日本人が使いがちなドイツ語4選!初級~中級(練習問題付き)
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上から順番に、初級から中級へ難易度が上がっていきますので、ぜひご自分のレベルに合わせて参考にしてくださいね!
目次
先生の呼び方
ドイツ語で先生を呼びたいとき、皆さんはどのように言っていますか?
日本語では、例えば苗字が「こまち」だとすると、「こまち先生」と呼びますよね。
そのため、ドイツ語でも Komachi Lehrerin と言っている方を見かけます。
しかしドイツ語ではこのようには言わず、日本語の「~さん」に当たる Frau, Herr を使います。
Frau は女性に、 Herr は男性に使います。英語の Ms. や Mr. と同じですね。
先ほどの例だと、 Frau Komachi になります。性別によって使い分けることさえ覚えていれば、難しくありません!
「楽しい」の表現は Spaß 以外にも
続いては、「楽しい」を表す Spaß という言葉についてです。
例えばこの言葉を使って、次のように表現することができます。
Deutsch lernen macht mir Spaß.
ドイツ語を勉強することは楽しい。
日本語が母語の人は Spaß の使用頻度が多い印象があります。
日本語では日常会話で頻繁に「楽しい」「楽しかった」と言いますよね!
そのため、ドイツ語を話すときにも、その訳にあたる Spaß がよく使われている気がします。
ですが今回はせっかくなので、表現のレパートリーを増やすために、 Spaß 以外の言葉を使った表現も覚えてみましょう!
Es war witzig / lustig.
おもしろかった。
Es war schön / toll.
Ich fand es schön / toll.
よかった。
Ich hatte eine schöne / tolle Zeit.
いい時間だった。
Ich hatte eine sehr schöne / wunderschöne Zeit.
とてもいい時間だった。
この「いい時間」を「楽しい時間」と捉えて、「楽しかった」と表現できるんですね!
1つの表現だけではなく、ぜひいろいろな表現を使ってみてください♩
Spaß は間違えて使う人が多い表現の1つです。「楽しい」と言いたいとき、Ich bin Spaß. や Ich habe Spaß gemacht. と表現してしまったことのある方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
「連絡する」の言い方
次は少しレベルアップした内容です。
「連絡する」も日本語では、日常会話でもフォーマルな場面でもよく使う表現ですよね。
これに当たるドイツ語を調べると、 kontaktieren や Kontakt aufnehmen が出てくるため、これらを利用している人が多いです。
しかし、 kontaktieren や Kontakt aufnehmen は、特に日常会話ではあまり使われません。
ビジネスの場や、企業のホームページなどにあるお問い合わせという意味合いが強いです。
ドイツ語で「連絡する」と言いたいときは、もっと中身を具体的にしましょう。
一口に連絡すると言っても、メールを送る、電話をするなど様々な手段がありますよね。それを直接言うのが一番簡単です。
では、1つずつ見ていきましょう!
schreiben
メールやLINE、手紙などは、 schreiben (書く)で表すことが出来ます。
例えば、「明日君に(メールで)連絡するね。」と言いたいときは、
Ich schreibe dir morgen eine E-Mail.
となります。
LINEなどの場合は、
Ich schreibe dir morgen.
のみで伝わります。
anrufen / telefonieren
電話で連絡することもありますよね。その時は anrufen, telefonieren を使いましょう。
例えば、「明日君に電話で連絡するね。」と言いたいときは、次のどちらかの表現を使います。
Ich rufe dich morgen an.
Ich telefoniere morgen mit dir.
anrufen は、人の4格をとる分離動詞で、「~に電話をかける」という動作を表します。
一方で telefonieren は「 mit + 人(3格)」の形で、「~と電話をする」という行為を表します。
sprechen
直接口頭で伝える場合は sprechen を使います。
例えば、「私は君とまだ話さなければならない。(口頭で伝えたいことがある)」と言いたいときは、
Ich muss noch mit dir sprechen.
となります。
Bescheid sagen / sich bei ~ melden
こちらは、「知らせる」「報告する」といった意味合いでよく使われます。
Ich sage dir Bescheid, ob ich heute kommen kann.
今日来られるかどうか(=行けるかどうか)、君に知らせるよ。
Ich melde mich nach dem Urlaub bei dir.
休暇が終わったら、君に知らせるよ。
勉強していてこれらの表現に出会ったとき、文脈などから「こういう風に使うんだ!」と考えて覚えていくと、より使える語彙として身に付きます。
たくさん表現があって難しい…という方は、まずは使用頻度の高い schreiben を覚えましょう!
髪を切ったときの言い方
今回紹介する中で、一番高度でややこしいのがこちらです。
「私は髪を切りました。」と言いたい時、よくある間違いがこちらです。
Ich habe meine Haare geschnitten.
文法的にはあっていますが、これだと自分で髪を切ったことになってしまいます。
多くの方が他人に切ってもらっていると思うので、「~してもらう」という意味を持つ使役動詞 lassen を使うと、次のように言うことができます。
Ich habe mir die Haare schneiden lassen.
しかし、「この lassen の使い方が難しい!」と思っている方も多いのではないでしょうか?
そんな方に朗報です!実はこの時、ドイツ語では使役動詞を使う必要はありません!
より簡単で、かつ自然な言い方がこちらになります。
Ich war beim Friseur.
「私は美容院にいました。」という意味です。日本語とは感覚が違いますが、これで日本語の「私は髪を切りました。」と同じ感覚になります。
厳密にいうと、 Friseur は美容院ではなく美容師さんを指す言葉ですが、
zum Friseur gehen で「美容院に行く」
beim Friseur sein で「美容院にいる」
という意味になることを覚えておくと使いやすいです。
ちなみに病院に行く際も、 Krankenhaus (病院)ではなく Arzt (医者)を使います。
Ich gehe morgen zum Arzt.
私は明日病院に行く(=お医者さんのところに行く)。
練習問題
使いこなすためには、アウトプットが必要不可欠です!
以下の日本語をドイツ語にしてみましょう。
- 田中先生(男性)!質問があります。
- あなたに(手紙で)連絡します。
- すぐにLINEする! ※すぐに= gleich
- 何かうまくいかなかったら、私に連絡(報告)してね。 ※うまくいく(問題なく事が進む)= funktionieren
- 私、昨日髪切ったんだ。
まとめ
いかがでしたか?ドイツ語で話していても、日本語の考え方を応用してしまうことはよくあります。
自分のレベルに合わせて、ぜひ今後のアウトプットに活かしてくださいね。
- 〇〇先生と呼びたいときは、 Frau / Herr を使う。
- Spaß 以外にも「楽しい」を表す表現がある。
- 「連絡する」と言いたいときは、手段を具体的に。
- 「髪を切った」は Ich war beim Friseur.
執筆:komachi(Vollmondドイツ語講師)
執筆協力:Saaya
編集:kosuzu(Vollmondドイツ語講師)
内容・表現チェック:nico(Vollmondドイツ語講師)