Hallo! Vollmond受講生のapfelと申します。
この度、独検2級の合格体験記を執筆させていただくことになりました。
これまで私はドイツ語の試験を受けたことがなく、今回の独検2級(2020年冬試験)が初めての挑戦でした。
しかし、申し込み時点のレベルがA2.1(独検でいうと大体4級~3級の間)だったのにもかかわらず、1ヶ月で独検2級に合格することができました!
この記事では、試験までの1カ月間どのように勉強したか、また勉強の続け方を紹介できたらと思います。
少しでも、独検2級を受験する方の力になれたらうれしいです!
目次
私は大学でドイツ文学を専攻しており、2019年にドイツ語の学習をゼロから始めました。
大学の授業で文法は一通り学んでいたものの、忘れている部分がかなり多く、語彙力も不足している状態でした。
独検を受験したのは、留学が中止になってしまったことがきっかけです。
日本に居ながらも、モチベーションを保ちつつドイツ語力を上げるために試験に申し込みました。
レベル的には3級を目指すのがちょうどいいくらいでしたが、あえて難しい級に向けて勉強することでもっと力を伸ばせるかもしれないと考え、思い切って2級に申し込みました。
申し込んだ時点で、試験まで残り2カ月しかありませんでしたが、何も手をつけられないまま1カ月が過ぎてしまいました。
そこでVollmondさんの少人数コース「独検2級対策クラス」を知り、すぐに申し込みました。
焦りつつもモチベーションが上がらない時期だったので、レッスンに申し込んで、やらざるを得ない状況に自分を追い込みました。
ここで、独検2級のレベルと問題構成について触れておこうと思います。
独検2級はレベル的に、CEFRのB1に当たります。
参考:ドイツ語レベル比較
違いがよくわかる!ドイツ語資格試験【総まとめ】
また、独検2級で求められる力を詳しく知りたい方は、以下の内容をご覧ください。
・ドイツ語の文法や語彙についての十分な知識を前提に、日常生活に必要な会話や社会生活で出会う文章が理解できる。
・やや長めの文章の主旨を理解し、内容についての質問に答えることができる。
・具体的・抽象的なテーマについてのインタビューや短い記事の内容を聞き取ることができる。
・短いドイツ語の文を正しく書くことができる。
・対象は、ドイツ語の授業を約180時間(90分授業で120回)以上受講しているか、これと同じ程度の学習経験のある人。
・語彙3000語
引用:独検公式ホームページより(各級のレベルと内容)
ネットで独検について調べていると、2級から一気に難易度が上がると言われていましたが、他の級の問題を解いてみて本当にその通りだと思いました。
3級と2級の難易度の差は大きかったです。
問題は、次のような構成になっています。
・単語や言い回し、アクセントなど
・文法(適切な前置詞、文章、語順の選択)
・文法(問題の文章と同じ意味を持つ文の選択)
・文法(適切な語の選択)
・長文読解(短いテキストの内容に合うものをドイツ語で書かれた選択肢から選ぶ)
・長文読解(長いテキストの内容を説明する、正しい選択肢(日本語)を選ぶ、など)
・長い会話テキスト(テキストの空欄を選択肢から補わせる問題
【第1部】4問(問題ごとに短い会話を聞き、内容に合うものを3つの選択肢から選ぶ)
【第2部】5問(長いテキストを聞いてその内容に関する質問の答えとして適切なもの選ぶ)
では、ここからは、私の実際の勉強法を紹介していきます!
独検の対策としては、レッスンで指定された課題をこなし、またその教材を自分なりに活用していました。
Vollmondさんの「独検2級対策クラス」は、LINEを使って行われました。
週3回のレッスンで毎回課題を出してもらい、各自進捗状況を報告するという授業でした。
分からないところは質問もでき、丁寧に教えてもらえます。
報告するのは、レッスン日であれば何時でも大丈夫だったので、用事があっても参加できてよかったです。
仲間がいるのでモチベーションも上がりますし、他の人の質問が自分にも有益であることが多く、グループレッスンならではの良さが活かされていました。
単語はVollmondさんのオンラインの単語帳を毎日5分やっていました。
また、日本語の文をドイツ語ですぐに言い換える練習を毎日10分やるというのも課題の一つでした。
テキストは、レッスンで指定された『独検合格4週間《2級》』を使いました。
大問ごとの出題対象の説明と練習問題がまとめられています。解くときのコツや各範囲のポイントも書かれていて、理解しやすかったです。
そして、模擬テストもついているので、本番前の練習にもなります。
またリスニング問題の音声だけでなく、長文読解の音声もCDに入っていたことも良かったポイントです。
(この長文読解の音声の活用方法は、次の「試験1週間前」のところで書こうと思います。)
このテキストをしっかり勉強したおかげで、試験に出た文法問題はほとんどわかりました。
独検2級は前置詞の問題が多いので、前置詞の部分はチェックペンと赤シートを使って暗記しました。
他には、毎回配られる文法の練習プリントを解きました。その際、内容に合わせてVollmondさんの文法に関する記事を共有してくださったので、苦手な箇所はそれを参考にしていました。
上記のテキストとプリントは全部で3回解きました。1回目も2回目も合っていた問題に印をつけて、3回目はそこを飛ばしました。
またディクテーションやシャドーイング、リスニングの課題もあったので、バランスよく力を伸ばすことができました。
単語や文法事項は、よく間違えるところをノート1ページ分くらいにまとめて、何度も確認しました。
長文読解が苦手な人はわかると思うのですが、最後まで読んでも結局意味が全くわからないことってありますよね。
また一文が長いと、ますます混乱してしまうと思います。
そういう時に私は、文の「骨」を明確にすることを心掛けていました。
つまり、だいたいの意味を把握するために、主語と述語だけを見て、その他の要素(特に、前置詞句や関係文など)を無視するという方法です。
独検2級の長文は語彙も文法も難しいので、一度ですべて理解するのは難しいです。
なので、まずは主語と述語だけを読み取っていくのが大事かなと思います。
もう一つ重要なのは、指示語の内容を明確にすることです。この時に、普段は厄介な名詞の性や格がヒントになります。
シャドーイングは、すでに解いてあって、自分で和訳もしてあるテキストの長文で行いました。
テスト1週間前になったら、テキストの長文問題をすべて印刷し、わからない単語や言い回しの意味を書き込んだり、文構造が見えるようにマークをつけたりしました。
(ドイツ語文引用:<例1>「独検合格4週間《2級》」173頁より、2011年春期試験からの抜粋/<例2>「独検合格4週間《2級》」111頁より)
文章を理解したら、次はCDの音声を使います。
長文シャドーイングの方法
すべてのステップにおいて、文章の意味と文構造は必ず意識していました。
最初は音声の速度が速くてついていけませんでしたが、聞いているうちに慣れました。
寝る前や着替えるとき、ご飯を食べている間も、音声を流しておき、とにかく耳を慣らすようにしていました。
ちなみにもっと具体的なシャドーイングの方法は、この記事がとても参考になります。
参考:「シャド―イング」の効果的な方法(ドイツ語シャドーイング教材付き)
試験1週間前は新しいことを始めるのではなく、これまでの復習に徹しました。
試験前は焦って、あれもこれもと色々な教材に手を出したくなりますが、そこは我慢してこれまで学んできたことを確実に定着させることが最優先かなと思います。
テスト前のリスニング対策でやったことは、テキストの聞き取り問題を解き直すことと、上記の長文のシャドーイングです。
また、聞き取りテストの時は、次のことを心掛けていました。
他の選択肢と比べなくても明らかに「あ!これだ!」とわかることもありますが、
私は、他の選択肢の間違っているところに✖を必ずつけてから、正解を決めるようにしています。
他の選択肢をよく読まないで答えを決めてしまうと、勘違いやひっかけ問題でミスをする可能性が高くなります。
ミスを防ぐために他の選択肢ではダメな理由も明確にすることはとても重要だと思います。
長文読解の少し早めの音声を聞いていたおかげか、当日のリスニングは比較的易しく感じました。
常にモチベーションを高く保つことができたらいいですが、なかなかそれは難しいですよね。
私も、「もう間に合わない」と弱気になったり、モチベーションが下がって勉強したくなくなったりしたことが何度もありました。
それでもなんとか勉強を継続できたのは、予めモチベーションが下がることを考慮して、やらざるを得ない環境を予め自分で作り上げておいたおかげだったと思います。
Vollmondさんのレッスンがその一つです。
グループレッスンだったため、遅れを取らないように必死になって勉強できたし、同じ試験を受験する仲間がいたから頑張れました。
また、自分でできる工夫としては、壁にドイツ語を書いた紙を貼るということが効果的でした。
私は、前置詞イディオムを書きなぐった紙を、ドア、トイレ、階段、食卓の前、洗面所に貼り付けていました。
洗面所では、ドライヤーで髪を乾かしている間や歯磨きをしているときにイディオムを覚えるようにしていました。
このような場所に貼ることで、スキマ時間を有効活用できました。
大学やアルバイトで疲れたり、やる気を失ったりした時でも、嫌でも目に入るので何もしないで寝てしまうよりは断然マシだと思います。
ドイツ語を楽しむ機会を作ることも本当に大切だと思います。
私は、タンデムという言語交換アプリを使って、オーストリア人とやり取りをしていました。
テスト前には、ドイツ語に慣れるために電話をしてもらいました。独検2級に向けて勉強したおかげで、少し話せるようになっていました。
ドイツ語でコミュニケーションが取れたときはとてもうれしく、勉強していてよかったなと思えました。
タンデムでも映画でもいいので、自分の伸びを実感できる機会を作ることで、モチベーションが上がると思います。
また、試験のために勉強していると「勉強したくない」と思うことがありますが、そんな時は「やらない選択肢もある」ってことを認識することも大事だと思います。
私の場合、特にドイツ語の資格試験が必要な理由はなく、自分の意志で独検に申し込みました。
なので、これは自分がやりたくてやっていることだと思うことで頑張れました。
模擬テストや過去問を解いたときは、とても難しくて、勘で答えを選ぶこともありました。
そのため若干不安はありましたが、当日の試験では、比較的根拠を持って解答することができました。
またわからない問題でも、2択まで絞ることができました。
ちなみに、当日試験前はシャドーイングしてきた文章の中で一番難しいと感じたものを一つ選んで、それをひたすら聞いていました。
筆記… 77%
リスニング… 100%
得点:82.64点(144点満点を100点に換算した得点)
※参考…今期合格最低点:60.42点
無事、合格することができました。
リスニングが満点だったのは、シャドーイングのおかげだったと思います。
試験の約1カ月前、レッスンに申し込むとき「自分は2級を目指すレベルにも到達していない」と備考欄に書いてしまうほど、自信も実力もありませんでした。
それでもVollmondさんのレッスンに1カ月間一生懸命ついていった甲斐あって、80%以上で無事合格することができました。
語学教室などでレッスンを受講したのは今回が初めてでしたが、
「何をどう勉強したらいいかわからない」
「モチベーションが保てない」
といった悩みを抱えている方がいたら、レッスンでプロに適切な指導をしてもらうことを強くおススメします。
それはラクではないけれど、確実な道だと思います。
独検が終わってからは、Vollmondのプライベートコースでドイツ語を使って話す練習をしています。
毎日コツコツと勉強するのは大変ですが、一緒に頑張りましょう!
この記事が、少しでも独検2級に挑戦する皆さんの参考になれば嬉しいです!
apfelさん、Vielen Dank!
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