この記事では「間接疑問文」について紹介するよ!
間接疑問文って?普通の疑問文との違いはどこにあるんだろう?
今回ご紹介するのは、「間接疑問文」の作り方です。
間接疑問文とは、話者が知りたいことを間接的に訊ねたい場合に使います。
疑問文と副文の作り方が分かっていれば、そこまで難しくはない分野です。
まずは作り方をチェックして、記事の最後に用意している練習問題を解き、サクッとマスターしてしまいましょう!
間接疑問文とは、疑問詞または ob からはじまり、主文の動詞の目的語として使われる副文のことを言います。
疑問詞とは wo(どこ)や wer(だれ)のように、疑問文で使われる言葉のことです。
まず、普通の疑問文を見てみましょう。
相手に「何故ドイツ語を学んでいるの?」と聞きたいときには、次のように表現します。
Warum lernst du Deutsch?
この疑問文は、相手に直接「~なの?」と質問している…ということで、直接疑問文と呼ばれます。
これに対し、間接疑問文を用いて表現すると、次のようになります。
Ich möchte wissen, warum du Deutsch lernst.
何故君がドイツ語を学んでいるのか、私は知りたい。
このうち前半の「Ich möchte wissen」が主文、後半の「warum du Deutsch lernst.」が副文に当たります。
「何故君がドイツ語を学んでいるのか」という副文が、主文の「知りたい」という動詞の目的語になっているんですね!
こうすることで、普通の直接疑問文よりも比較的やわらかな印象を与えたり、あるいはニュアンスや補足説明を加えたりすることができます!
では、ここからは間接疑問文の作り方を見ていきます!
間接疑問文は疑問詞または ob からはじまりますが、ここでは疑問詞からはじまる間接疑問文について確認します。
まずは通常の直接疑問文から考えてみましょう。
例えば、「ベンはいつ私たちのところに来るの?」をドイツ語にすると、次の文章になります。
Wann kommt Ben zu uns?
これを疑問詞ではじまる副文にしてみましょう。
, wann Ben zu uns kommt.
復習ですが、副文では、普通の文では二番目の位置に来ていた動詞が文末にくるのでしたね。
また、副文前にはコンマを入れるようにしてください。
副文の作り方を再確認したい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください!
特に、sauber | machen (きれいにする)といった分離動詞を含む副文を作る場合には、注意が必要です。
疑問詞ではじまる副文が作れたら、最後にこの副文が目的語になるように、主文を加えてみましょう!
色々なパターンが考えられます。
Ich weiß nicht, wann Ben zu uns kommt.
ベンがいつ私たちのところに来るのか、私は知らない。
Ich möchte wissen, wann Ben zu uns kommt.
ベンがいつ私たちのところに来るのか知りたい。
このように、間接疑問文では通常の直接疑問文のように必ず「?」で文が終わるわけではありません。
ただし、下の例文のように主文が疑問文のときには「?」で終わらせます。
Wer weiß, wann Ben zu uns kommt?
ベンがいつ私たちのところに来るのか、誰が知ってるの?
間接疑問文の主文にはよく wissen (知っている)が登場します。
特殊な変化をする動詞ですので、この機会に wissen の活用を復習しておきましょう。
ich weiß wir wissen
du weißt ihr wisst
er/sie/es weiß sie/Sie wissen
特に一人称単数と三人称単数の誤用(× ich weiße, er weißt )が多いので、気をつけましょう◎
ob は疑問詞ではないのですが、ほとんど似た役割を担っているので、ここで紹介しておきます。
ob は「〜であるかどうか」という意味を持つ、副文を伴う接続詞です。
こちらも、まずは通常の直接疑問文から考えてみましょう。
例えば「明日は晴れる?」をドイツ語にすると、次の文章になります。
Wird es morgen sonnig?
これを ob ではじまる副文にしてみると、
, ob es morgen sonnig wird.
となります。ここに主文をくっつけると、
Ich möchte wissen, ob es morgen sonnig wird.
明日晴れるかどうか、私は知りたい。
のように文を組み立てることができます。
他にも、
Ich bin nicht sicher, ob ich die Tür geschlossen habe.
私は自分がドアを閉めたかどうか確かではない。
Weißt du, ob er Englisch sprechen kann?
彼が英語を喋れるかどうか、知ってる?
といった表現をすることができます。
Wird es morgen sonnig? のように、疑問詞を伴わず、質問された相手が「はい」または「いいえ」で答えられる直接疑問文のことを Ja/Nein-Frage と呼びます。
Ja/Nein-Frage を間接疑問文にする場合に、接続詞 ob が使われます。
この記事では間接疑問文の作り方を解説しました。
もう一度まとめを読んで、おさらいしておきましょう!
覚えよう!
最後にいくつか練習問題を用意しておきましたので、ぜひ復習に解いてみてくださいね。
【ドイツ語に訳してみよう!】
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執筆:komachi(Vollmondドイツ語講師)
執筆協力:Aozumi
編集:kosuzu(Vollmondドイツ語講師)
内容・表現チェック:nico(Vollmondドイツ語講師)