こんにちは!Vollmond受講生のRihoと申します。
以前執筆した独検2級受験に引き続き、この度ゲーテB1試験に合格しました!(2022年9月受験)
【試験結果】
Schreiben 99
Sprechen 89
Lesen 100
Hören 77
平均90%超えの高得点!Super♩
この記事では、私が実際に行なったB1試験の対策方法(特にSchreibenとSprechen)をご紹介します。
また、試験当日の会場の様子や受験の流れ(私はパソコン受験でした)などについても細かくご報告しますので、今後Goethe試験の受験を考えている方の参考になれば幸いです!
目次
Goethe試験B1はに四つのモジュール(Lesen, Hören, Schreiben, Sprechen)に分かれています。
各モジュールを個別で受験することもできますが、私は一度に全てのモジュールを受験しました。
※試験内容の詳細については、ゲーテ・インスティトゥートのホームページをご覧ください。
当時の私の課題は、四つのモジュールの中でも特にアウトプットに関連するSchreibenとSprechenでした。
LesenやHörenといったインプットは独学で対策しました。
SchreibenやSprechenは「一人だとなかなか効果的に練習できない…」と思い、VollmondのプライベートコースでSchreibenを、会話コースでSprechenを対策しました。
過去の合格体験記を参考にして、私はこのサンプル問題集を購入しました。
参考書に載っているSchreibenのサンプル問題を、毎週プライベートコースのMiya先生とDavid先生に見ていただきました。
私の場合、授業の1〜2日前までにWordで作成した文章を先生に送り、授業当日に先生から添削+コメントをいただいていました。
B1のSchreibenは三つのパートに分かれています。
先生からの添削をもとに、各課題でよく使えるフレーズを覚えていきました。
たとえば、一つ目の課題では「Wenn du Lust hast, lass uns doch…」、三つ目の課題では「Es tut mir leid, Ihnen Unannehmlichkeiten zu bereiten.」などといったプレーズです。
定型文をいくつか覚えておくと、作文のスピードが上がるのでおすすめです。
また、文章を作るときは試験を想定して時間を測るようにしていました。
ちなみに、私はパソコン受験だったので作文は練習の段階からパソコンで打ちこむようにしていました。
Sprechen対策にも、さきほど紹介した問題集を用いました。
Sprechenは主に二つのパートに分かれています。
一つ目の課題は、最後まで苦労しました。
指示されている点だけを相手に質問してもすぐに会話が終わってしまうので、そこから会話を広げなければいけないのですが、それがなかなか難しかったです。
そこで、質問をするときに使えるフレーズを会話コースの先生にたくさん教えていただきました。
たとえば、相手の予定をききたいときに、Hast du morgen Zeit? ときく場合と Um wie viel Uhr hast du Zeit? ときくのでは、その後の展開が微妙に変わってくるかと思います。
ですので、質問したい内容の大枠(例:相手の予定をききたい)の中に、より具体的な質問(空いているのは、明日なのか、○曜日なのか、午前午後なのか等)のバリエーションを増やしていくことを意識しました。
また、会話を終わらせるときに使えるフレーズも教えていただきました。
例えば、Dann machen wir das so. は使いやすかったので、試験本番でも使いました。
二つ目の課題については、まず導入部分と結論のフレーズを丸暗記しました。
たとえば、以下は私が暗記していた導入部分のフレーズです。
In meiner Präsentation geht es um das Thema: …
Zuerst möchte ich Ihnen … erläutern.
Danach erzähle ich Ihnen, …
Anschließend möchte ich auf … eingehen.
Zum Schluss können Sie Fragen stellen.
最初と最後は覚えていたので、あとは15分で本論を考えればいいだけだったのですが、はじめはなかなか15分で準備することができませんでした。
対策をはじめた際は、要点だけを書いてメモを作っていたのですが、何回か練習するうちに結局話す内容をすべて書く方が自分には向いていることに気づきました。
その後は、15分ですべてを書けるように練習を重ねました。
会話コースの授業では、事前に15分で準備したものを先生にきいていただき、その後フィードバックをいただいていました。
色々な先生と話した方が良いと思ったので、会話コースでは特に先生を固定せず、なるべく色々な先生に対策していただきました。
この課題をこなす際のポイントは、自分の意見に正直になる必要はないということだと思います(笑)
テーマを選ぶ際、私は自分の語彙力で意見が説明しやすい立場を選ぶようにしていました。
私が使っていたのは、先ほどのサンプル問題集やMenschen B1のKursbuchやArbeitsbuchです。
私の場合、ニ種類の読み方を両方こなすことで、読解力が改善したと思います。
一つ目の読み方は、素速く概要を把握することに焦点をあてた読み方です(速読)。
これは、長文読解の際に必ずといっていいほど挙げられる読み方だと思います。
文章の概要をつかむにはより多くのキーワードを集めなければいけないので、語彙力が必要です。
前回私が書いた記事でもご紹介しましたが、私は例文やアプリを使って単語を覚えました。
速読にはスラッシュリーディングという読み方も効果的でおすすめだよ♩
二つ目の読み方は、文章の構造を丁寧に分析したり、わからない単語の意味を調べたりしながら、ゆっくり読む方法です(精読)。
格などを一つ一つ確認しながら読むので、文法の復習にもなります!
実際、時間をかけて細かくテクストを分析するのは大変ですが、私としてはこのような読み方を何度もこなすことが、テクストの内容を完璧に理解できるようになる近道かなと思っています。
Hörenも、サンプル問題集を使って主に一人で行ないました。
Hörenの練習にはシャドーイングが良いといわれていますが、私は実際に声に出すのではなくて、声に出さないシャドーイング(これをシャドーイングといっていいのかわかりませんが…)をしていました。
私の場合、実際に声に出すよりも、心の中で聞いていることを追う方が一語一語が頭の中に入ってきやすかったです。
放送文が流れるまで問題文を読む時間が少しありますが、練習するときは実際に与えられる時間よりも短い時間で読むようにしていました。
そのおかげで、本番は少し余裕をもって試験に臨むことができました!
また、サンプル問題集を解いた後は、スクリプトを見ながら何度も放送文を聞いて、聞き取れなかったところを復習しました。
その後、スクリプトなしで再度問題を聞いてみて、聞き取れるようになっているかどうかも確認しました。
ここからは、試験当日の様子をなるべく具体的に報告したいと思います。
私は東京会場にてパソコンでデジタル受験しました。ですので、同じ条件の方はこちらをぜひ参考にしてみてください!
集合時間が9:20だったので、9:00には会場に着くようにしました。
受験室(一階のホール)の前に置いてある椅子に座って待っている間、単語学習アプリをやったり、SchreibenやSprechenで使えるフレーズの確認などをしていました。
原因はわかりませんが、9:20になってもなかなか受付が始まらず、9:50頃から身分証と受験票の確認、受験室への入室が始まりました。
座席は指定されていて、会場には35〜40人くらいの受験者がいました。
試験開始前に、スマートフォンの電源を切り、指定の封筒に入れるよう言われました。
封筒は試験官によって回収されました。
試験監督の指示でいっせいに試験が始まりました。
会場が薄暗かったので、パソコンの光が眩しく感じましたが、画面の明るさを変えられるという案内があったので、それで調節しました。
また、文字の大きさを変えることができたので、目が疲れてきたら適宜大きさを変えました。
文章にマーカーをひいたり、コメントをつけたりする機能もありました。
私は、マーカー機能のみ何度か使ってみました。
当日、会場であったゲーテ・インスティトゥートの中のレストランや図書館などが通常営業だったので、たまに外から話し声などがきこえてくることがありましたが、試験には比較的集中して臨めました。
普段、問題を読む時間を短めにして練習していたので、本番では余裕を持って問題文を読めました。
余談ですが、問題文放送前のビープ音が不気味な音でした!
これについては、Goethe試験を受験したことがある方にぜひお聞きしたいです(笑)
全部の問題が終わったあと、答えを見直せる時間が数分ありました。私はこのことを知らなかったので、この時間はありがたかったです!
ドイツ語キーボードに慣れていなかったので、はじめは手こずりましたが、段々慣れていきました。
時間は10分弱余ったので、スペルミスや大文字小文字などのチェックをしました。
当日出た課題は以下の通りです。
ちなみに、LesenからSchreibenまで、各試験の間には15分の休憩がありました。
休憩時間にはお手洗いに行ったり、受験室前に置いてある椅子に座って軽食を食べたりしました。
Schreiben終了後は、スマートフォンをいれた封筒が返却されました。
その後、荷物を持って受験室を出て、Sprechenの試験まで待つように言われました。
各受験者のSprechenの開始時間は会場に貼り出してあり、自分の準備時間の10分前に会場(二階)に来るよう言われました。
当初の予定ではSchreibenとSprechenの間に2時間50分の待ち時間があったのですが、時間がおしたことにより、1時間くらいの待ち時間になりました。
待ち時間の間は、外に昼食を食べに行くことができました。
試験の集合時間に二階で待っていると、スタッフが受験票と身分証の確認を行ないました。
その後6人で一つの部屋に集められ、指定の席に座りました。
部屋の机には問題用紙とメモ用紙が置いてあり、今から15分で準備をしてくださいと言われました。
メモ用紙が足りなくなったらおしえてくださいと言われましたが、私は大丈夫でした。
プレゼンテーションのテーマは、vegetarisches Essen か Musikinstrumente lernen の二つでした。
正直、どちらも自分にとっては書きにくそうと思ったのですが、vegitarisches Essenの方が難しい単語を使うことになりそうだと思ったので、Musikinstrumente lernenの方を選びました。
丸暗記してしまっている部分は箇条書き、その他の部分は全文書くようにしました。
15分以内で書ききれるようたくさん練習したので、本番もなんとか間に合いました!
ただ、15分の間にTeil1の課題(ペアで相談する課題)を読む時間はなかったので、試験開始時に読むことになりました。これについては、準備時間のうちに読めたらよかったと思いました。
15分後、スタッフの方から部屋を移動するよう誘導されました。
試験官は二人いました。
私は、ゲーテ・インスティトゥートに通ったことがあるのですが、幸運にも二人とも知っている先生だったので、少し緊張が和らぎました。
私とペアだった方も、二人の試験官のうち一人を知っているようだったので、試験は和やかな雰囲気で始まりました。
ペアの方と話し合いをする試験では、相手がSieで話してきたので、こちらもSieで話しました。
お互いの話す量は同じくらいだったように思います。
たまに、自分の言っていることが相手に伝わらないことがあったので、その際はもう一度別の表現で言い直したりしました。
その後、プレゼンテーションをする試験が始まりました。
発表はペアの方からだったので、私はそれを聞きながら相手にする質問を考えていました。
プレゼンテーションの後、私からいくつか質問をしました。
その後、試験官の一人がいくつか質問をして、ペアの方のパートは終わりました。
私は、準備時間に書いた原稿を読み上げる形で発表しました。
その際は、なるべく聞いている人たちの顏を見ながらゆっくり落ち着いて話し、読み上げているように見えないよう気を付けました。
発表後、相手がいくつか質問をし、最後に試験官の一人がいくつかの質問をして試験は終わりました。
退出時に、問題用紙と準備時間に使ったメモ用紙は回収されました。
会場を出た時間は、試験終了予定時間より10分ほど遅いくらいでした。
Lesenの試験開始がかなり遅れたので、全体的に時間がずれるかと思っていたのですが、最終的には受験票に書かれていたスケジュールとほぼ同じ時刻に全試験が終わりました。
試験終了後1ヵ月弱経った頃にウェブで試験結果が発表され、さらにその1週間後くらいに自宅に紙の合格証書が届きました!
結果は以下の通りです。
Lesen 100
Hören 77
Schreiben 99
Sprechen 89
心配していたSchreibenやSprechenでは思ったよりも高い得点がとれてよかったです。
Vollmondで対策していただいて本当によかったと思いました!
Hörenについては、サンプル問題で毎回8割はとれていたのに、本番では8割とれなかったので悔しかったです。
ドイツ語学習を始めたばかりの頃はHörenが比較的得意だったのですが、近頃伸び悩んでいるので、今後はHörenが課題となりそうです。
今後の目標は、Goethe試験B2に合格することです。またVollmondの先生方にお世話になりながら、勉強を頑張りたいと思います!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
Rihoさん改めてB1合格おめでとう!
B2に向けてまた一緒にがんばろうね♩
ドイツ語オンラインレッスンの受講生募集中 🇩🇪 ♪
Vollmondでは、試験合格に向けてがんばるあなたを応援しています。
数多くの試験合格者がいるVollmondで、ドイツ語試験対策を行いませんか?
内容・表現チェック:nico(Vollmondドイツ語講師)