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翻訳できないドイツ語のかっこいい・かわいい単語12選

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ドイツ語と聞くと、「論理的」「堅い」「まじめ」といった印象を持つ方も多いのではないでしょうか?
でも、かっこいい単語やかわいい単語もたくさんあります。

この記事では、ドイツ語学習歴11年目の私komachiが、ドイツ語らしいユニークな単語を厳選して紹介しています。
どれも日本語に翻訳すると不自然な、だけど意味を知ると「なるほど!」と納得する言葉たちです♩

響きや意味がかっこいいドイツ語

指先の感覚「Fingerspitzengefühl」

まず紹介するのは das Fingerspitzengefühl(フィンガーシュピッツェンゲフュール)
ドイツ語らしい響きでかっこよくないですか・・・?

この単語は2つの言葉から成り立っています。

直訳すると「指先の感覚」。
実際の意味はここから転じて、「細かいことによく気づく力」や「勘のよさ」を表すときに使われます。意味もスマートでかっこいいですね!

Er hat Fingerspitzengefühl.(彼は気がきくね/よく気がつくね)

ちなみに、同じように「勘・直感」を表す言葉として Bauchgefühl(お腹の感覚)という表現もあります。

どちらも「勘」という意味では似ていますが、少しニュアンスが違います。

Ich habe das nur nach Bauchgefühl entschieden.(これはただ直感で決めたんだ)

理屈ではなく「なんとなくそう思う」という直感を表すときによく日常会話で使われるので、ぜひ覚えておいてください!

魔女の一撃「Hexenschuss」

2つ目に紹介するのは der Hexenschuss(ヘクセンシュス)
こちらも響きがかっこいい単語です。

この単語は男性名詞で、2つの語からできています。

直訳すると 「魔女の一撃」。意味は「ぎっくり腰」です。
突然腰に走る激痛を、目に見えない何かに撃たれたようだと表現しています。

Ich habe einen Hexenschuss.(ぎっくり腰になっちゃった…)

日本語の「ぎっくり腰」というネーミングもなかなかおもしろいですが、「魔女の一撃」という表現も、痛みの唐突さや激しさがよく伝わってきます。
皆さん、腰にはくれぐれもご注意を!

酔ったアイデア「Schnapsidee」

最後の単語は die Schnapsidee(シュナップスイデー)
この単語も2語で構成されています。

直訳すると「強いお酒のアイデア」。
酔っ払って思いついたようなアイデアということはつまり「ばかげた思いつき」「現実的じゃない突飛な発想」を意味します。

Was für eine Schnapsidee!(なんて変なアイデア!)

もちろんお酒を飲んでいなくても使える単語です。

人生の駆け込みパニック「Torschlusspanik」

次に紹介するのは die Torschlusspanik(トアシュルスパニック)。少し長くて難しそうな単語ですが、意味を知ると「なるほど!」と納得できる表現です。
この単語は以下の3語からできています。

直訳すると「門が閉まるパニック」。
「最後のチャンスを逃すかもしれないという焦り」を意味します。

例えば、周りがどんどん結婚して自分だけが取り残されているように感じるときなどに使えます。

Mit 30 bekam er Torschlusspanik und wollte plötzlich heiraten.(30歳になって、彼は急に結婚しなきゃと焦りだした)

人生の節目で「この瞬間を逃したらもう次はないかも」とふと感じることがあれば、それは Torschlusspanik かもしれません…!

響きや意味がかわいいドイツ語

耳の虫「Ohrwurm」

der Ohrwurm(オアヴアム)は次の2語から成り立っています。

直訳すると「耳の虫」ですが、これは虫の話ではありません。
この Ohrwurm は、「ある曲が頭から離れない!ずっと頭の中で流れてる…」という時に使います。

Ich habe einen Ohrwurm.(あの曲がずっと頭の中に流れてる)

頭から離れない曲を「耳に住みついた虫」のように表現するのがおもしろいですね!
何気なく聞いたCMソングやサビのフレーズがぐるぐる回っている…そんなときに、ぴったりの一言です◎

ちなみに、日本語の「本の虫」と全く同じで、ドイツ語でも Bücherwurm と言うと読書が好きな人のことを指します。
Leseratte(読書ネズミ)も同じ意味でよく登場します^^

二日酔いの猫「Kater」

次に紹介するのは der Kater(カーター)
これは1語で成り立っている単語で、本来は「オス猫」を意味します。

ここまでは動物の話なのですが、この Kater、実はもうひとつの意味があります。

Ich habe einen Kater.(オス猫を持っている → 私は二日酔いです)

そう、Kater は 「二日酔い」 という意味でも使われます。
文だけ見ると「オス猫を飼ってるのかな?」とも思いますが、文脈によってはまったく違う意味に。

お酒を飲みすぎた翌日に「Ich habe einen Kater.」と言っている人がいれば、それは「昨日飲みすぎて二日酔いだ〜…」というニュアンスになります。
お酒好きの方も、猫好きの方も、ぜひ覚えておいてください◎

筋肉猫「Muskelkater」

次の単語は der Muskelkater(ムスケルカーター)
先ほど紹介した「Kater(オス猫、二日酔い)」がここにも登場します。

最初の「Muskel」は筋肉という意味で、直訳すると「筋肉猫」になりますが、実際の意味は「筋肉痛」です。

Ich habe Muskelkater.(筋肉痛だ〜)

筋肉痛を「猫」と結びつけて表現するなんて、すごくかわいくないですか?
「動いた翌日に筋肉がだるく痛い感じ」を、Kater(二日酔い)と同じような痛みや不快感のイメージで表したのが由来と言われています。

ここで息抜きに、テーマに関連した4コマ漫画を紹介します。
共感してもらえたら嬉しいです。

ロバの橋「Eselsbrücke」

次に紹介するのは die Eselsbrücke(エーゼルスブリュッケ)
「Esel ロバ」と「Brücke 橋」の2単語からできていて直訳すると「ロバの橋」。
これは、「何かを思い出すためのヒント」や「覚えるための工夫・語呂合わせ」のことを指します。

Das ist so schwierig. Ich kann es mir nicht merken. Ich brauche unbedingt eine Eselsbrücke.(これは本当に難しい。覚えられないよ。覚えるためのヒントが絶対に必要だな。)

なかなか覚えられないことを思い出すためのちょっとした助けになるようなものです。

例えば、der Käse(チーズ) の性別が覚えられないとき、Käse = カールおじさん = おじさん = der!と繋げて覚えるとこれは Eselsbrücke です。
「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」も Eselsbrücke ですね!

語学に限らず、記憶力に不安があるときや、すぐには覚えられないものがあるとき、Eselsbrücke を意識してみると学習が少し楽になるかもしれません。
ちょっとした「ロバの橋」を、ぜひ自分なりに工夫して作ってみてくださいね!

嵐から自由「sturmfrei」

sturmfrei(シュトゥアムフライ)は、「今日は自由だ~!」という時に使える、子どもっぽくてかわいいドイツ語です。

この単語は形容詞で、「Sturm=嵐」と「frei=自由」からできています。直訳すると「嵐から自由になった」ですが、本当の嵐とは関係がありません。

この表現が使われるのは、たとえば子どもが「今日は親が出かけてて、家に自分しかいない!」という自由な状況にワクワクしているとき。

Heute habe ich sturmfrei.(今日はひとり、自由だー!)

大人が冗談で使うこともありますが、基本的には子どもやティーンが言う言葉です。
子どもが嬉しそうな様子が目に浮かぶ、かわいらしい表現です。

意味を知るとクセになるドイツ語

共感性羞恥「fremdschämen」

fremdschämen(フレムトゥシェーメン)は、日本語にないすごくおもしろい動詞です。実際には sich を伴う再帰動詞として使われます。
この単語は2語から成り立っています。

直訳すると「他人を恥じる」。
実際には、他の人の言動を見たり聞いたりして、自分が恥ずかしくなるときに使います。

例えば、SNSで痛い投稿を見てしまったときなどにこう言えます。

Ich schäme mich fremd.(見ててこっちが恥ずかしくなるよ…)

「やめて〜!見る/聞くに耐えない…!」という気持ちになったら、この単語を思い出してください◎

ありがた迷惑「verschlimmbessern」

verschlimmbessern(フェアシュリムベッサーン)は、「良くしようとして、かえって悪くする」という意味です。
この単語は、意味が正反対の2つの動詞からできています。

ちなみに、verbessern はドイツ語学習でもよく出てくる基本動詞なので、ぜひ覚えておいてください。
たとえば「私はドイツ語をもっと上達させたい」と言いたいときは、Ich möchte mein Deutsch verbessern. と言えます。

この2つをくっつけて1語にしてしまったのが verschlimmbessern。
「良かれと思ってやったことが、逆に状況を悪化させてしまった」ようなときに使われます。

Ich wollte nur helfen, aber irgendwie habe ich die Situation verschlimmbessert.(助けようと思っただけなのに、なんか状況を余計に悪くしちゃった…)

完全に一致する日本語訳は少し難しいですが、ニュアンスとしては「ありがた迷惑」や「余計なことをして悪化させる」に近い感覚です。

消化散歩「Verdauungsspaziergang」

最後に紹介するのは、ちょっと長めの単語 der Verdauungsspaziergang(フェアダオウングシュパツィーアガング)。かっこいい響きですね!
以下2つの単語で構成されています。

こちらは直訳通り「消化の散歩」を意味します。ご飯を食べたあとに、ちょっと体を動かして消化を促すための散歩のことです。

Nach dem Essen machen wir einen Verdauungsspaziergang.(食後に腹ごなしのお散歩をしよう)

留学中、ドイツ人の友人と旅行をしたとき、レストランでお腹いっぱいになったのでホテルまで歩いて帰ろうかという話になったとき、「ドイツ語ではこういうのを Verdauungsspaziergang と言うんだよ」と教えてもらいました。

「こんなことまで1語にするんだ!」という驚きとともに、ドイツ語らしさを感じた瞬間でした。

今回紹介した単語が、「ドイツ語っておもしろい!」と感じるきっかけになったら嬉しいです。
ぜひ気になった単語をひとつでも覚えて使ってみてくださいね◎

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執筆:komachi(Vollmondドイツ語講師)

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