この記事では、ドイツ語で時刻を表現する言い方を基本と応用の大きく2つまとめています。
整理してみると意外と簡単です。ぜひこの機会に覚えてしまいましょう♩
初級者向けの記事なので、読み方もカタカナで併記しています。
ただしカタカナはあくまでも参考程度に、発音は辞書等でネイティブ音声を確認の上、まねして声に出す練習を重ねるのがおすすめです!
目次
日本語は「9時です」と主語(〜が・は)なしで時間が言い表せる便利な言語です。
ただしドイツ語では「です:sein動詞」の形が主語によって変化するため、何かしら主語を入れる必要があります。
ドイツ語では時間を表すとき es:それを主語として用います。
意味は特になく、訳さなくて大丈夫な主語です。
英語でもそういえば主語は it を使うよね。
そうそう!
他には、天気を表すとき(「晴れです」「雨です」など)も es を使うよ。
意外と忘れている方が多い疑問文の1つです。
Wie spät ist es?(ヴィー シュペートゥ イストゥ エス)
Wie viel Uhr ist es?(ヴィー フィール ウアー イストゥ エス)
「2つも覚えられない…」という方は、とりあえず1つ目の言い方を覚えましょう◎
Wie spät ist es? の直訳は「それ(時間)はどのくらい遅れてますか?」です。
対で覚える形容詞
spät:遅れている、(時間的に)遅い
⇆ früh:(時間的に)早い
▼疑問詞 wie の意味や使い方が気になる方はこちらの記事がおすすめです。
基本的に、Uhr(読み方:ウアー)というドイツ語を覚えていれば、時間を言いたい場合自分で話す場合に限っては問題ありません。
6時です。
Es ist 6 Uhr.
6時20分です。
Es ist 6:20 Uhr.
※読み方は 6 Uhr 20 (sechs Uhr zwanzig)のようになります。
日本語では、「6時20分」という形で最後に「分」をつけなければなりません。
それに対して、ドイツ語では真ん中に Uhr を挟むだけで、Minute などはつけなくていいことに注意してください。
デジタル時計「6:20」の「:」をUhr に変えただけ、と考えるのがおすすめ!
覚えよう!
【書くとき】
デジタル表示で「:」で数字を繋ぐ+最後に Uhr
例)6:20 Uhr
※最後に Uhr を置かず 6:20 だけでも通じます。
※キリのいい時間の際は、6 Uhr でも 6:00 Uhr でも大丈夫です(もしくは sechs Uhr と綴る方法もあります)。
【読む/話すとき】
デジタル表示で「:」の部分を Uhr と読む(=時間 Uhr 分)
例)sechs Uhr zwanzig(6:20)
※分(Minute)は言いません。
※例外として「1時」のみ、eins Uhr ではなく ein Uhr となります。
▼数字の言い方が苦手な方は復習しましょう!
ドイツ語で言ってみましょう!
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以下、vor, nach, Viertel などを使った色々な表現を紹介しますが、自分で時間を言うとき、特に慣れないうちはとりあえずこの Uhr を使うのをおすすめします。
相手の表現している時間を理解するために次に紹介する色々な言い方は必要ですが、自分自身が数字を伝えるときにはじめから無理をしてまで使う必要はありません。
ドイツ語では他にも大きく3種類の時間表現があります。
特にネイティブスピーカーは日常会話でこの応用的な言い方をすることが多いので、順に見ていきましょう!
日本語で「○時30分」のことを「○時半」というように、「30分」を別の形で表すこともできます。
覚えよう!
halb ○○ :○○時の30分前
[読み方] ハルプ
ここで注意です!
日本語の○時半は、○時の30分後を表すのに対し、halb … は、○時の30分前を意味しています。
halb sechs = 6時の30分前(=5:30もしくは17:30)
※Uhrは要らないので注意!
halbは「半分」という意味(英語の half に対応)だから、「6時の半分」= 5時半 という意味で捉えてもいいかも!
ドイツ語で言ってみましょう!
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…時の〜分前/後という言い方もできます。
ここで使用するのは、前置詞 vor と nach です。
覚えよう!
△△ vor ○○ : ○○時の△△分前
△△ nach ○○ : ○○時の△△分後
作り方は簡単で「△△分」の部分に、数字を入れるだけです。
fünf vor neun:9時の5分前(=8:55もしくは20:55)
zehn nach eins:1時の10分後(=1:10もしくは13:10)
※Uhrは要らないので注意!
ドイツ語で言ってみましょう!
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英語でいう quater、つまり「4分の1(ここでは15分)」という意味を持つのがドイツ語の Viertel(フィアテル)です。
これも vor, nach と組み合わせてよく使います。
Viertel vor neun:9時の15分前(=8:45もしくは20:45)
Viertel nach eins:1時の15分後(=1:15もしくは13:15)
※Uhrは要らないので注意!
※「1時」と言いたいときは ein Uhr でしたが、Uhrがつかない場合は eins になります。
ドイツ語で言ってみましょう!
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気づいたでしょうか?
これら3つの応用表現は、どれもUhrを付ける必要がありません。
Uhrを使う基本表現は24時間制である一方、応用表現では12時間制で時刻を表現します。
つまり、1〜12の数字のみ使用可能です。
例えば、13:05と言いたい場合
基本:dreizehn Uhr fünf
応用:fünf nach eins(13=1時の5分後)
のどちらかで表現できます◎
*fünf nach dreizehn とは言わないように気をつけましょう。
午後であることを強調したい場合は、例えば以下のように時を表す単語をおいてあげましょう。
Lass uns am Nachmittag um Viertel vor 3 treffen!
午後14:45に会おう!
▼時を表すドイツ語単語はこちらで勉強できます。
最後に練習問題にチャレンジしましょう!
分からなかったところはぜひ遡って復習してみてください。
「○時です」という風に文章にして、声に出して言ってみよう!
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Es ist neun Uhr.(9 Uhr)
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Es ist fünf nach sechs.
Es ist sechs Uhr fünf.(6:05 Uhr)
Es ist achtzehn Uhr fünf. (18:05 Uhr)
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Es ist zehn vor drei.
Es ist zwei Uhr fünfzig.(2:50 Uhr)
Es ist vierzehn Uhr fünfzig. (14:50 Uhr)
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Es ist halb elf.
Es ist zehn Uhr dreißig.(10:30 Uhr)
Es ist zweiundzwanzig Uhr dreißig. (22:30)
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Es ist Viertel nach acht.
Es ist acht Uhr fünfzehn.(8:15 Uhr)
Es ist zwanzig Uhr fünfzehn. (20:15 Uhr)
▼時間表現のリスニング練習をしたい方はこちらの記事がおすすめです。
「○時に」と副詞的に時刻を言う際、ドイツ語では前置詞が必要です。
時間表現では以下4つの前置詞を最低限覚えておくのがおすすめです。
▼ドイツ語の前置詞が苦手な方は復習しましょう!
以上、時刻の表し方を6つ紹介しました。
何度も声に出して身につけていきましょう!
時間表現まとめ
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自然なドイツ語を身につけるためには、練習が欠かせません。
先生と一緒に会話練習を繰り返し、学んだ表現を自分のものにしていきましょう♩
Vollmondは日本人講師が多いので、初心者の方でも安心して受講できます。
「勉強」や「学問」頑張る人向けに文章書いてる大学4年生のブロガー・ライターです。来年秋から、英国エセックス大学の修士課程で紛争解決学の研究をしてきます。趣味でドイツ語を学び、勉強開始から3ヶ月で独検4級取得。
Twitter(@academicocktail)
ブログ「学問のカクテル」:「勉強」が好きな方は気に入っていただけると思います。ジャンルは政治ニュース、哲学、大学院留学準備など。
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編集:komachi(Vollmondドイツ語講師)
内容・表現チェック:nico(Vollmondドイツ語講師)