社会人のドイツ短期留学体験記|思いきって挑戦してよかったこと

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こんにちは。Vollmond受講生のYukoと申します。

私は2024年3月上旬から2週間、ドイツ南部の街レーゲンスブルク(Regensburg)へ短期留学しました。
「留学」と聞くと、何となく数ヶ月〜年単位のイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と1週間から行くことができます

今回は、短い期間ながら語学学校へ通い、ホームステイした体験について書いてみたいと思います。

留学までの経緯

ドイツに行きたかった理由

短期留学を決めた大元のきっかけは、大学の卒業旅行でドイツ行きを断念したという出来事にあります。

ドイツやドイツ語について学んでいたこともあり、友人たちとは入学当初から、卒業旅行の行き先はドイツにしたいねと話していました。
そしていざ卒業旅行について考えようというときに、国際情勢の面で不安なことが起きてしまい、話し合いの末、行き先を変更しました。

些細なことのようにも思えますが、今振り返ると、この出来事は私にとって思った以上に大きなことだったのだなと思います。

実際、社会人になってからもどこかモヤモヤしていました。

社会人留学を決断したきっかけ

それから数年後、仕事で体調を崩して退職し、だいぶ落ち着いてきたころのとある日のことです。
Vollmondのkomachi先生のポッドキャストのある回で「大人のドイツ留学」についての配信を聴いたのが、一つの転機となります。

実は配信の1年ほど前に短期留学について少し調べてみたことがあったのですが、なんだかハードルが高い気がしてずっと踏み出せずにいました。
そんな状態のときに留学についての具体的なお話を聴いた私は、「思ったほど難しくなさそう。行くなら今しかないかもしれない!」と思い立ちました。

その後、ポッドキャストに出演していたドイツ留学サポートセンターへの相談、行き先の決定、申し込みと進めていきました。

少し長くなりましたが、これが私が短期留学を決めた経緯です。

レーゲンスブルクを選んだ理由

留学の希望条件として、期間や費用、学校の規模や滞在形式などを挙げていったところ、南ドイツの3つの街をご提案いただきました。

たまたま南ドイツに行ってみたいと思っていたので、どの街もいいなと思いましたが、最終的な決め手はやはり費用でした。

円安ということもあり、ある程度覚悟はしていましたが、その中でも費用が抑えめかつ治安も良いというレーゲンスブルクを選びました。
(授業料などは2023年9月ごろの話なので、変動している可能性があります。)

世界遺産の街でありながら、こぢんまりしていて安心して歩けるとても綺麗なところですごく良かったです。

都会が好きな方や賑やかな方が好きな方にはもしかすると少し物足りないかもしれませんが、私は半分リフレッシュも兼ねた留学だったのでちょうど良い規模だと感じました。

語学学校は旧市街の中にあったので、かわいい看板や建物を眺めながら通学できたのもよい思い出になっています。

ホームステイする中でも感じていましたが、治安がとても良かったです。
とはいえ、バッグを斜めがけかつ体の前側にして持つなど、基本的な防犯対策は心がけていました。

留学に行くまでに準備したこと

留学に行くまでに、必要な持ち物をリストアップしたり、ホームステイについて情報を集めたりするなどしていました。

Vollmondで公開している日本からドイツへ持っていくといいものリストもぜひ留学準備の参考にしてね!

ステイ先が決まるのが出発の約1週間前だったので、定期代などは少し多めに見積もってだいたいの費用を計算しておきました。

そのほか、レーゲンスブルクについてネットで調べたり、Googleマップで学校周辺にどんなお店があるかを調べたりするのも楽しかったです。
その際、方向感覚にあまり自信がなかったので、学校周辺をストリートビューで確認してイメージを掴むようにしていました。

また、現地での移動やWi-Fiについてなど、自分で調べることに加えて気になることはドイツ留学サポートセンターに確認しておきました。

いろいろ調べていたので何で知ったかは忘れてしまいましたが、事前にレーゲンスブルクのバス運行会社のアプリを入れておいて、使い方についてある程度確認しておいたのもよかったです。

念のため、「Deutschlandチケット」という、49ユーロでドイツ全土のバスや鉄道に乗れるサブスクリプション制のチケットも調べておきました(ICEなど一部利用できないものがあるので要確認です)。

最終的にステイ先で「Deutschlandチケット」を利用した方が便利だよ、と教えてもらったのでそちらにしました。
このチケットは解約しないと毎月お金がかかってしまうので、あらかじめ解約のタイミングや方法も含めて調べておいて正解だったと思います。

肝心のドイツ語については、数年前からVollmondのプライベートコースを受講していたので、先生にご相談しながら準備をしました。

私の場合は、文法知識は一通りある状態だったので、主に苦手な会話を中心に無理なくできる範囲で進めていました。
レッスンでは、語学学校やステイ先で絶対にするであろう「自己紹介」の練習のほか、わからない時に質問するフレーズ、ちょっと待って欲しいときに使えるフレーズなどを事前に練習しました。

また、私の場合は発話に時間がかかるという課題があったので、先生のご提案でホストファミリーにお手紙を書いてその旨を伝えることにしました(直接手渡ししました)。

正直なところ、勉強はすごく順調だったわけではありませんでしたが、レッスンでたくさんサポートしていただいたおかげで無事に乗り越えることができました

ブリュック門

2週間の留学生活

1日のスケジュール

今回、私は滞在形式としてホームステイ(朝晩2食付き)を選択しました。

ホームステイの場合、ホストファミリーの家族構成、ハウスルール、ステイ先のスケジュールなどによって1日の流れが多少変わってくるかと思います。(ホストファミリーは、ご夫婦や1人暮らしの方の場合もあります)

私はお子さんのいる家庭だったのですが、だいたい次のようなルーティンで過ごしていました。

  • 6:00ごろ
    起床、身仕度
  • 6:30~7:00
    キッチンでホストマザーと少しおしゃべりしながら朝食準備、朝食
    ※ホストマザーの出勤時間が早く、子どもたちの食事や学校の準備があるので、できることは自分でやっていました。
  • 7:00~7:30
    ホストシスターと少しおしゃべりしつつ、お見送り
  • 8:30
    出発〜バスで語学学校へ〜
  • 8:50ごろ
    学校に到着、早めに来ていたクラスメイトと少しおしゃべり
  • 9:00~12:30(10:30~11:00は休憩)
    授業
  • 12:30~
    街歩き、クラスメイトとランチor昼食を買って帰宅
  • 15:00~16:00ごろ
    ホストシスターとリビングで宿題
  • ~18:00ごろ
    部屋で宿題の続きをしたり、のんびりしたり
  • 18:00~
    夕食準備、夕食、おしゃべりなど
    ※料理する様子を見せてもらったり、お手伝いしたりと、なるべくコミュニケーションを取るようにしていました。
  • 22:00ごろ
    就寝 
ドイツ最古のソーセージ屋さん
テイクアウトしました

留学生活で楽しかったこと

楽しかったことはいろいろありますが、語学学校でクラスメイトや他のクラスの人と交流できたことが特に印象に残っています。

通っていた語学学校では、基本的に全員がduで話していました(先生もスタッフの方も全員です!)。

それもあってか、全体的にフレンドリーな雰囲気で、途中参加でも割とすぐに馴染めてよかったなと思います。

私はA2.1のクラスだったので、お互い言いたいことがまだうまく表現できないことが多々ありましたが、それでも、通じたときはとても楽しかったし嬉しかったです。

そのときによって違うと思いますが、私のクラスはアジア、アフリカ、オセアニア、中南米と多国籍でした。

そのため、授業で「君の国ではどう?」とお互いの国について話す場面では、さまざまな文化の違いについて知ることができて、興味深かったです。

そのほか、2回ほどクラスメイトや他のクラスの人とご飯を食べに行ったのも楽しかったです。

うまく話せなくても、わかる表現で言い換えてみたり、間違いを恐れず単語を並べてみたりと、みんなあの手この手で会話していました。

「これなんていうんだっけ??」というのも、会話のタネになります。

もちろん、頭をずっとフル回転させるので疲れますが、とても良い経験になりました。

Cafe PRINZESSのケーキ

予想外で驚いたこと

学生のときに一度ホームステイしたことがあったので、大きなカルチャーショックなどはありませんでしたが、予想外だったことはいくつかありました。

ひとつ例を挙げるなら、たまたまステイ先では特に門限がなかったことです。

こういったハウスルールについてはステイ先によってさまざまだと思いますが、もう少し決まりごとがあるかと思っていたので、予想外でした。

門限はなかったものの、私自身があまりあちこち行くタイプでないこともあり、遅くとも16時には帰宅していました。

他にもありますが、いずれもハウスルールに関することです。

私の場合は自分でやや厳しめに想定していたので、思ったより厳しくなかったという印象を受けました。

ドイツ滞在で困ったこと

ありがたいことに、今回の短期留学ではあまり困ったことはありませんでした。
ホストファミリーや周りの方々に恵まれていたことも大きな要因かもしれません。

強いていうなら時差ぼけで少し困ったかなと思います。

時差ぼけについては本当に個人差があると思いますが、私はかなり影響を受けやすい体質なのか、最初の1週間は眠気や疲労感がなかなか取れませんでした。
3時台や4時台に目覚めることもあり、眠気のピークが授業中だったので、頭がうまく働かず少し大変だったのを覚えています。

ドイツ到着後2、3日は頭痛がすることもあったので、頭痛薬を持って行ってよかったと思いました。

2週目はだいぶ落ち着いてきたので、街歩きをしたり、語学学校のアクティビティに参加したりしていました。

レーゲンスブルク大聖堂

今回の短期留学生活を振り返ってみて

社会人になってからの留学は、学生の頃にはなかった視点を持って臨めたので、また違った良さがありました。

ドイツ語の勉強はもちろんですが、価値観や考え方といった、語学以外のことについても気づきや学びを得られたことが、今回の短期留学での一番の収穫だったと思います。

拙いながらもホストマザーと働き方や仕事について話してみたり、世界各国から来たクラスメイトと一緒に学んだりする中で、自分なりの発見もありました。

たとえば、自分の身の回りでは無意識のうちにマイナスなことだと思っていたことが、別の文化の中ではそうでもなかった、といったものです。

また、留学を通してドイツ語学習への向き合い方にも少し変化がありました。

これまでは、どこかドイツ語学習に対して構えてしまっていたところがありましたが、程よく肩の力が抜けたように思います。

間違っても大丈夫とわかっていても、いざ話そうとすると固まってしまったりイマイチ楽しめなかったりしていたのが、「案外平気じゃん!」と思えるようになりました。

ホストファミリーや何人かのクラスメイトともっとドイツ語でやり取りできるようになる、という新たな学ぶ目的ができたのもよかったです。 

たとえ短期間であっても、実際に現地に行ってみることは、とても価値のある経験になるのだな、と実感しました。

思い切って短期留学に挑戦して本当によかったと思います。

長い間VollmondでサポートさせていただいているYukoさん。
夢だったドイツ滞在を留学という形で実現されて、ドイツ語学習に対してさらに前向きになった姿を見て私まで嬉しくなりました♩

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編集:komachi(Vollmondドイツ語講師)

ドイツ語圏留学