに向けて、また共同で計画を立てられるように準備する必要があります。

口頭試験開始

まずは互いに自己紹介をします。例えば、家族構成、趣味、ドイツ語の学習歴や試験準備についてなど。(約1分間)

試験のこの部分は評価されません。

Teil 1 Präsentation:自分の経験について話す。7つのトピックから1つ選択し、パートナーに伝える。(1人約1分30秒の発表)

選択できるトピック:

Teil 1はいつも内容が同じで、試験対策の段階で準備ができます。

Teil 2,3と違い、予めトピックや内容を決め練習してから挑むことができるので、1番高い得点を得やすい範囲ともいえます。

また自分のプレゼンテーションをするだけでなく、パートナーの発表を聞き、その終わりに1つか2つ質問をすることも課題の1つです。

また、自分のプレゼンテーションの終わりにはパートナーから質問を受けるため、答える必要があります。

もちろんパートナーの発表に関することを質問しなければならないため、何を質問するか考えながら聞くことをおすすめします。

Teil 2 Diskussion:長めのテキストを読んでパートナーと討論する。(約5分)

Teil 2は事前に読んだテキストについて自分の経験を取り入れて、自分の意見を表現します。

自分の発言を正当化して話すことや可能な解決策について提案すること、パートナーの発言に対して応答します。

Teil 3 Problemlösung:パートナーと一緒に何かを計画する。(約5分)

短い状況説明文を読んでパートナーと共同でプロジェクト(イベント、お祝い、コンサート、会議、展示会、スポーツイベントなど)を計画します。

話し合う中では自分のアイディアや提案を提供し、パートナーの提案に反応します。

Teil 2,3ではお互いに話し合うこと、相手の主張に対して活発に反応することが期待されています。

パートナーの発言に対し質問することや、相互に助け合うことは肯定的に評価されます。

自分の意見を言うときや相手の発言に賛成又は反対の発言をするときなど、何故その意見なのか、きちんと理由付けすること、自分の意見を正当化することがB2レベルでは求められています。

またB1でも同様ですが、自分意見を言う・賛成又は反対する・質問する・提案するといった際の言い回しや表現方法は試験対策の段階で練習しておきましょう。

また、相手によっては話の主導権を握られてしまうこともあり、その場合に備えて相手の話が途中であっても割り込んで自分が話す機会を作れるような表現や言い回しを覚えておくことをおすすめします。

発言が少ない場合や、また自分ばかり話しすぎてしまうのも減点対象になります。

あくまでも相互に助け合って議論を活発にすることが基本です。

私が試験を受けた際、私のパートナーは試験官を向いて話し続けていたので「彼女の方を向いてね」と言われていました。

試験官は2人いますが、口頭試験で話すべき相手はあくまでもパートナーですので目線や体の向きもパートナーへ向けると良いと思います。

telc B2おすすめ対策法

試験対策としてMit Erfolg zu telc Deutsch B2: Testbuch + CD + online (Deutsch)(Hans-Jürgen Hantschel, Verena Klotz und Paul Krieger)を使用しました。

どの試験を受けるにしても、過去問を解くことは絶対と言えるほどおすすめです。

私はB2を勉強する過程でゲーテの試験問題も勉強しましたが、試験によって出題傾向が異なるため自分が受ける試験の参考書は解いておいて損はないです。

しかしこの本の場合、解答に解説が全くついていないため自分の力では消化しきれない問題が出てきたときは困りました。

その際はネイティブの友人を頼って聞いたり、文法書を読み直したりしました。

また、私は試験2か月を切った頃にこの本を解き始めましたが、思った以上に時間がかかってしまったので、もう少し早いうちから取り掛かるべきだったと反省しました。

ドイツ語を勉強する時間をどのくらい取れるかは人によりますし、ドイツ語の成長具合にもよると思いますが、試験対策は早いうちから取り掛かるとその分早く試験の傾向に慣れていくと思います。

LesenとSchreibenは時間制限を本番通りに設けて練習するようにしました。

また、試験問題は1度きりでなく、何度か繰り返して解くのをおすすめします。

同じ問題でも1ヵ月後に再び解きなおすと、同じ問題で間違えること(弱点)もありますし、回答率が上がれば成長も感じられます。

不正解の問題は必ずチェックを入れて、なぜ間違ったのかメモをしていました。

間違えた理由を知り、同じミスを減らしていくことが大事だと思います。

Schreibenに関して:

私が対策を初めたころ、1つの課題を書くために本番は30分以内で書かなければならないところを50分もかかっていました。

問題を読んでもどう書き進めたらいいのかアイディアが浮かばず、悩んでしまって手が進まなかったのです。

そのため、まずは解説についている解答を写すところからはじめて体に慣れさせました。

最初のうちは時間がかかっても大丈夫です。

30分は本当にあっという間ですが、何度も何度も練習を続けていけば時間内に書けるようになっていきます。

また書いた内容をネイティブの友人や知り合いに必ず添削してもらっていました。

自分では注意深く書いたつもりでも、案外間違いが出くることもありましたし、単語や文法を勘違いして覚えていることもありました。

そのような隠れたミスを知るためにも、やはり自分が書いたドイツ語を自分以外の人に見てもらうのは大切だと感じました。

Vollmondではドイツ語テキストコースが提供されています。

LINEを使って気軽に講師へドイツ語作文の添削をお願いできたり、質問を送信することができます。

Schreibenを伸ばすには、きちんとした添削を受けること、試験のレベルを熟知している、その道に長けている人を頼るのが1番の近道だと思います。

Sprechenに関して:

タンデムパートナーと特訓しました。

私の場合はお願いして、週に1回、試験2週間前からは回数を増やしてもらい、対策本を使って試験同様に練習しました。

話す中で文法や単語が間違っている場合は訂正してもらうようにお願いし、間違った内容やより良い表現方法などを簡単にメモしていました。

Teil 1に関しては1人でも練習ができます。

私自身は試験1か月前から毎日1度は鏡を見ながら話す練習をしていました。

何度も練習を重ねていくうちに、言葉に気持ちが入り、身振り手振りも自然についていきましたし、当日は練習の甲斐あって自信を持って話すことができました。

また自分の発表を録音して聞くこともおすすめです。

録音を聞くと自分の発音を聞けるだけでなく、話す速さは適切か、言葉の詰まる部分はどこか…と顧みることができます。

タンデムパートナーよりも効果的なSprechenの対策はVollmondのドイツ語マンツーマンレッスンだと思います。

私のタンデムパートナーはとても協力的でしたが、試験対策に対応してくれる相手と必ずしもタンデムが出来るとは限りません。

何よりタンデムはお互いの語学力を伸ばす手助けは出来ても指導まではしてもらえません。

1対1のレッスンの機会があれば試験本番を想定した丁寧な練習ができると思います。

話す練習は1人でできる部分もありますが、会話のキャッチボールや議論する力を伸ばしたいのであれば、正しい知識を持った相手と話す機会を設けることをおすすめします。

VollmondのマンツーマンレッスンでSprechen対策をするなら…

「全然対策ができていない!」焦っている方はプライベートコースでみっちりと、
「一応対策はしているけれど本番うまくできるかな」心配な方は会話コースがおすすめです。
(独検からtelc, Goethe試験、院試まで様々な合格実績あり)

B1からB2へドイツ語を伸ばすために行った勉強法

これまではtelc試験の話を中心にしてきましたが、こちらでは私がB1に合格した後からB2を受けるまでにした勉強法をお話しします。

読む(読解・語彙)

Deutsch perfekt

読む力を鍛えるために『Deutsch perfekt』という雑誌を使用しました。

こちらはずばり、ドイツ語学習者向けに作られている雑誌です。

この雑誌のメリットは記事ごとに初級LEICHT・中級MITTEL・上級SCHWERと印がついており、自分のレベルに合った記事を読めることです。

またそれぞれの記事には、難しい単語やキーワードとなる言葉にアンダーラインが引かれており、その注釈が独独辞典のようについています。

もちろん、日本語を用いてドイツ語の意味を理解するのも大切だと思います。

ただ私がB2レベルの学習を進めていた過程では、ドイツ語をドイツ語で説明する機会が増えたり、独和辞典を見ても単語の意味が曖昧だったり、また類義語との区別がつかないことが何度も起こりました。

そのような際にはドイツ語をドイツ語で読むこと、理解することが学習を進める近道であることもあり得ました。

初めは読むスピードも遅く理解するにも時間がかかっていましたが、寝る前や隙間時間に1日1記事など無理をしない程度に習慣づけていき、その結果今では読み始めた1年半前よりもドイツ語を読むことに抵抗が少なくなりました。

扱われているテーマも幅広く、季節に合ったものやドイツの国内外の文化にも触れられている内容のため楽しく読めると思います。

ドイツ国内では書店で購入できますが、E-BOOKも発売されているため日本にいても読むチャンスがあります。

元々雑誌や本を読むのが好きな方はもちろん、読書の習慣がない方でも短い記事から長めの記事まで掲載されているので気になる方はHPを覗いてみてください。

HP上には雑誌に掲載されている記事と同じものを読むことができるので、学習にも活用できます。

単語勉強法

B2になると扱われるテーマが難しくなる分、量が膨大にそして専門的な単語が増えてきました。

私はとくに単語帳は使わず、その代わり読んだ文章に出てきた自分の知らない単語をコピー用紙に書きとめていました。

写真にあるように、テーマを色ペンで書いて、あとは動詞・名詞・形容詞または副詞と簡単に書き分けるだけです。

この単語を書き留めた用紙は余裕がある時や寝る前にさらっと目を通していました。

教科書に出てきた全てのテーマや雑誌の読んだ記事など、膨大な量のため大変ではありましたが、記録を続けました。

教科書は1度学習するだけでなく1,2か月時間を空けて何度かおさらいし、その際もまだ覚えきれていない単語を再び書いていました。

似たテーマ同士だと共通した単語が出てくることや、覚えられていない単語を認識することができたので私には効果的でした。

聞く(音声メディア)

Deutsche Welle

B2を勉強するようになってからDeutsche Welleを活用していました。

私は1日1テーマ聞くことから始め、試験2か月前からは1日2~3テーマ分をノルマにしていました。

詳しい活用の仕方はVollmondに掲載されている記事「Deutsche Welleを活用してドイツ語のリスニングトレーニング!〜中級者向け〜」を参考にするのをおすすめします。

また、ラジオを流し聞きしていた時期もありましたが、他のことをしながら聞くと私の場合はほぼ頭に入ってこなかったので、個人的には学習目的で“聞く力を伸ばす”ための流し聞きはおすすめできません。

大切なのはDeutsche Welleでもラジオでも媒体は問わず時間を決めて集中して耳を傾けることだと思います。

Easy German

ドイツ語を時に気楽に、時に真剣に、楽しむのにおすすめなのがYou TubeのチャンネルEasy Germanです。

ベルリン在住のCariさんとJanuzさんご夫婦が中心となっているチャンネルで、個人的におすすめなのは様々なテーマについて街頭インタビューをする動画です。

扱われるトピックは興味深いものが多く、何より不特定多数のネイティブの生きたドイツ語に触れることができるのが魅力です。

オールドイツ語なのでドイツ語初級者には難しいと思いますが、ドイツ語・英語両方の字幕付きなので文字を目で追うことも可能です。

肩の力を抜いてドイツ語に触れたい時によく見ていました。

書く(日記)

ドイツ語で日記をつける

勉強以外にドイツ語を書く機会が少なかったため、習慣づけられるものを考えてドイツ語で毎日6~7行の日記をつけ始めました。

元々日記をつける習慣がなかったので定着するまでに時間はかかりましたが、自分だけのアウトプットの場としてドイツ語を用いる1つの方法だと思います。

日記は自分の手を動かすので、単語の綴りを覚えることや日常の出来事をドイツ語に言い換える良い機会になっていると思います。

ただ、正しい文法や表現方法を身につけるには添削が必要だと思います。

そのため、ゲーテ・telc問わず試験問題のSchreibenの範囲や教科書に出てきた問題をこなしてネイティブの友人や知人に添削をお願いしていました。

Vollmondのテキストコースではドイツ語の先生へ日記添削を気軽にお願いすることができます。

話す(タンデム)

タンデムのすすめ

B1を合格したあたりから日常的なテーマであれば会話が成立するようになり、ドイツ語でコミュニケ―ションを取ること、話す楽しさを感じ始めました。

タンデム(言語交換)はみなさんご存知かと思います。

話す力を伸ばしたいのであれば話す機会を多く作ること、アウトプットすることが1番の近道だと思います。

現在はアプリも普及していますし、ドイツ語ネイティブの日本語学習者の方を見つけるハードルは高くないように感じます。

もし身近にドイツ語話者が居ない場合でもSkypeやLINEの電話機能を使って話すだけでも良い機会になると思います。

タンデムに出会う機会がない方や抵抗がある方、日本語で確認も行いつつしっかりドイツ語を伸ばしていきたい方はVollmondのドイツ語レッスンを活用するのがおすすめです。
ネイティブ講師も多く在籍しています。

ここでは私がタンデムをする上でより効果的に話す力を伸ばすために気を付けていること2つをご紹介します。

時間を設定する

タンデムパートナーとは30分ドイツ語で会話、その後30分日本語で会話をする、といったように時間を区切りその言語だけで話すルールを設けています。

このルールがないとどうしても一方の言語を使うことが多くなってしまい、タンデムパートナーのレベルによっては、気づいたら日本語ばかり話していた…ということも起こりかねません。

話すテーマを設定する

教科書に出てきたテーマやテレビやラジオで報道されていることなどについて一緒に読みながら簡単な意見交換をしています。

日常会話よりも1歩2歩進んだ話ができるように気になるテーマを持ち寄って有意義な時間を作れるようにしています。

ここまでルールを決める必要はありませんし、私自身もちろんタンデムパートナーとも友だちのようなやり取りもします。

ただB2レベルになると日常会話だけでなく、メディアで見かけるような具体的なテーマの内容を把握することや、自分の考えを言えるような力が必要になると思います。その練習する機会としてもタンデムは有効だと思います。

以上が私の勉強法です。

どの範囲であっても語学力を伸ばすために最も大切なのは継続することだと思います。

私自身も勉強を定着させるまで時間と忍耐が必要でしたし、内容が難しい、自分の語学力の成長が感じられないとネガティブになることもありました。

ただ、コツコツ続けていると3か月後、半年後、1年後…確実に自分の力になってくれると思います。

おすすめの参考書

おすすめの文法参考書を1冊ご紹介します。

Grammatik aktiv: Ubungsgrammatik B2/C1 mit Audios online

習った文法の復習用にこの参考書を使用しました。

特徴としては文法に特化していること、文法の各テーマはレベル別に表記されているため対象レベルが把握しやすく、どこを勉強すればいいのかがわかりやすいです。

ほとんどは、文法各テーマが見開き1ページで解説と問題が合わせて掲載されています。

簡潔ながら的確な文法解説は、何故このルールなのか表や絵も用いて書かれておりオールドイツ語ではありますが理解しやすく、文法を固めるのに大変役立ちました。

ちなみにこの参考書にはA1-B1を対象とした姉妹本(Grammatik aktiv: Ubungsgrammatik A1/B1 mit Audios online)もあります。

部分合格からどのように勉強しなおしたか

1回目の筆記試験が不合格だったため、再受験に向けて再び対策し直しました。

語彙力の強化

1回目の試験前は文法を中心に復習することに時間を多く割いていたので、語彙の勉強が手薄になっていました。

図書館で運良くMit Erfolg zu telc Deutsch B2 Übungsbuchという参考書を借りられたので、それを元に語彙の勉強をし直しました。

この参考書は語彙と文法が主な柱としてあり、語彙のページは様々なテーマがそれぞれ見開き1ページで扱われています。

文法は他の参考書を使っていたので、語彙の部分のみ2~3回繰り返して使いました。

リスニングの過去問

リスニングの過去問を週に2~3回解いて、今まで以上に問題傾向に慣れるようにしました。過去問は数が限られていますが、1度解いたことのある問題でも繰り返し解き、正答率が上がるようにしました。

また教科書に出てきたtelcのリスニング問題に似た形式の問題も改めて復習し直しました。

Schreibenの復習

1回目の試験前同様に、過去問を使い自分で書いた文章をネイティブの知人に頼み添削してもらっていました。リスニング問題と同様ですが、1度解いたことのある問題でも2度3度と繰り返してより良い文章が書けるように特訓しました。

なるべくB2で習う文法や語彙を用いて、得点に繋げられるようにしました。

おわりに

長々となりましたが、いかがでしたでしょうか?少しでも勉強のヒントになれば幸いです。

私自身、大学を卒業してからここまで何か一つのことに集中して勉強することがなかったのですが、今思うのは語学の勉強に近道はないということです。

現在は簡単に勉強の仕方やヒントを知れると思いますし、私自身もより良い勉強の仕方を調べたり友人に聞いたりしました。

しかし一番大切だったのは文中にも記したように継続することでした。

B2の勉強を始めたころは難しい内容に一杯いっぱいで、正直なところ試験に合格する自分の姿が想像できませんでした。

それでも諦めずに勉強を続けていくと3,4ヵ月前は全く覚えられていなかった単語が素早く頭に浮かんだり、理解できなかった文章が読めるようになったり…と確実に力が伸びている自分がいました。

はじめは1日1問、10分からでも大丈夫です。ぜひドイツ語学習を続けてみてください。

Sprachen öffnen Türen! 新しい世界が見えると思います。
ドイツ語学習をともに楽しみましょう!

この記事を書いた人:Omi
ドイツNRW州にワーキングホリデーで滞在中。旅行で訪れたドイツに心惹かれ長期滞在を決意。

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